トマト・ミニトマト栽培で実を大きく甘くするための肥料の種類

トマトは初心者でも育てやすく家庭菜園入門編としては一番おすすめしたい野菜です。

しかし、しっかりと実を付けさせるためには肥料が必要になります。

そこで、今回はトマトの育て方のなかで意外とおろそかになりがちな【肥料】について詳しく解説したいと思います。

有機質肥料と化学肥料

肥料には有機質肥料と化学肥料の２種類があります。具体的に見ていきましょう。

有機質肥料

有機質肥料とは動物の骨や糞などの動物性、菜種油を絞ったかすや米ぬかなど植物性の肥料でいわゆる有機野菜と言われる化学肥料を使わずに栽培される野菜に使用されるなどします。

化学肥料

化学肥料は鉱物や岩塩、空気中の窒ガスなどを原料に化学的な工程を経て作られる肥料。

トマト栽培にはどちらの方がいい？

トマトを育てるにあたり有機質肥料と化学肥料のどちらを使った方がいいのかというと、私としてはどちらでもいいと思います。

というのは、化学肥料といっても人体に有害なわけではなく化学物質アレルギーなどなければ大丈夫です。

有機栽培にこだわりたいのであれば有機質肥料を使いましょう。

一般的に有機質肥料の方がじわじわと効くので野菜もおいしくなると言われていますがその人の栽培技術によって味は違うため一概に有機質肥料を使用したからといって確実に味がおいしくなるとはいえません。

トマトの実を大きくしたり甘くするために大切なのは有機質肥料か化学肥料かよりもどんな肥料成分を与えるが重要です。

トマトにはリン酸成分を！

肥料のパッケージにＮ８－Ｐ８－Ｋ８などと記載されていますがＮは窒素、Ｐはリン酸、Ｋはカリを意味しています。

そのあとの数字は肥料１００グラム中に８グラム含まれているという意味で、この場合窒素、リン酸、カリとも１００グラム中８グラムが同等の割合で配合されている肥料だということになります。

トマトは実を食べる果菜（かさい）類という野菜なので、実を充実させるためにリン酸を多く必要とします。

以下、有機質肥料と化学肥料にわけておすすめの肥料をご紹介します。

有機質肥料

• 発酵油かす（固形ではなく粉状タイプ）＋リン酸成分の多い肥料（バッドグアノ・骨粉・魚粉のどれか１つ）

化学肥料

• Ｎ－Ｐ－ＫのうちＰの数字が一番大きい化成肥料
• トマト専用の化成肥料

肥料を与える流れ

液体肥料ならこちら

できれば先ほど紹介したバッドグアノ等、リン酸成分が多い肥料が良いのですが、手に入らないのであれば液体肥料を与えましょう。肥料はやらないよりやった方がいいという話です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回はトマト、ミニトマトに与える肥料に特化して解説してきました。

しかし、ひとつ注意しておきたいのは実を大きくしたり甘くするには肥料さえやればいいわけではないことを覚えておきましう！

わき芽かきや余分な芽を摘んだり、摘果（てきか）といって実を間引いて少なくするなどの作業をすることで選んだ果実に養分が集中して、大きくなったり甘くなるのです。

それらの詳しいやり方については次の記事を参考にして下さい。

⇒ミニトマトのわき芽はどこ？トマト栽培に必要なわき芽かきとは

⇒実がならないミニトマトをたくさん実がなる大きな株にする育て方