イチゴが赤くならないのはなぜ?白や緑色の実の原因
初心者がイチゴを初めて栽培すると、花が咲いて実がなっただけでもうれしくて仕方ありませんよね?
普段スーパーで売っているイチゴを見てもたいして感動はしませんが、自宅のベランダでプランター栽培しているいちごは我が子のようにかわいいです。
花が咲いて実がなると次は赤くなるのを待つだけなのですが、なぜか実が赤くならい!なんで!!と思った方も多いと思います。
この記事では家庭菜園で栽培しているイチゴが白い状態で実があかくならない理由を記しています。
もくじ(タッチすると移動します)
イチゴが赤くならない4つの理由
- 時期が早い
- 灰色かび病・うどんこ病
- 肥料の問題
- ピンクや白い品種
時期が早い
以下は3つのイチゴの栽培方法別に開花から収穫までの目安を一覧表にしたものです。
家庭菜園でできる栽培方法は露地栽培(ろじさいばい)と四季成りイチゴの夏採り栽培です。
まだイチゴの実が白い場合は花が咲いた日からどのくらいの日数が経っているかを数えてもらうと、赤くなる時期が予想出来ます。
■栽培方法別!開花から収穫までの日数目安
栽培方法 | 栽培時期 | 開花から収穫までの日数 | 特徴 |
露地栽培 | 10月~6月 | 35~45日後 | 一般的な栽培方法 |
四季成りイチゴ(夏採り栽培) | 4月~9月 | 30~40日後 | 超初心者向け |
鉢植え促成栽培 | 10月~12月 | 50~60日後 | 中・上級者向け |
露地栽培(ろじさいばい)のイチゴが赤くなるしくみ
露地栽培(ろじさいばい)とは主に10月~6月にかけて栽培する方法です。
まず、育てているイチゴが赤くならないお悩みですが今は何月でしょうか?
というのも秋に植えてとりあえず年内に花も咲いた。今はもう4月だけどイチゴはクリスマスにケーキなどで使われているしまだ赤くならない!とお悩みのあなた、
家庭菜園で育てる露地栽培(ろじさいばい)のイチゴはまだ赤くならないのが普通です。
上の表をもう一度見てもらえるとわかりますが、露地栽培では花が咲いて35~45日後に実が収穫できます。
もし4月5月のはじめの時点でまだ成っているイチゴの実が白くても、元気な株の状態であれば以下写真のように段々と赤くなっていきますので、もう少し待ちましょう。
イチゴは冬の低温短日といって気温が低く日が短い条件でなければ花芽ができません。
したがって家庭菜園の露地栽培の場合、寒くなる前の秋10月~11月に植え付けて、気温が上がってくる春5月くらいから初夏にかけて収穫できるのが通常です。
また、12月くらいに花が咲いたとしても受粉をして実を付けるためには最低6℃以上必要になります。
そのため気温が5℃以下では花は咲いても実はつかないのです。
イチゴは寒さに強く雪の下で越冬するのですが、その寒さに当たることにより花芽を形成し、さらに今度は暖かくならないと実をつけ赤くなりません。
灰色かび病・うどんこ病
次に考えられるのは、“イチゴが白い”といっても実に異常をきたした病気による白さです。
赤く色付く前の緑っぽい白い実は、硬く、表面もきれいですが、病気にかかった実は白いふわふわした毛のようなものに覆われていたり、白い粉がかかったような状態です。
これらは「カビ」で灰色かび病やうどんこ病といった病気です。
灰色かび病は主に冷涼で雨が続く多湿下の梅雨時期に多く発生するのに対し、うどんこ病は空梅雨や冷涼で雨が少ない乾燥した初秋などに発生します。
いずれも、カビの被害に遭った実は食べられませんので、即取り除き処分します。
株全体に広がっていなければ病気にかかった部分のみ取り除き、様子を見ますが、手が付けられないくらい感染が広がっているようであれば、残念ながら栽培を中止し、株ごと抜いて処分して下さい。
そのまま放置しているとカビが広がって、イチゴの近くで栽培している野菜や花にも感染します。
イチゴがよく被害に遭う病気と対処方法についてはこちら
肥料の問題
次にイチゴが赤くならない理由として肥料不足かチッ素成分の肥料過多が考えられます。
まず肥料不足に関してはイチゴの実が赤くならない問題だけではなくおそらく株の生育不良全般について当てはまると思います。
具体的には、そもそもあまり実が成っていない、成っても実が小さい、全体的に成りづらい状況であるなどです。
10月~11月にイチゴ苗を植え付けた際、元肥といって堆肥や化成肥料・なたね油粕などの肥料も一緒に入れたか、
もしくは肥料が配合された培養土、イチゴ栽培専用の土で植え付けたと思います。
しかし、イチゴは根の発達も旺盛なためプランターなどの鉢では生長するにしたがい肥料分も減ってきます。
そして2月の寒い時期に1回目の追肥を与えなければならないのですが、この時に何もあげないでおくと丈夫な株を作ることが出来ません。
2回目は3月~4月にかけて与えます。つまり丈夫な株でなければ実も小さくちゃんと赤くなりにくいのは当然の結果なのです。
また、肥料もとりあえず自宅にあった肥料だからといって何でもいいわけではありません。観葉植物用の肥料などチッ素分が多く含まれ
る肥料はイチゴの葉ばかり生長させてしまい花や実が充実しません。
肥料を使う際はなごころから出ている「甘いイチゴをつくる肥料」などリン酸成分の多い肥料を選ぶことが重要です。
ピンクや白い品種
さすがにご自分が植えた品種の色を忘れることは少ないと思いますが、もともと赤くならない品種を栽培しているケースです。
ピンク色の品種
- 桃香(ももか)
- 桃薫(とうくん)
ピンク色の品種は開花後、赤くなるイチゴと同じように初めは白みどり色の硬い実を付けます。
そしてだんだんとピンク色になるのですが、そもそもピンク色は赤を薄くした色なので白から色付くまでの様子がスローに感じます。
見慣れないと、完熟してももっと赤くなるのではないか?と不安になりますが、ちゃんと完熟した状態で実も甘いです。
白い品種
- 天使のいちご 雪うさぎ
- 白雪小町
白い品種を栽培している場合は、赤くなるはずはないのですが、強いて言えば初めて白いイチゴを栽培すると収穫のタイミングがよくわからないことがあると思います。
イチゴは赤いものという固定概念がありますので、初心者の場合収穫が遅れてしまうことも多いです。
実際、初めて白いイチゴを栽培して収穫したときはなんとなく違和感がありました。
ですが、食べてみれば甘いです。
イチゴは目で楽しむ野菜でもありますので白い品種は赤いイチゴ栽培に飽きた人、玄人好みですね。
まとめ
■イチゴが赤くならない4つの理由
- 時期が早い
- 灰色かび病・うどんこ病
- 肥料の問題
- ピンクや白い品種
この記事では栽培しているイチゴの実がなかなか赤くならない理由について紹介しました。
イチゴには3つの栽培方法がありますが、一般的に家庭菜園で行う秋から春にかけての露地栽培(ろじさいばい)は栽培時期が長いため、収穫が待ち遠しくなります。
基本的に栽培期間が長くなればなるほど、病害虫被害など色々な事が起こる確率が高まるため栽培の難易度は上がるのですが、イチゴに関しては初心者向けの品種を栽培すればカンタンです。
もし、今順調に元気な白い実がなっているのであれば次第に赤くなりますので、鳥などに食べられないよう注意して下さい。
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