ハクサイが結球しない５つの原因と結球させる育て方

ハクサイ栽培でありがちなのは結球しない＝葉が巻かないことです。

11月に入っても結球していなければ失敗しています。

なぜいつまで経ってもちゃんと結球しないのか？原因と正しい育て方を紹介します。

結球しない５つの理由

タネまきの時期を間違えた

ハクサイ栽培はスタートする時期が重要です。タネまきの時期が早過ぎても遅すぎてもうまく結球まで至りません。

ミニハクサイの極早生～早生品種のようなタネまきから収穫までの期間が50日程度と短くても、発芽適温・生育適温に合った時期にまかないとその後の生育が悪くなります。

ハクサイのタネまきの適期は8月上旬～9月上旬(東京や近畿など中間地)なのですが、発芽適温は18~22℃と冷涼な気温を好む野菜なので

30℃を超えるムシムシした真夏のタネまきからの栽培は正直初心者には難しいです。

ガンガンに日が当たらず風通しの良い場所で栽培をする必要があります。

苗の植え付け時期を間違えた

ハクサイの苗の流通時期は8月中旬から販売されていますが、この時期の植え付けするにはまだ暑すぎます。

また反対に植え付け時期が遅すぎても株が大きくなる前に寒くなってしまうためうまく結球しなくなります。

以下は東京の平均気温を表した図です。

ハクサイの生育適温は15~20℃なので赤枠の9月～11月に対応します。10月11月にしっかり育て結球させておけば12月～1月の寒さにも耐えられます。

害虫被害

結球しない原因として生育初期に葉を食害されてしまうと結球するためのホルモンバランスが崩れるため、うまく結球できません。

そのため植え付けと同時に害虫ネットをして食害されない対策をする必要があります。

苗を植え付ける時期が早過ぎると害虫の被害にも遭いやすいともいえます。

必ず植え付け時に以下のような防虫ネットセットを購入して対策を取りましょう。

追肥が遅かった

追肥のタイミングは外側の葉がしっかり広がり株の中心部分の葉が立ち上がってきたときです。

だいたい苗を植え付けから1か月後くらいになります。

追肥をしなかったり次に説明しますが肥料の量が多すぎても結球しにくくなります。

肥料過多

肥料の与える量が多すぎると葉ばかり茂ってしまい結球時期が遅れたりしなくなります。

一般的に培養土には肥料が配合されています。袋に120日間効果など肥料が効く期間が明記されているものを購入しましょう。

ですので植え付けるときには別途肥料を与える必要はなく、植え付け1ヶ月後の追肥のみで良いです。

プランターで栽培できるミニハクサイは栽培期間が短い極早生～早生品種なので肥料が切れる前に収穫できてしまうのですが、大きくなる品種を特大型プランターで育てたり、畑で栽培する場合は、追肥も2週間に1回ペースで与えて下さい。

ハクサイが結球する３つのステップ

１、株の中心付近の株が立ち上がる

気温の下がる9月下旬までに外側の葉を大きく育て枚数を増やしておきましょう。

ハクサイは丸くならない外側の葉が17~20枚になると中心部の葉が丸まって結球が始まります。

外側の葉が大きく成長していればその分、光合成がしっかり行われるので無事に結球できます。

中心付近の葉が立ち上がり始めたら結球開始の合図だと覚えておきましょう。

２、株全体が大きく立ち上がりながら葉が巻いてくる

植え付けから1ヶ月程度経つと、中心の葉の枚数が増えて葉が内側に巻きあがりながら株全体が立ち上がってきます。

ここまで来ると結球に至るので心配する必要はありません。

３、葉が巻いてフワフワせずギュッと締まってきたら収穫

植え付けから50日程度で収穫できます。結球途中では株を触ってもフワフワしていて締まった感覚がありません。

収穫段階ではハクサイの上の方を押してギュッと締まっているのでそれで判断します。

結球しなかったときの対処方法

ハクサイは一度結球しないと後から結球することはないです。

なので冒頭でも言いましたが11月になってもだらっと結球していなかったら失敗です。

ハクサイだから葉は食べられるのでは？と思うかもしれませんが、残念ながら結球しなかった葉は堅くてマズいです。

そのため対処方法はハクサイとしての栽培は諦め、春まで育てて花を咲かせ菜の花を収穫して食べましょう。

ハクサイもアブラナ科の立派な葉物野菜ですので菜の花を食べても問題ありません！

まとめ

最後に結球しなかった原因を確認して来年の再チャレンジの参考にして下さい。

結球しない５つの理由