チョコアイコ|種からの育て方!初心者のミニトマト栽培
今回は、アイコシリーズの新品種「チョコアイコ」を初心者でも出来る栽培方法を実践してみました。
一般的に、初心者がミニトマトを種から育てるのは苗から育てるのと比較して、ハードルが上がります。
なぜなら、失敗するいちばんの理由は寒い時期に種を播く(まく)からです。
初心者は寒い時期に播いちゃダメです!
そこで、この記事では話題のチョコアイコを種から育て、収穫までの全手順を解説します。
もくじ(タッチすると移動します)
初心者がミニトマトを種から育てるコツ
結論からいうと、以下の3点です。
- 種まきは暖かい時期になってから
- 発芽するまで土を乾燥させない
- 苗として十分成長してから移植する
チョコアイコの基本栽培データ
2020年、サカタのタネからミニトマトアイコシリーズの新品種として発表された実咲シリーズ「チョコアイコ」。
「フルーツ感覚で食べられる甘みの強さ」をキャッチフレーズとしています。
科名 | ナス科トマト属 |
原産地 | 中南米 |
食用部分 | 果実 |
品種特性 | 極早生種 |
平均果重 | 10~15g |
形状 | プラム形 |
色 | 茶 |
スタート方法 | 種・苗 |
株間 | 40~50㎝ |
栽培期間 | 4月~9月 |
生育適温 | 20~30℃ |
発芽適温(地温) | 15~38℃特に25~28℃が最適 |
種まき適期 | 気温15℃以上の4月以降。最適は20℃以上 |
発芽までの日数 | 4~6日 |
耐暑性 | 中 |
発表年 | 2020年 |
販売元 | サカタのタネ |
初心者向け!ミニトマト「チョコアイコ」の種まき時期
冒頭でも触れましたが、初心者がミニトマトを種から栽培して失敗する理由は寒い時期に播く(まく)からです。
初心者は寒い時期に種を播いてはいけません!
正確にいうと、温度管理に気を付けて室内で管理したり、家庭用発芽育苗器なんていうヒーター付きの専門機械を使えば初心者でも出来るんですが、手軽にできませんよね。
チョコアイコの種の袋に記載されている情報を見てみると、種まき時期は3月くらいからOKになっています。
しかし、4~5月にかけて波線が表示されているのが分かりますでしょうか。
波線は“トンネル”を意味しています。
トンネルとはトンネル栽培といって、幼い苗を寒さから守るために小さいビニールハウスのようなもの(下写真)を被せる必要があります。
しかし、何度も繰り返しますが、初心者が寒い時期にミニトマトの種を発芽させて育てるのは結構、難しい!
ミニトマトの原産地は中南米なので元々暑さに強い性質を持っています。
そのため下表の通り気温が20℃を超える時期に種を播くと、屋外でも比較的に簡単に発芽させることができます。
地域 | タネまき |
中間地(関東甲信・東海・近畿・中国・九州北部) | 5月 |
北海道・東北 | 6月 |
四国・沖縄・九州南部 | 4月 |
これにより、発芽後のトンネル栽培をする必要がなくなります。
※ただし、種まきの時期を遅らせることのデメリットは収穫期間が短くなってしまうことです。
寒冷地・中間地・暖地の区分
中間地・・・関東甲信、東海、近畿、福井県、中国、九州北部
暖地・・・・四国、九州南部、沖縄県
用意するもの
- チョコアイコの種
- ジフィーセブン(種まき用土)
- ビニールポット2.5号または3号
- 培養土(肥料配合済み)
- プランター サイズ目安 丸型395×380㎜ 土容量15ℓ
- 支柱 直径11㎜~20㎜ 長さ1800㎜~2000㎜
初心者向け!チョコアイコの種まき手順
チョコアイコの種を購入しましょう。
今回、種を発芽させるために使うのはサカタのタネから販売されている「ジフィーセブン」という土ポットです。
水を含ますと膨らみ、簡単に種まき用土になり、成長したらそのままプランターに植えられます。
※種が入っている袋の裏面に記載されているように、種まき用土に2~3粒ずつ播く方法でも良いのですが、今回はなるべく手間がかからない初心者向けの方法のため、「ジフィーセブン」を使用しています。
ご覧の通り、ミニトマトの種は小っちゃい!
4月29日、種まきスタート
ピンセットで1粒ずつ深さ1㎝ほど埋めます。
ピンセットでキュッと押す感じで種を播きます。
発芽するまでは乾燥させないことがポイントです。
ですので、下に水が張れるようなお皿を敷いておきましょう。
私が使用しているのは調理で使うステンレス製の角バットですが、代用できればなんでも構いません。
発芽後の管理
種まきから8日後(5月7日)、うっすらと線状の芽が出てきました。
種まきから11~12日後(5月10日、11日)、ミニトマト「チョコアイコ」の双葉が出てきました。
種まきから16日後(5月15日)、本葉が出てきました。
ビニールポットに苗を移植
種まきから19日後(5月18日)、「ジフィーセブン」ごと2.5~3号ビニールポットに苗を移植します。
苗に使う土は花と野菜用の培養土でOKです。
いわゆるここからは大きいプランターに植えるまでの「苗作り」作業です。
苗の管理・栽培
少し本葉が大きくなったのがわかるでしょうか。
ビニールポットに移植してしまえば、常に土が湿っていなくても構いません。
苗が植わっている「ジフィーセブン」に保水性もあるからです。
極端な乾燥によって苗が枯れないように観察し、育てましょう!
プランターに苗を植える
種まきから約1ヶ月後(5月30日)の苗の状態です。
ホームセンターや園芸店で販売されている若い苗と引けを取らないほど成長しました。
最低でもこのくらいまで成長してから、プランターに植えます。
ここから先の育て方の詳細は>>ミニトマトの育て方!プランターで初心者がベランダ栽培できる方法を参考にしてください。
ちなみに以下は種まきから50日後のビニールポットのまま育てた苗の状態です。
このサイズになってからプランターに植え替えても全然問題ありません。むしろ枯れる確率がグッと低くなります。
よく見るともう花芽が付いています。
花芽が付いた苗であれば確実に実が成りますよ!
少し経つと開花します。
さて、こちらは先程プランターに植え替えてから43日後(=種まきから74日後の7月12日)の苗の様子です。
だいぶ大きくなりました。
種まきから79日後(7月17日)、ぐんぐん成長し、あちらこちらに果実が鈴なりに成っています。
種まきから88日後(7月26日)、青い実が茶色くなりつつあります。
少しずつ茶色くなっていきます。
収穫
種まきから91日後(7月29日)、完全にチョコアイコ本来の色に変色したので収穫です。
ここで1つ悪い例を紹介します!
収穫に関して、下写真のようにミニトマトの実は下の房から順番に第一果房、第二果房という風に成っていきます。
しかし、一つの房になっている実すべてが熟すまで待っていると、最初の方に色付いた実は腐ってしまいます。
そのため、写真のように放っておかず、色付いたものからどんどん収穫していきましょう!
最後にもう一度、
初心者がミニトマトを種から育てるコツを紹介して終わります。
- 種まきは暖かくなってから
- 発芽するまで土を乾燥させない
- 苗として十分成長してから移植する
アイコ栽培まとめ
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