スイスチャードの育て方|プランターで初心者が苗から収穫する方法
ホームセンターなど野菜苗売り場にいくと、“スイスチャード”という野菜を見かけると思います。
ミニトマトやナス、ピーマンなどメジャーな野菜は一通り育てたけど、
- 「スイスチャードって育てたことないなぁ」
- 「茎がカラフルだけど、一体どんな野菜なんだろう?」
など、気になっている人も多いのではないでしょうか。
そこで、この記事では家庭菜園初心者でも簡単に育てられる“苗からのスイスチャードの育て方”を写真を使って紹介します。
植え付け~収穫、調理まで実際に私が育てた過程を元に解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
もくじ(タッチすると移動します)
スイスチャードの栽培基本データ
スイスチャードは夏の暑さに強く、
病害虫にも強いことから超家庭菜園初心者でも簡単に育てられる野菜です。
味はホウレンソウよりも青臭く、葉も厚みがあるためゴワゴワした食感です。
暑さに強い特性を生かし、夏季は冷涼な気候を好むホウレンソウに変わる食材として重宝されました。
和名である不断草(ふだんそう)とは不(ない)+断(たつ、堪える)=冬を除きほぼ一年中途切れることなく収穫できることに由来しています。
ボルシチなどに使われる野菜のビーツと同じ仲間でもあります。
科名 | ヒユ科(旧アカザ科) |
和名 | 不断草 |
英名 | leaf beet |
原産地 | 地中海沿岸 |
食用部分 | 葉・茎 |
生育適温 | 15~25℃ |
発芽適温 | 20~28℃ |
スタート方法 | 種・苗 |
株サイズ | 幅4~5㎝ 高さ25~30㎝ |
病害虫 | 被害少ない |
スイスチャードの栽培時期と収穫までの流れ
地域 | 種まき | 収穫 |
中間地(関東甲信・東海・近畿・中国・九州北部) | 4月中旬~10月中旬 | 5月中旬~11月中旬 |
北海道・東北 | 6月初旬~8月下旬 | 7月初旬~10月下旬 |
四国・沖縄・九州南部 | 3月下旬~10-月中旬 | 4月下旬~2月下旬 |
寒冷地・中間地・暖地の区分
中間地・・・関東甲信、東海、近畿、福井県、中国、九州北部
暖地・・・・四国、九州南部、沖縄県
用意するもの
- 苗
- 培養土(肥料配合済み)
- 鉢底石(排水システムがあれば不要)
- プランター 幅65㎝×奥行20㎝×深さ20㎝ 容量15~20ℓ
苗選び
5月に入るとスイスチャードの苗が出回ります。
茎(葉柄ようへい)が赤や黄色ですが、途中から色が変わるわけではありません。
ですので、育てたい茎の色をした苗を選びましょう。
■苗選びのポイント
- 茎がシャキッとして太いもの
- 病害虫の被害にあってないもの
- 育てたい茎の色の品種を選ぶ(途中から色は変わらないため)
植え付け
では、さっそく苗を植え付けます。
スイスチャードはトマトやナスと違いそれほど根が深く張りません。
そのため、用意するプランターの深さは20㎝ほどあれば十分です。
培養土をプランターの淵から3㎝ほど下まで入れます。
次にポットから苗を取り出し、仮置きします。
スコップで苗の根本とプランター内の土が、同じ高さになるように植えます。
植え付けたらジョーロで水をやりをして完了です。
プランターの底から、水が出るまで与えましょう。
水やり
スイスチャードは比較的、乾燥に強いです。
そして、水が足りないと葉がぐにゃっと垂れてくるので、水やりのタイミングが分かりやすいです。
肥料(追肥)
植え付け時に肥料配合済みの培養土を使用すれば、植え付け後1ヶ月くらいは与える必要はないです。
だんだんと新葉が増えて株が大きくなります。
2週間に1回程度、水やりを兼ねて液体肥料を与えると良いでしょう。
収穫
しっかりした苗を購入すれば、すぐにでも外側の葉から収穫することができます。
サラダに使う場合は、まだ出たばかりの柔らかくて若い新葉を取りましょう。
大きくなればなるほど、葉に厚みが出て食感もゴワゴワとします。
ですので、ある程度葉の枚数が増えてきたら、都度かき取ることをおすすめします。
調理 スイスチャードの食べ方
スイスチャードの茎や葉には多くのβ-カロテンやビタミン、ミネラルが含まれており、栄養価の高い野菜です。
しかし、いったいどうやって食べたら良いのか分からない人が多いのではないでしょうか?
スイスチャードの主な食べ方は以下の3つです。
- 生・・・サラダ
- 煮る・・・おひたし
- 炒める・・・炒め物
サラダ!スイスチャードは生で食べられる?
スイスチャードは生でも食べられます。
サラダにする場合は、まだ小さくて柔らかい新葉を摘み取って使います。
ただ、はっきりいってあまり美味しくありません。
よく、苦みやクセがないなど言われていますが、
“生のかたいホウレンソウ”という表現がピッタリだと思います。
特に以下のように大きくなった茎や葉ほど苦いです。
ですので、あの青臭い感じが平気な方は良いと思いますが、小さいお子さんの多くは苦手だと思います。
スイスチャードのおひたしを作ってみた
スイスチャードの特徴は何といっても黄色や赤などのカラフルな茎(葉柄ようへい)です。
これらはポリフェノールの一種であるベタレイン色素による影響です。
スイスチャードの外側にある葉のように、大きくなればなるほど生食には不向きです。
茎といっしょに煮るか炒めましょう。
今回はスイスチャードのおひたしを作ってみました。
ホウレンソウのおひたしと同じです。
まずは下準備から。
こちらが収穫したスイスチャード
まず、収穫したスイスチャードを水で洗い汚れを落とします。
茎と葉を食べやすいサイズ(3~4㎝)に切ります。
茎(葉柄ようへい)
葉も切るかちぎるか食べやすい大きさに!
お鍋にスイスチャードの量の5倍ほどの水量を入れます。
写真は4ℓ。
お湯が沸騰したところで塩を2%入れます。
水1リットルに対して塩20gになります。
なので、私の場合は4リットルの水に対し20×4=80gの塩を入れました。
そして先に茎を入れて1分経ったら葉を入れ、さらに30秒経過したら葉を入れます。
茎の方が硬いので先に入れます。
合計1分30秒ほど煮たら、火を止めて下さい。
すばやく取り出して冷水に浸します。
先に氷水を用意しておくと良いですね。
温度が下がったら取り出して水を切ります。
盛り付けて完成です。
色鮮やかなスイスチャードのおひたしが出来上がりました!
まとめ
スイスチャードは苗から育てると、初心者でも超簡単に収穫することが出来ます。
病気や害虫にも強く、丈夫です。
野菜の栽培で難しいのはやはり、病害虫対策です。
6月以降の高温多湿時期になると、どうしてもアブラムシやカビ類の病気が発生するため防ぐのが大変です。
特に初心者の場合、慣れていないので病害虫被害に遭った見た目の悪い野菜は、ちょっと食べるのに抵抗が出ると思います。
その点、スイスチャードは栽培がとても簡単です!
ホウレンソウよりもやや歯ごたえがあり、苦みもあります。
サラダなど生食もできますが、おひたしや炒め物、スープの具材などとして利用するのが向いています。
味に関しては、正直美味しい!とは言えない野菜ですが栄養価の高い野菜ですので、健康志向の方におすすめです。
ぜひ今回ご紹介した栽培方法を参考にしてみてください!
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