【画像あり】保存版!初心者のためのミニトマト苗の選び方
ミニトマトは大玉トマト中玉トマトより栽培過程において雨よけや摘果(てきか)などの作業をしなくてもたくさん収穫できるため初心者におすすめの夏野菜です。
しかし、害虫や病気にかかったり実が成らないこともあり失敗するケースもあります。
ミニトマト栽培の失敗原因の1つに「苗選び」があります。
つまりスタート時点から間違っているケース。
そこで、今回は初心者でも失敗せずにたくさんのミニトマトを収穫できるために苗選びの極意を伝授したいと思います。
もくじ(タッチすると移動します)
どの種類を選ぶ?ミニトマトの種類の選び方
ホームセンターに行くと赤や黄色、オレンジ等今やミニトマトだけでも様々な種類が販売されています。
サントリーやデルモンテなどから毎年新しい種類が出ていますよね。
種類に関しては赤でもオレンジでも自分の好きな品種を選ぶといいです。
しかし、気を付けたいのは同じミニトマトの苗でも実生苗か接ぎ木に注意して選ぶ必要があります。
⇒家庭菜園におすすめの甘いミニトマト・大玉・中玉トマトの種類
実生苗と接ぎ木苗の違い
同じミニトマトの苗でも実生苗(みしょうなえ)写真左と接ぎ木苗(つぎきなえ)写真右では値段が3倍以上違います。
実は同じトマトの苗でも実生苗(みしょうなえ)と接ぎ木苗(つぎきなえ)の2種類があります。
- 実生苗・・・タネから育てた苗
- 接ぎ木・・・野生種など丈夫な品種に栽培品種をくっ付けた苗
です。
一見すると同じように見えるのですが栽培においては雲泥の差が出ます。
実生苗のメリットは値段が安いです。だいたい100円前後。
デメリットは病気に感染しやすく収穫量も接ぎ木苗に比べると少ないです。
一方、接ぎ木苗のメリットは病気になりにくく、収穫量が多いこと。低温でも育ちやすいです。
連作障害といってトマトのようなナス科の野菜は毎年同じ場所で栽培すると病気にかかりやすくなり収穫量も減る障害が出やすいのですが、接ぎ木苗であればその心配はグッと少なくなります。
なぜかというと、接ぎ木苗は根元は病気に強い品種を使い1㎝位上からがラベルついている栽培品種をくっ付けているからです。別々の品種を接合しているんですね。
根元にクリップが付いているものは接ぎ木苗です。
接ぎ木苗のデメリットは値段が高いこと。実生苗が100円前後なのに対し接ぎ木苗は300円前後と3倍近くします。
※サントリーやデルモンテ等から発売されているタグ付きの品種は実生苗でも価格が高いものもあります。
そのため実生苗だから一概に悪いとは言えません。
ただ、繰り返しますが初心者は接ぎ木やブランド苗一択です。
※区別の仕方として、値段の差とラベルが付いているかどうか、分からなければ店員さんに実生苗か接ぎ木苗か聞いてください。
値段 | 収穫量 | 連作障害 | 初心者 | |
実生苗 | 安い | 少ない | あり | × |
接ぎ木苗 | 高い | 多い | ほぼ無し | 〇 |
良い苗の選び方
- 節と節の間が詰まっていてしっかりしている
- 茎が鉛筆くらいの太さがある
- 葉の緑色が濃い
- 病害虫の被害に遭っていない
- 一番花(下の方に咲いている初めて咲く花)が咲いているOR蕾が付いている
- ポットの鉢底穴から白い根が見える
- 双葉が付いている(接ぎ木されている証拠)
- 小さくない苗(4月前半に出回る苗は避ける)
しかし、これらの条件をたくさんある苗の中から見分けるのは至難の業です。
例えば以下の写真を見て下さい。
左と右どちらの苗を選んだ方が良いでしょうか?
答えは右ですが左も悪くはないレベルです。
しかし、さらに下の写真を見てください。
これは4月前半に流通する接ぎ木苗ですが、初心者は選んではイケマセン。
写真を見るともう出回り始めたばかりなのに既に残りわずかですが、このまま植えると失敗する確率大なので止めましょう。
小さい苗と低温気の開花が「つるボケ」を起こす
基本的なことですが、ミニトマトの黄色い花が咲き終わるとそれがトマトの実に変わります。
花も蕾もなくかつ、高さ10㎝にも満たない小さい苗や低温気に一番花が咲いてしまうと受精不良になり「つるボケ」しやすくなります。
トマト栽培において一番花が咲くか咲かないかではその後の成長が大きく変わります。
苗が小さいうちはまずは茎や葉を成長させるために養分が使われるので一番花を咲かせる力が不足してしまいます。
また咲いても低温による受精不良で一番花が実にならないと本来は実を大きくするための養分が茎や葉の成長に使われてしまい、株は大きくなっても実が付かない「つるボケ」現象を起こしてしまうんです。
もし、小さい苗を買ってしまったら?
実は4月の前半に小さい苗を買う人はすぐに植え付けません。
ポットのまま日当たりのいい場所・風の当たらない場所で蕾と花が咲くまで育ててから植え付けます。
ポット苗は土が乾きやすくうっかりするとすぐ枯れてしまうため、毎日マメに園芸作業をできる環境にいる必要があります。
なので、ミニトマト栽培初心者の皆さんは4月後半からゴールデンウイーク辺りに流通している苗を買って始めましょう。
ただ、中には珍しい種類やアイコなど人気品種は早々に売り切れてしまうこともあるのでその場合は、早めに買って育てる選択肢も捨てきれません。
まとめ
いかがでしょうか。
今回はミニトマトの良い苗の選び方についてご紹介してきました。ミニトマトの苗は4月~6月くらいまでがピークなので焦って買う必要はないと私は考えています。
「接ぎ木苗をゴールデンウイークに!」を合言葉に良い苗選びをしてください。
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