イチゴ苗|葉が茶色く枯れる5つの原因と対処法
植えたばかりのイチゴ苗の葉、葉のふち等が茶色く枯れてきたときの5つの原因と対処方法を紹介します。
もくじ(タッチすると移動します)
イチゴ苗の葉が茶色く枯れる5つの原因と対処法
- 水のやり過ぎ⇒水やりを控えて乾かす、土を交換する
- 深く植えすぎ⇒浅く植えなおす
- 生理現象⇒枯れ葉を取り除き栽培を続けてOK
- 寒さ⇒一部地域では防寒対策
- 肥料の与え過ぎ⇒施肥をストップ
水のやり過ぎ
葉が枯れる最も多い原因は水のやり過ぎです。
例えば1日2回とか毎日与えるなど過保護な栽培をしているケースです。
イチゴ苗を植え付ける10月や3月というのはまだ気温が低く、真夏と違って1回水やりするとプランター内の土はすぐに乾きません。
植物が水を吸収するのは根からであり、常に湿った状態=窒息状態です。
4月以降、花が咲き出したら実が汚れないように株元に藁(わら)を敷きますが、土が乾きにくくなります。
水やりの際に藁を少しどけてちゃんと乾いているかどうか確認してから与えると良いのですが
ついつい藁を敷く前の習慣で水やりをしてしまうと、水分過多の状態になるので注意しましょう。
私たち人間も水でもお酒でも飲める限界値を超えてるのに無理やり飲まされたら吐くかお腹を壊しますよね。
最悪死んでしまうこともあります。
これが植物の場合は根が傷み、葉などに不調のサインを出します。
最悪、回復不能の場合は根が腐って枯死します。
つまり、イチゴ苗の葉が水のやりすぎによって茶色くなっているのはまさに不調のサインなんです。
対処法:水やりを控えて乾かす、土を交換する
まず、水やりをストップし乾くまで待ちましょう。
藁を敷いている場合は、一度どかして覆う藁の量を少し減らしましょう。
実が汚れない程度に敷けば良いです。
また、プランター栽培で土がじゃぶじゃぶに濡れていて乾く前に苗が枯れてしまいそうであれば新しい土に交換して植え替えましょう。
その際に根が溶けているような場合は残念ながら諦めて下さい。
株が黒くなっている場合も枯死しています。
もし根が生きているようだと感じたら土を交換し、
すぐに水をあげず苗がシャキッと元に戻るまで数日様子を見て下さい。
深く植えすぎ
イチゴの苗は浅く植えなければいけません。
なぜかというと、株元にあるクラウン(王冠に似た部分)と呼ばれる成長点が土に埋もれてしまうと成長できないからです。
葉が枯れだすのは成長が上手く行っていないサインでもあります。
対処法:浅く植えなおす
まだ植え付けたばかりなのであればクラウン部分が地表に出るように浅く植えなおしましょう。
もし、植え付けて数ヶ月も経過している場合は生育障害として手遅れのケースもあるので残念ですが、そのまま実が成らないこともあります。
生理現象
苗は生産者⇒市場⇒ホームセンターなど小売店⇒消費者のようにあなたの手元に来るまでに環境が目まぐるしく変わっています。
特に小売店では入荷し1ヶ月~1.5ヶ月程度管理され続けることもあり、苗もそこの環境に最適化しています。
それがあなたの手元に移り、栽培環境が変わるため新しい環境に適応するためにエネルギーを使うため、
あえて葉を落とすことがあります。
また、単に成長過程で古くなった葉は下から茶色く枯れてくることもあります。
対処法:枯れ葉を取り除き栽培を続けてOK
生理現象なので株全体が生き生きとしているのであれば特に心配せずに枯れた葉を取り除き、そのまま栽培を続けてOKです。
ただし、次から次へとどんどん枯れてくる場合は環境変化による生理現象ではないので他の原因を疑った方が良いです。
寒さ
イチゴの生育適温は17~20℃のため寒さに強い野菜ではありません。ただし、枯れることはなく8℃を下回ると休眠してしまいます。
寒さに当たると葉が赤くなったり、下葉が枯れることがありますが、取り除けば栽培する上では全く問題ないです。
葉の整理葉を取り除く理由はカビが生えるなど病気や害虫被害を防ぐためです。
特に寒さよけをする必要はありません。
ただし、北海道など氷点下が続き地面が凍結する地域の畑栽培では
- 敷きわらによるマルチング
- 強風が吹く環境なら北側にササを立てる
など防寒対策をする必要があります。
肥料の与え過ぎ
初心者の人にありがちなのは、目分量で適当に肥料を与えることで根が傷む“肥料焼け”をさせることです。
水のやり過ぎのときと同じように根が傷むと葉に不調のサインがでます。
肥料というのはたくさん与えれば元気で丈夫に育つわけではなく、むしろひ弱に育ってしまうこともあります。
なので必ずパッケージに記載されている施肥量や回数を守って与えましょう。
対処法:施肥をストップする
まず、肥料を与えるのをやめましょう。
液体肥料を使っているのであれば水やりによって流れるため良いのですが、小粒の固形肥料を土に混ぜ込んでしまった場合は
全部ではなく少し土を入れ替えるなどして肥料成分が少なくなる工夫をしましょう。
その他の原因
イチゴの葉が黄色くなったり赤く蛇の目模様になる、実が白くなるなど病気が原因であることがあります。
イチゴの病気に関してはこちらの記事を参考にして下さい。
まとめ
- 水のやり過ぎ⇒水やりを控えて乾かす、土を交換する
- 深く植えすぎ⇒浅く植えなおす
- 生理現象⇒枯れ葉を取り除き栽培を続けてOK
- 寒さ⇒一部地域では防寒対策
- 肥料の与え過ぎ⇒施肥をストップ
イチゴ栽培の基礎は>>>こちら
トマト栽培特集!
イチゴの月別!栽培方法
10月のイチゴの育て方! 栽培管理と作業 | |
11月のイチゴの育て方! 栽培管理と作業 | |
12月1月のイチゴの育て方! 栽培管理と作業 | |
冬のイチゴの育て方! 2月の時期の作業と栽培方法 | |
3月のイチゴの育て方! 栽培管理と作業 | |
4月のイチゴの育て方! 栽培管理と作業 | |
5月のイチゴの育て方! 栽培管理と作業 | |
6月のイチゴの育て方! 栽培管理と作業 | |
7月8月のイチゴの育て方! 栽培管理と作業 | |
9月のイチゴの育て方! 栽培管理と作業 | |