ピーマンの育て方!プランター栽培で初心者が収穫できる方法
ピーマンは中南米原産の高温を好む野菜で、私たちが食べている青いピーマンは完熟される前の青い状態の実です。
パプリカは品種の違いもあるのですが、実は完熟したピーマンです。
高さ55㎝~65㎝に育つ初心者でも簡単に育てられるのでぜひ今回ご紹介する方法を参考にしてたくさん収穫してください!
もくじ(タッチすると移動します)
ピーマン栽培のために用意するもの
- 野菜用培養土
- 鉢(直径30㎝×深さ30㎝容量15リットル程度)
- 鉢底石(必要あれば)
- 割り箸等(仮支柱用)
- 支柱(長さ150㎝)
- 接ぎ木苗(×実生苗)
ピーマンの性質を知る
ピーマンは原産地が中米~南米で生育適温が25~30℃と高いです。
そのため4月前半から苗が流通しますが5月~からでも十分間に合いますし、初心者であればむしろ良いと思います。
4月は急激に温度が下がる日もあるためです。
栽培期間は東京などの中間地では植え付け時期が4月後半~6月中旬、収穫時期が6月初め~10月迄可能です。
初心者のためのピーマン苗の選び方
ピーマンの苗にはタネから育てた実生苗(みしょうなえ)と病気に強い野生種に栽培品種をくっ付けた接ぎ木苗があります。
なぜ接ぎ木苗を選んだ方が良いのかというとピーマンやトマト等ナス科の野菜は実生苗から育てると疫病、青枯病、モザイク病などの病気にかかりやすく、収穫量も接ぎ木苗と比較すると少ないです。
確かに実生苗と接ぎ木苗の値段を比較すると2倍近くあるのですが、農家のように家庭菜園では大量に収穫する必要がないのでぜひ初心者の方は接ぎ木苗を購入することをお勧めします。
実生苗か接ぎ木苗かの見分け方はまず、値段の違い、「京波」「京みどり」等品種名が書かれているラベルが付いている苗や、根元に接ぎ木した場所にクリップが付いていたりするのでそれらを参考にしてみて下さい。
ピーマン苗の植え付け
鉢の真ん中にピーマンの苗を植え付けたら、それと同時に仮支柱を立てましょう。割り箸などを立て麻ひもで軽く結びます。
結び方のやり方は以下の記事を参考にして下さい。ちなみに面倒くさい方はいきなり長い支柱(=本支柱)を立ててもOKです。
そして鉢底から水が流れ出るまで水やりをし植え付け作業に完了です。
水やりのコツ
ピーマンの原産地は中南米原産なので強い光と高温が大好きなんですが土は乾燥させ過ぎても、逆に水をやり過ぎてもダメです。
鉢底から水が流れ出るまでたっぷりとやり、次に水をやるタイミングはプランターを持ち上げてみて軽くなったと感じたらです。
鉢土の表面が乾燥したらという方法もあるのですが、鉢の中はまだ十分足りていることもあり判断が難しいことがあります。
なので水やりをしていない時の重さと水やりをした後の鉢の重さを体感しておけば、だいたいの感覚がわかると思います。
やってはいけない水のやり方や正しい水やりのタイミングについては原産地が同じトマトの水やり方法の記事でマスターできます。
⇒プランター菜園で育てるミニトマトにやってはいけない水のやり方
支柱立て
ピーマンは草丈が60~80㎝に成長するため仮支柱よりも成長してきたら丈夫な支柱がないと倒れてしまいます。
そのため植え付け後1ヶ月くらい経ったら株のわきに太さ11㎜~16㎜・長さ1.2m(120㎝)くらいの園芸用の支柱を真っ直ぐ立て、根元から高さ15㎝辺りで茎と支柱を結びます。
ピーマン栽培におすすめの支柱のサイズ
- 苗が小さいうち:太さ8㎜ ※仮支柱なら割り箸等でも可
- 苗が大きくなったら:太さ11㎜~16㎜ 長さ1.2m(120㎝)
トマト | キュウリ | ピーマン | ナス | |
草丈 | 150~200㎝ | 180㎝~ | 60~80㎝ | 80~100㎝ |
支柱直径 | ||||
8㎜ | 0.75m 0.9m 1.2m | 0.9m 1.2m | ||
11㎜ | 1.5m 1.8m 2.1m | 1.8m 2.1m | 0.9m 1.2m | 0.9m 1.2m |
16㎜ | 1.5m 1.8m 2.1m | 1.8m 2.1m 2.4m | 1.2m | 1.2m |
20㎜ | 2.1m | 2.1m |
わき芽かき(整枝)
ピーマンの苗がぐんぐん伸びると主の枝から左に右に脇から芽が出てきます(わき芽)。
トマトであれば見つけ次第わき芽を取り除くのですが、ピーマンの場合は一番花(最初に咲く白い花)が咲くまで待ちます。
ピーマンは一番花(最初に咲く白い花)が咲いたらその上で2つに枝分かれする性質があります。
一番花が咲いたらすぐ下のわき芽を1つ残し、それより下から出ているわき芽は全て取り除いてください。
そうすると一番花の下にあるわき芽と一番花より上で2つに分かれたわき芽の合計3つのわき芽が残るはずです。
このように3つのわき芽を成長させて3本仕立てにして育てます。
わき芽かきをしないとどうなる?
わき芽を取らないまま育てると葉が茂るため養分が分散されてしまいます。
実を付けるにはなるべく養分が実に行くように節約する必要があるためこのように不要な葉にまで養分が回ってしまうと実付きが悪くなります。
また風通しが悪くなるので病害虫に掛かりやすくなります。
ピーマンが病害虫に掛かった場合はこちらの記事を参考にしてください。
・家庭菜園でピーマンを栽培するときに絶対に気をつけたい害虫とは
追肥
植え付けの2週間後から2週間に1回のペースで追肥(液体肥料)を行うか、最初になる実(一番果)が膨らみ始めたころに発酵油粕+リン酸肥料(バッドグアノ・骨粉・魚粉のどれか)を混ぜたものを株周りの土に混ぜ、与えましょう。
「ハイポネックス」や「花工場」などの液体肥料を水やりと一緒に与えるやり方の方が初心者の人には簡単かもしれません。
一番果の摘果(てきか)
一番花の後に最初の実(一番果)が成ります。
一番果に関しては4~5センチになるまで育ててから取り除くという方法もあるのですが、花が終わり1センチ弱の小さいうちにハサミを使って摘み取ってしまいましょう(摘果)
なぜかというとまだ株自体が若いので取らないと弱ってしまいその後の実付きが悪くなってしまうからです。
もし一番花やその後の花が咲かず実が成らなかった場合はこちらの記事を確認して下さい。
⇒栽培しているピーマンの花が咲かず落ちてしまい実がならない理由
収穫
ピーマンは長さ6~7センチで若取り収穫します。
放っておくと完熟して赤くなりますがその分エネルギーが使われてしまうためトータルで成る実の量が減ります。
なので基本的には青々しているうちに実のヘタの上をハサミでカットし、こまめに収穫しましょう!
5月くらいに植えてうまくいけば10月くらいまで収穫することができます。
まとめ
いかがでしょうか。
今回は初心者でも簡単にプランター栽培できる方法について紹介してきました。
ピーマンはトマト、ナスと同じく大変メジャーな野菜で料理も使うのでぜひ参考にしてたくさん収穫してくださいね。
ピーマンの仲間であるパプリカの育て方に関してはほとんどピーマン栽培と同じですが、あるポイントだけ違います。
カラフルなパプリカの育て方についてはこちらの記事を参考にして下さい。
▼ピーマン栽培で起こる害虫トラブル▼
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