イチゴの葉に赤い斑点ができる病気【蛇の目病】の原因と対処方法
イチゴの葉に赤い斑点がポツポツと出てくることがありますが、これは蛇の目病(じゃのめびょう)と呼ばれるイチゴ栽培で現れる病気の1つです。
“蛇の目(じゃのめ)”とは文字通りのヘビの目のような斑点がでる病気です。
この記事では蛇の目病(じゃのめびょう)について症状や原因、対処方法について解説しています。
もくじ(タッチすると移動します)
蛇の目病(じゃのめびょう)の症状
- 春~秋まで出る
- 多湿下で出やすい
- 主に葉に斑点が出る
- 葉の付け根である葉柄や果柄、ランナーにも出る
- 斑点の全体の色は赤紫色で中央は灰褐色、その後白色になる
- 葉に斑点が集中しで出た箇所は枯れる
- 斑点の大きさは3~6ミリ程度
- 重症化すると発育障害や株ごと枯死する可能性あり
蛇の目病の原因
原因はMycosphaerella fragariaeという真菌(カビ)です。
病気の起こるサイクルとして葉などにこの真菌いて、越冬し、春になると胞子を生じて雨などによって新葉に広がっていきます。
空気伝染をすることから一度発症してしまうと、厄介です。
特に栽培している環境が排水性が悪かったり、密植していたり、多湿環境にあると発生しやすいです。
蛇の目病の対処方法
まず、家庭菜園レベルでできることは、被害が出ている葉を取り除くことなのですが、胞子によって2次感染が起こるため、かかった株は処分してください。
残念ですが、その株の栽培は諦めて今年は他の株に伝染しない対応を取りましょう。
放っておくと真菌は土の中に残りますので早めに株は処分することをお勧めします。
蛇の目病が出る前の対策方法
- 多湿環境で栽培しない
- 株と株の間は30㎝程度あける
- 窒素成分が多くならないようにする
- 肥料切れなどにも注意
- 農薬散布(ジマンダイセン、トリフミン)
まとめ
イチゴの葉に赤い斑点ができる病気【蛇の目病】の原因と対処方法について解説してきました。
イチゴの葉や茎などに斑点が出る病気はこの蛇の目病のほかに、黒~茶の斑点が出る炭疽病(たんそびょう)や白い斑点のうどんこ病などいくつも種類がありません。
最も多いのが白い斑点のうどんこ病、次に良く出るのが炭疽病(たんそびょう)ですが、今回解説した赤い斑点が出る蛇の目病も含め、イチゴ栽培では多湿環境は良くありません。
イチゴの性質上、あまり背が高くならず地面から近いため、土の中にいる細菌が雨など跳ね返ったりしやすかったり、こんもりと密集しやすいので、風通しが悪くなり、カビが好みやすい環境が出来やすいです。
そのためなるべく排水性が良く、風通しの良い環境で育てることが必須です。
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