枯れる原因から学ぶローズマリー栽培で失敗しない育て方ノウハウ
一度は聞いたことのあるハーブ「ローズマリー」
香りが強く主にラム肉や子ヤギ肉クリスマスなどのチキン魚など多くの料理に使われるハーブです。
ローズマリーはハーブとして利用するのは葉です。肉料理に使われる理由は主に香りづけとしての役目ですがじつはローズマリーの葉には肉の鮮度を長持ちさせる効果があるためです。
日本では実際に家庭で使うことは少ないかもしれませんがイタリアを中心としてヨーロッパでは日常的に家庭料理でも使われています。
料理好きなあなたにはオススメすることはもちろんですがハーブ栽培をしてみたい初心者の方には非常に栽培が簡単なため一押しのハーブです!
しかし、そんなローズマリーですが栽培するにあたり気を付けなければならないポイントがあります。
今回は失敗しない育て方のノウハウを枯れる原因を参考にご紹介したいと思います。
もくじ(タッチすると移動します)
ローズマリーの栽培方法
ローズマリーは写真のような地中海沿岸地域の石灰質の丘陵上に分布している常緑性低木です。
地中海性気候の夏は、気温は高いが湿度は低く乾燥した気候で水はけのいいアルカリ性土壌に生育しています。
数あるハーブの中でもローズマリーは木であるためタネをまいてから1年で枯れてしまう一年草とは異なりたいへん丈夫です。
植え付け時期は3~4月と9月~10月が適期で花は2月~10月までと非常に長いです。
一度植えてしまうとほとんと手がかからずどんどん成長します。暑さ寒さにも強く寒冷地を除けば地植えでも平気です。
日当たりのよい場所で栽培するのが良いですが日陰でも十分育ち乾燥に強いため少々水やりを忘れても大丈夫ですよ!
枯れる理由
そんな栽培がきわめて簡単なローズマリーですがココを間違えると簡単に枯れてしまうポイントがあります。
水のやり過ぎ
ローズマリーの原産地である地中海沿岸の土壌は石灰岩を含んだ排水性のよいアルカリ性土壌で乾燥に強いためそれとは真反対に土を湿潤な状態にしてしまうと枯れこんでしまいます。
「なんだ、水やりくらい簡単じゃないか」と思われる方も多いと思いますが初心者ほど水のやり過ぎに陥ってしまうため十分気を付けてください。
風通しの悪さ、暑さよる蒸れ⇒剪定の必要
同じハーブにラベンダーがありますがローズマリーも同様に梅雨と冬前に刈り込んであげる(剪定)必要があります。ローズマリーは生育が旺盛なため放っておくと葉が密集してしまいます。
そのため夏に風通しが悪くなり蒸れてダメになってしまうことがあります。要は株の中の方が加湿によって腐ってしまったということですね。
日照不足
日照不足といってもローズマリーの場合は半日陰でも生育できます。どちらかというと冬、密集した株元に日光が届かず枯れてしまうことがあります。
晩秋にかけて繁茂した状態の株を冬前に刈り込みましょう。
冬の寒さ・霜によるダメージ
東京など冬でも最低気温が0℃くらいの地域では上写真のように葉がわずかに赤くなる程度で問題ありませんが、東北や北海道などマイナス5℃を下回るような極寒の地域では霜に当たったり凍ってしまい株が痛み枯れてしまうことがあります。
ローズマリーはハーブの中でも丈夫ですがやはり原産地である地中海沿岸地域の気候を考えれば生育不良に陥ってしまっても不思議ではありません。
肥料の与えすぎ
まず、もう一度地中海沿岸地域に自生しているローズマリーの写真を見て下さい。
このように本来ローズマリーは石などが混ざっているような乾燥地帯に雑草のように生えているので、通常の草花栽培では考えられませんが栄養のある肥沃(ひよく)な土地ではかえって育たないんですね。
肥料を与えるとむしろ弱々しく育ってしまいます。
日本でもコンクリート塀のそばやブロックで囲まれた手入れがされていないマンションの花壇などでローズマリーが元気に育っているのを見かけることがありますが、なぜだかわかりますか?
実はコンクリート塀やブロックはセメントや砂利を水で混ぜたもので、セメントは水と接すると水酸化カルシウムを生じ、アルカリ性を示します。
ここで、思い出してほしいのはローズマリーの原産地の土壌成分は石灰質を含んだアルカリ性です。
つまり、コンクリート塀やブロックで囲まれた花壇が本来の生育環境と似ているからだと考えられます。肥料がなくても生育環境が似ていれば育つということですね。
地植え株の移植、植え替え
同じ場所に3年以上植わっていたり、鉢で大きく育っている株を他の場所に移植したり、植え替えたりすると新しい環境でうまく根付くことができず枯れてしまいます。
特に地植えでの大株ローズマリーの移植はかなり難しいと言われています。鉢から鉢への植え替えの場合は根をいじらず
そのまま2回りくらい大きな鉢に植え替えてあげます。
地植えの場合でどうしても移植しなければならない場合は移植する1~2ヵ月前に株の周りをスコップで刺し、根に刺激を
与えておきましょう。
ラベンダーやハーブはある程度年数が経つといきなり枯れることもあるので挿し木などで増やしておくといいでしょう。
⇒⇒【根が出ない!】あなたがローズマリーの挿し木に失敗する理由
いかがでしたでしょうか。ハーブの中でも丈夫なローズマリーですが日本の気候とは正反対の地域がふるさとの植物のため水やりなどひとつやり方を間違えるだけで枯れてしまうことがあります。
ポイントは栽培環境を原産地の気候を含めた環境に合わせることです。
今回ご紹介した枯れてしまう原因を参考に上手に育てて下さいね。
▼ローズマリー栽培ノウハウ▼
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