土のリサイクル!プランター家庭菜園やガーデニングでの処分方法
ベランダ菜園やガーデニングなどプランターで使った土をリサイクル(再生・再利用)したいケースと、もう古土で使いたくないからゴミとして処分してもらいたいケースの2通りがあると思います。
家庭菜園やガーデニングを推進している行政やお店などはたくさんありますが、いざ土をリサイクルしたかったり処分したい場合は意外と困ることが多いです。
土をリサイクルしたい場合は結構、めんどくさかったり、捨てたい場合、土はゴミとして回収してくれないのが一般的でむしろ回収してくれる地域の方が少ないです。
どうせなら豊洲の盛り土に使ってほしいくらいですが(笑)
今回は1回使った家庭菜園やガーデニング・園芸の古土をリサイクルする方法と処分・回収してもらう方法の2つについて詳しくご紹介したいと思います。
もくじ(タッチすると移動します)
土をリサイクル(再生して再利用)する方法
まず土をリサイクルしたい場合、2つの方法があります。
太陽熱による古土の殺菌消毒
まずは自宅で簡単に再生させる方法として太陽熱による土の殺菌消毒法があります。
家庭菜園など野菜を育てた土や半年以上寄せ植えなどガーデニングに使用した土は追肥をしていない限り栄養分も減り、固くなって栽培するには適さない構造になってしまいます。
そうした土をそのまま使用してしまうと野菜や花が病気にかかりやすくなったり生育不良になります。
そのため1年使った培養土は次に使う前に殺菌消毒し病原菌を死滅させる必要があるのです。
用意するもの
- ビニールシート(なければ数枚ゴミ袋を切って使う)
- 透明のゴミ袋(黒よりも熱を上昇させやすいため)
- ふるい(より効果をあげたい場合)
- ジョーロ
- 米ぬかまたは油粕(より効果を上げたい場合)
- シャベル
まず、ビニールシートを敷き古土を広げます。植物が植わっている場合は根や軽石など鉢底石も含めゴミをざっと取り除いて下さい。ふるいを使うとゴミやゴロ土を取り除いたよりキレイな土が得られます。
次にその土に米ぬかもしくは油かす(園芸コーナーに置いてある固形ではなく粉状のもの)を5~10%混ぜて下さい。
全体にジョーロで水をかけよくかき混ぜましょう。(熱湯をかけても良いです)
全体の土が湿ったら透明のゴミ袋に土を詰め袋を閉めます。
地熱が上がるコンクリートの上など日光のよく当たる場所に置き、2~3週間に1回くらい袋の上下をひっくり返します。
約2か月(真夏は1週間程で2日に1回ひっくり返す)ほどで消毒完了です。
再利用するために太陽熱消毒後にやるべき作業
消毒した土をそのまま使うのは良くありません。もうひと手間かける必要があります。
現在、消毒した再生土は病害虫の多くは死滅しましたが土質が悪くなっているため花や野菜を育てるのに適していません。
通気性や水はけを良くするために土の構造を変える必要があります。これらをして初めて再利用できます。
再利用するため必要な作業(どれか1つでOKです)
- 再生土に新しい培養土を1対1の割合で混ぜ、化成肥料と苦土石灰を1リットル当たり1~3g加える。
- 再生土5:赤玉2:腐葉土(完熟たい肥でも可)3+燻炭(少々。なくても良い)を配合。
- 市販の土壌改良剤・リサイクル材を再生土4対リサイクル材1の割合で配合。
市販の土壌改良剤・リサイクル材を使用する方法
花ごころから販売されている「ふっかふかによみがえる古い土のリサイクル材」などを利用することで、簡単に古土をリサイクルすることができます。
鉢内に植わっている古い株や根を取り除き、そのままリサイクル材を入れるだけで完了します。
しかし、公式ホームページにも書かれていますが、私が上記で説明したように太陽熱消毒をしてからリサイクル材を配合して利用した方が良いです。
なぜかというと、リサイクル材には病原菌を殺菌消毒する効果はないため根本的な土壌改良にはならないからです。
花を育てる場合は即席でも良いですが野菜などの味を含めた出来不出来は土が重要なので、ぜひひと手間かけてリサイクルしてから植え替え用等に使いましょう。
花ごころ ふっかふかによみがえる古い土のリサイクル材10L
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古土は完全にリサイクル出来ないこともある
やはり、連作障害など同じ科の野菜を繰り返し同じ土で栽培すると生育不良になります。
畑の場合は翌年は違う科の野菜を育てたり、違う場所の土と入れ替えたりすることにより防ぐことができますが同じプランターで使った古土を何度もリサイクルする場合、やはり病原菌が残ってしまったり花と野菜を栽培するのに適した土の構造(団粒構造)にうまく戻すことが出来ないケースもあります。
花の場合はそれほど気にする必要はありませんが、野菜など今年はどうしても成功させたい!という時は新しい培養土を使用することをおすすめします。
古土を捨てたいけどゴミNG!?処分回収してもらう3つの方法
さぁ次は家庭菜園やガーデニングで不要になったプランターや植木鉢の古土を処分・回収する方法について紹介します。
なぜ、土を捨てられないのかと疑問に思う人も多く、公園に捨ててください!や新聞紙に包んで少量ずつ燃えるゴミとして出すなど不法投棄をすすめるサイトもありますが、ここでは正当な古土の処分方法をお伝えするので安心してください。
自分が住んでいる自治体が土をゴミとして回収してくれるのであれば、分別すれば良いのですが最近は回収してくれないところが多いです。
ですので、わからない場合は一度お住いの区役所や市役所にお問合せ下さい。
残土回収専門業者に処分・回収してもらう
公共機関では回収してくれないため、「土 処分」などと検索すると産業廃棄物処理業者さんの中で一般の家庭から出た庭土や花壇の古土を処分・回収してくれる業者さんがいます。
プランター1個分だと処理料金の方が高くついてしまうのである程度土の量がある人におすすです。
土を購入したホームセンターの回収箱へ処分する
ほとんどの方が園芸用の土を買うのはホームセンターだと思います。お近くのホームセンターのガーデニングコーナーに古土回収箱が設置されている場合は無料で回収してくれます。
軽石や根などを取り除き、土だけの状態にして買った袋と同じ袋、もしくは同等量の袋に入れて持ち込みます。
私が確認したホームセンターでは基本は購入した土と同等の土質を引き受けているそうで、おそらくこれは砂利とかバークとか関係ないものまで処分回収箱に入れる人がいるからではないでしょうか。
もし、量が多い場合は小分けにして数回に分けて持ち込むと良いでしょう。
ただし、ホームセンターで古土を処分する場合、原則そこのホームセンターで購入した土じゃないとダメなようです。
ホームセンターも残土専門業者さんに委託しているそうで誰でもOKにしてしまうと個人レベルではない量の土を捨てる人がいるからだそうです。
ですが、持って行った土がそこのホームセンターで買った土かどうかを判断するのは難しいためお客さんの良識に任せているそうです。
なので、土を買う場合は古土を処分してくれるホームセンターで購入し、尚且つ購入したときにレシートを大事に取っておきましょう。
そうすれば半年後、1~2年後に古土を捨てたいときそのレシートが証拠になるのでスムーズに処分することができます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は家庭菜園プランターやガーデニング古土のリサイクルと処分方法について紹介してきました。
どうして土を販売しているのに処分する方法は限られているのか?ならば処分できる土があったら良いのにという人のために現在ではゴミとして処分できる土も存在します。
しかし、とりわけ野菜を栽培したい場合は牛糞堆肥なども他の土類を配合することも多いですし処分できる土は割り高です。
駐車場や公園、川、燃えるゴミなどに捨てようと思えば捨てられますが、家庭菜園やガーデニングを楽しまれる方にはぜひモラルは守っていただき、今回ご紹介したような正当な処分方法やリサイクル方法を実行して頂きたいと思います。
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