ミニトマトの葉に穴があく!ボロボロに網目状に透ける原因と対処法
※この記事には虫と葉に穴が開いた画像が載っています。
家庭菜園をやっている方であれば、それほど気持ち悪いと感じることはないと思いますが、
苦手な方はここから先は見ないことをおすすめします。
ミニトマトの葉を見ると、所々小さくボロボロに網目状に透けていたり、
あるいは完全に穴が開いていることがあります。
近くに虫がいないため、原因が何なのか分からない人も多いと思います。
そこで、この記事ではミニトマトの葉に穴が開く原因と対処法、被害に遭わないための事前対策について解説しています。
もくじ(タッチすると移動します)
原因はオオニジュウヤホシテントウによる食害
結論から先にいうと、ミニトマトの葉に穴が開く原因は、主にオオニジュウヤホシテントウによる食害です。
穴は葉を食べた跡ですね。
近縁のニジュウヤホシテントウやルイヨウマダラテントウである可能性もありますが、北海道から九州まで広く分布しているオオニジュウヤホシテントウによる被害は多いです。
オオニジュウヤホシテントウとはてんとう虫の1種です。別名テントウムシダマシ。
正式名称ではありませんが漢字を当てると「大28星天道」。
背中に28個の星(専門的には紋(もん))があるからこう呼ばれています。
対処法
まず、穴が開いた葉は切り取ってください。
そして根本的に解決するには、殺虫剤を使用してオオニジュウヤホシテントウを駆除するしかありません。
よく、見つけたら捕まえて取り除く捕殺(ほさつ)や防虫ネットを使って虫が入らないようにするなどの方法もおすすめされているのですが、初心者には現実的ではありません。
というのは、四六時中ミニトマトを見てられないでしょうし、忙しい平日は水やりするのが精一杯ではないでしょうか。
そうすると、できる限り被害にあった葉は取り除き、
収穫量が減ることや途中で栽培を諦めること覚悟でそのまま栽培しつづける。
あるいはやはり消去法で殺虫剤を使用するしかないです。
殺虫剤といっても天然由来成分や野菜栽培用のものを使用すれば、農薬を使いスーパーで販売されている一般的な野菜と変わりません。
オオニジュウヤホシテントウを駆除する殺虫剤
■有機農産物・オーガニック栽培向き
パイベニカVスプレーは天然成分(除虫菊)の成分によって害虫を寄せ付けないしくみです。
■野菜栽培用
- ベニカベジフルスプレー
- ベニカベジフル乳剤
- ベニカ水溶剤
食害に遭う前の対策
次は今後、オオニジュウヤホシテントウの被害に遭わないようにするための事前対策について。
- 防虫ネットで囲う
- 見つけたら捕殺する
- ジャガイモのそばで育てない
防虫ネットで囲う
殺虫剤をかけず、オオニジュウヤホシテントウなど害虫からミニトマトを事前に守るには、防虫ネットをかけて栽培するのが最も効果的です。
ただし、防虫ネットもしっかりかけていないと、小さな虫はすぐにネット内に入り込みます。
一度侵入すると、出口がないのでかえって短期間で被害が拡大することもあります。
防虫ネットもサイズが色々あります。
ミニトマトは放っておく高さが2メートル以上に成長するので、上写真のような205㎝×175㎝など大きいサイズを選びましょう。
見つけたら捕殺(ほさつ)する
ミニトマトの葉にテントウムシを見つけたら、まずニジュウヤホシテントウやオオニジュウヤホシテントウです。
私たちの中にテントウムシ=“害虫”というイメージが無いため、ついつい放置しがちです。
実はテントウムシには主に3つの系統があります。
最もメジャーなナナホシテントウはアブラムシを食べて駆除してくれる“益虫”なのですが、今回取り上げているミニトマトの葉を食害するオオニジュウヤホシテントウは害虫です。
なので、見つけ次第取り除きましょう。
放置していると葉の食害によって、光合成ができなくなり、結果として収穫量の減少につながります。
ジャガイモのそばで育てない
なぜジャガイモもなのか?というとジャガイモはオオニジュウヤホシテントウが好むナス科の野菜です。
こちらは実際にオオニジュウヤホシテントウの食害に遭ったジャガイモの葉です。
春ジャガイモの栽培時期は2月~と早く、越冬したオオニジュウヤホシテントウの成虫はいち早く、ジャガイモの葉を食害します。
オオニジュウヤホシテントウはナス科やウリ科の野菜の葉が好物です。
例えばミニトマトのほかに、ナス、ピーマン、キュウリなどです。
これらの夏野菜はジャガイモもより栽培時期が後になり、5月以降が最も成長する時期です。。
たくさんの葉が食べられてボロボロに穴が開いています。
この写真が撮られたのは6月。
オオニジュウヤホシテントウは6~7月にかけて活発に食害します。
つまり、夏野菜の成長期とオオニジュウヤホシテントウの活動期が重なるんですね。
残念ながらこの写真のジャガイモは、葉が食害されたためうまく光合成ができませんでした。
そのためイモが太らず、収穫できませんでした。
これを避けるためには、ジャガイモのそばでナス科(ミニトマトやナスなど)やキュウリ(ウリ科)の野菜を育てなければ、
被害に遭いにくくなります。
プランター栽培でもジャガイモを育てているプランターからは離したところで育てましょう。
但し、理論上の話なのでジャガイモ栽培をしていなくても、オオニジュウヤホシテントウはどこからかやってきます。
実際、私はジャガイモを育てているプランターから5mくらい離れているところでミニトマトを育てていますが、そのくらいの距離ではオオニジュウヤホシテントウの食害に遭っています。。。
まとめ
ミニトマトの葉が開く原因について解説しました。
ニジュウヤホシテントウは日中もミニトマトの葉の上で見ることができます。
しかし、これは成虫。
葉裏には卵が産み付けられてる可能性が高く、根本的に駆除する必要があります。
ぜひ、この記事を参考にして被害にあう前の対策とこれ以上食害されないように栽培してみてください。
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