ビオラの正しい切り戻しの位置と方法【失敗した原因はなに!?】
ビオラはパンジーと共に秋から翌年の春までと開花時期が長いため万が一、育てはじめに間違えて花芽ごと切ってしまったとしてもまた花芽が付きます
ですが、なるべくなら失敗したくないと思いますのでビオラの正しい切り戻しの位置と方法について紹介したいと思います。
- どこの位置を切るのか?
- どれくらいの長さまで切り戻す(切り詰める)のか?
切る時期によっても変わりますので、間違えないように正しい切り戻しの位置を覚えてくださいね。
切り戻しとは
まず、ビオラの株を切る方法には【摘芯(てきしん)】と【切り戻し】の2種類の作業があります。
両者はどちらも株を切ることによって花付きを良くすることには変わりないのですが厳密にいうと違います。
簡単に説明すると【切り戻し】とは成長して伸びた株を切り詰め株を再生させて新しい花芽を付けさせるためにおこなう作業のことです。
【摘芯】と【切り戻し】のちがいについてはこちらをご覧ください。
⇒パンジーを切り戻しても花のつぼみが咲かない理由はどうして?
そして、【切り戻し】は切る位置がポイントで、
- どこの位置を切るのか?
- どれくらいの長さまで切り戻す(切り詰める)のか?
を解説します。
切り戻しの位置と方法
◆どこの位置を切るのか?
原則、切り戻しの正しい位置は「節のすぐ上」です。
なぜなら花を咲かせる新芽は節の付け根から出るからです。
「節」とは写真のような場所を指します。
そして、節のすぐ上で切ります。
反対に、こんな風に節と節の間で切っても不要な茎が残るだけなので意味がありません。
写真を見てもわかるように花の蕾は節の根本から出ていますよね。
しっかり、節の上で切り戻すと以下のように花を咲かせるための新芽が出ます。
新芽が伸びて花芽が付く
◆どれくらいの長さまで切り戻す(切り詰める)のか?
では、次に株元からどのくらいの位置まで切るのか?ですが、時期によって異なります。
冬前12月までに行う場合
一般的に冬前の12月までに行う場合は、草丈の1/2~1/3を残して株を切ります。
各茎に元気な葉を下から2~3枚残して切り戻すと、約1ヶ月後に再び花が咲きます。
春3月以降に行う場合
春に行う場合は、均一に草丈をバッサリ切り戻すのではなく、伸びすぎている茎だけを選びます。
株全体の姿を整えるイメージで、自分が良いなと思う大きさのあたりの節のすぐ上を切りましょう。
この時期に株元からバッサリ切ってしまうと、一番見ごろな時期に花が無い状態になります。
花芽がある場合の切り戻し位置
先程説明した通り、原則切り戻しの正しい位置は「節のすぐ上」です。
この場合の【切り戻し】をする位置は花芽の上で切ることです。(下記参考写真)
切り戻しを失敗した=花芽の下で切ったことにより花芽ごと切ってしまったため咲かない。ということになります。
花芽はよ~く見ればわかります。葉の付け根部分が少し膨らんでいます。
失敗ではないケース
よく4月の中旬以降になって切り戻しをしたんだけど花が咲かないので失敗した?と思う人がいますがこの時期の切り戻しに成功と失敗はあまり関係がありません。
というのは、まずビオラの株は去年の秋ごろから栽培しているため、いいかげん株が疲れてきています。老化ですね。
なので、再びたくさん花芽を付けるには相当なエネルギーがいりますので冬に2週間に1回きっちり追肥を行い丈夫な株に育ててきていなければ、春に切り戻したところで再生しにくいケースがあります。
またビオラの生育適温は4~15℃で20℃を超えると株が急速に衰弱してきます。
低温に当たることで花芽が作られ、花が咲きます。
そのため、4月のはじめと後半では気温もかなり違いますから4月以降の切り戻しは冬に行う切り戻した結果ほど期待しない方がいいです。
お住いの地域の気温によっては再び花芽ができるのは難しいということです。
ビオラは頑張れば7月くらいまで花を咲かせることができます。詳しい記事はこちらを参考にして下さい。
⇒春のパンジー・ビオラの【切り戻し】が出来る時期はいつまで?
このように春の切り戻しによる問題は、切り戻しの失敗ではなく、栽培適温ではない、あるいは株の寿命ということもあります。
トマト栽培特集!
イチゴの月別!栽培方法
10月のイチゴの育て方! 栽培管理と作業 | |
11月のイチゴの育て方! 栽培管理と作業 | |
12月1月のイチゴの育て方! 栽培管理と作業 | |
冬のイチゴの育て方! 2月の時期の作業と栽培方法 | |
3月のイチゴの育て方! 栽培管理と作業 | |
4月のイチゴの育て方! 栽培管理と作業 | |
5月のイチゴの育て方! 栽培管理と作業 | |
6月のイチゴの育て方! 栽培管理と作業 | |
7月8月のイチゴの育て方! 栽培管理と作業 | |
9月のイチゴの育て方! 栽培管理と作業 | |