液体肥料の与え方-野菜の追肥を初心者向けに画像解説!
長年私も利用していますが、液体肥料のボトルの裏面を見てもイマイチよくわからない人も多いと思います。
なぜかといえば、ほとんどの商品は“うすめて使う必要があるから”です。
初めて野菜を育てたい初心者にとって液体肥料を与えることは勧められていますが、いざ購入して使おうと思っても、とにかくわかりにくいためテキトーに与えてしまう人が多いです。
そこで面倒くさくて分かりづらい液体肥料について、広く販売されている液体肥料の商品ごとに、どのくらいの容器に対してどのくらいの分量をどうやって与えるのか?までオリジナル画像を使って丁寧に解説したいと思います。
もくじ(タッチすると移動します)
液体肥料とは
液体肥料とは生育途中に追加で栄養を補給するために与える肥料のことで、与えてすぐに効果が出る“速効性”であるのが特徴です。
うすめて使う商品とそのまま使える商品の2つがあります。
肥料は野菜と花にとっての“食事”です。
自然に得られない栄養素を肥料という形で得ることができます。
肥料には主に以下の2種類に分けられます。
- 元肥(もとごえ)・・・最初の植え付け時に与える
- 追肥(ついひ)・・・生育途中に追加で与える
上記表のとおり、液体肥料は追肥のみにしか使えません。
ですので液体肥料を使うタイミングは野菜や花が生育している途中です。
例えば、ミニトマトに液体肥料を与える場合、植え付け後2~3週間後から2週間に1回ペースで与えるなどします。
液体肥料に書かれているN-P-Kってなに?
液体肥料のボトルには写真のように必ずN-P-Kと3つの数字が書かれています。
これは液体肥料に配合されている植物に必須の3大肥料成分の各割合を示しています。
以下3つの成分が無ければ植物は十分に育つことができません。
ここでN-P-Kそれぞれ何の成分でどんな役割があるのか覚えましょう。
- N(チッ素)・・・葉の成長を助ける
- P(リン酸)・・・花や実の成長を助ける
- K(カリ)・・・根の成長を助ける
チッ素は厳密にいうと葉だけでなく茎や根の発達にも影響があるのですが、主に葉の成長を促します。
後ほど各商品別紹介のところで説明しますが、商品によってN-P-Kの割合が違います。
初心者が液体肥料の与え方がよくわからないワケ
- 記載されている“うすめる”分量が家庭菜園レベルでは多すぎる
- わざわざ“うすめる”分量を計算しなくてはならない
液体肥料にはそのまま薄めずに使える商品もあるのですが、値段も割高で数も少ないのが現状です。
液体肥料の多くは原液でありボトルの裏面に記載されている倍率を見て、自分で薄めて使わなければなりません。
そのため以下のような問題が原因で初心者を混乱させています。
記載されている“うすめる”分量が家庭菜園レベルでは多すぎる
以下の写真をご覧ください。
多くの人が使っている液体肥料の「花工場原液」ですが、1000倍にうすめるためには水10ℓあたり10㎖の液体肥料が必要と書かれています。
「水でうすめて使うだけ」などと記載されている他社商品もありますが、初心者の多くがベランダでのプランター栽培やお庭で地植え栽培している中で、「水10ℓ」分の肥料は必要ありませんよね。
うすめるためにわざわざ10ℓも水を用意するのは大変です。
たとえ用意したところで使い道がなく捨てる羽目になります。
確かに広大な畑に水をまく場合には分かりやすいですが、実際のところ畑で野菜や花を育てる人は基本的にあまり液体肥料は使いません。
多くはゆっくりとじわじわ長期間、効果のある化成肥料をはじめとした固形肥料を使います。
わざわざ“うすめる”分量を計算しなくてはならない
前の話と関係しますが、「花工場原液」は10㎖の原液を1000倍にうすめるためには水10ℓ必要になります。しかし実際に使っているジョウロの容量が1ℓ~6ℓなどの場合、いずれも自分で計算し直す必要があります。
例えばもし自分の持っているジョウロの容量が1ℓなのであれば、次のように計算しなくてはなりません。
10ℓ:10㎖=1ℓ:X
X=10×1÷10
X=1㎖
つまり1ℓのジョウロで1000倍に薄めるためには液体肥料を1㎖に入れれば良いということです。
どうでしょうか、いざ屋外で野菜や花に肥料を与えるときにいちいち計算しなくちゃいけないなんて、面倒くさすぎます。
そのため多くの人はテキトーにやってしまい肥料を与え過ぎてしまいます。
商品別!初心者のために計算した液体肥料の使い方
ここからは全国で広く販売されている液体肥料の各商品別に与える分量や含まれている成分比率などの特徴と、家庭菜園レベルで使う現実的な分量を計算していますのでそのまま参考にしてください。
初心者が一番分かりやすいのは、ボトルのキャップを使ってだいたいの必要な原液量を測ることです。
ですので、表の「水量」と「キャップ」の部分だけ注目すればOKです。
ハイポネックス原液
野菜だけでなく、草花や樹木、洋ラン、芝生、観葉植物、サボテン、山野草など植物先般に使えます。
■チッ素(N)6:リン酸(P)10:カリ(k)5
「山型」タイプといってリン酸の含まれている割合が高く、花数を増やしたり実を多くつけられるようになっています。
チッ素・リン酸・カリの他、マグネシウムやマンガン、ホウ素、カルシウムなど15種類の栄養素が含まれています。
(残りの8種類の要素に関しては記載されていません。硫黄・鉄・亜鉛・モリブデン・銅・塩素までは間違いありませんが、残りの2つは不明です。ちなみに炭素・酸素・水素も植物の生育に必要な成分ですが、水や空気として取り入れ可能なのでこれらではないと思われます。)
1978年から株式会社ハイポネックスジャパンが製造販売している40年以上ベストセラーを続ける液体肥料の代表的商品です。
ハイポネックスと並ぶこの後紹介する住友化学園芸の『花工場原液』より原液の青色が濃いのも特徴です。
野菜栽培に特化したハイポネックスの使い方
ハイポネックスでは野菜栽培に適切なうすめる倍率(希釈倍率)は500倍に指定されています。
■ハイポネックス原液のキャップと目安
ハイポネックス原液のキャップは4段の目盛があり、底に丸く縁どられた部分があります。
上から一番最初に見える細い線が1/2
下から2段目の線が1/4
底に丸く縁どられた部分が1/8
あなたが持っている「ジョウロの容量」と以下表の「水量」がだいたい同じ欄を探してください。
「キャップ」に該当する肥料分量があなたが使う原液になります。※キャップに入れる量はだいたいの目安です。厳密な数字である必要はありません。
薄める倍率 | 水量 | キャップ | 肥料分量 | 使用間隔 |
500倍 | 10ℓ | 1杯 | 20㎖ | 1週間に1回 |
5ℓ | 1/2杯 | 10㎖ | ||
2ℓ | 1/4杯 | 5㎖ | ||
1ℓ | 1/8杯 | 2㎖ |
500倍にうすめる際の原液の量とジョウロの大きさを画像で見るとわかりやすいです。
水量10ℓ分の肥料を作る=キャップ1杯(20㎖)
キャップ満杯に入れた状態です。ただ、10ℓ分の肥料が出来てしまうのでプランター1個、2個の水やりには多すぎます。
水量5ℓ分の肥料を作る=キャップ1/2杯(10㎖)
一段目の細い線くらいまで入れた状態です。
この後に説明しますが、容量4~6ℓのジョウロを使うにはちょうどいい分量です。
ジョウロ6ℓ→ 6㎖ キャップ1/2より少し多め
ジョウロに大きく「6」と書かれていますがこれは容量6ℓを表しています。
ご自宅のジョウロの大きさがこのくらいであればそのままマネしてください。
容量6ℓのジョウロでも満杯に入れると運ぶのが大変なので、実質的に入れる水の量は5ℓ程度が良いと思います。下写真でちょうど5ℓです。
水量5ℓ分の肥料を作る=キャップ1/2杯(10㎖)なので、水量6ℓに対して正確に原液を入れたいのであればキャップ1/2より少し多め(12㎖)入れます。
ジョウロ4ℓ→ 4㎖ キャップ1/2より少し少なめ
次は容量4ℓのジョウロ。
6ℓの一回り下のサイズになります。
ちょっとボロボロになっていますが、、、
ジョウロの大きさがわからないときは裏面を見てみましょう。
4型と書かれているようにこのジョウロは容量4ℓです。
水量5ℓ分の肥料を作る=キャップ1/2杯(10㎖)なので、水量4ℓに対して正確に原液を入れたいのであればキャップ1/2杯より少なめに(8㎖)入れます。
水量2ℓ分の肥料を作る=キャップ1/4杯(5㎖)
キャップの下から2段目の線が1/4です。
水量1ℓ分の肥料を作る=キャップ1/8杯(2㎖)
キャップの底に丸く縁どられた部分が1/8です。
正確には1/8杯は2.5㎖なのですが、だいたい2㎖として提示しています。
容量1ℓのジョウロです。
信じられないくらい少ない原液量ですが、水量1ℓに対してこのくらいです。
花工場原液
野菜だけでなく、草花や樹木、洋ラン、芝生、観葉植物、サボテン、山野草など植物先般に使えます。
■チッ素(N)8:リン酸(P)10:カリ(k)5
住友化学園芸が製造販売している液体肥料の代表的商品です。ハイポネックスと並ぶ人気液体肥料でホームセンター等でも幅広く販売されています。
2020年以降新しくリニューアルされ、以前よりもチッ素成分の割合が増えています。(~2019年、リニューアル前の3大成分の配合割合 チッ素(N)5:リン酸(P)10:カリ(k)5)
チッ素の具体的な中身である硝酸性窒素(しょうさんせいちっそ)・アンモニア性窒素・尿素の役割は根から吸収しやすくするためです。
チッ素・リン酸・カリの他にマグネシウム(Mg)、カルシウム(Ca)、硫黄(s)、鉄(Fe)、マンガン(Mn)、ホウ素(B)、亜鉛(Zn)、モリブデン(Mo)、銅(Cu)、塩素(Cl)の微量要素に代謝を助ける働きを持つビタミンB1、B3、B6もプラス配合されています。
花工場原液の登録証明書である生産業者保障票 生第105271号によるとチッ素(N)8:リン酸(P)10:カリ(K)5 Mg:0.01 Mn:0.004 B:0.016となっています。
ハイポネックスジャパンの『ハイポネックス原液』よりは原液の色が薄いきれいなブルーをしています。
野菜栽培に特化した花工場原液の使い方
花工場原液では野菜栽培に適切な薄める倍率(希釈倍率)はプランター栽培では1000~500倍、畑など地面に植える露地植えでは500~250倍に指定されています。
葉面散布(ようめんさんぷ)といって直接、葉に吹きかけるケースでは倍率1000~500倍ですが、基本的に家庭菜園での野菜栽培ではあまりやらないので省きます。
ちなみに葉面散布は夏の暑い時期にやる作業です。
暑さで根もバテ気味なので直接肥料が根に触れることでダメージを受け傷み、その結果、株全体の成長が悪くなってしまうことがあります。それを避けるために行うのが肥料の葉面散布です。
■花工場原液のキャップと目安
花工場原液のキャップは4段の目盛があり、底に丸く縁どられた部分があります。
上から一番最初に見える細い線と2番目に見えるしっかりとした線(ねじ山)の上、この2つの線の間が1/2
下から2段目のしっかりした線が1/4
底に丸く縁どられた部分が1/8
プランター栽培(1000倍)での使い方
あなたが持っている「ジョウロの容量」と以下表の「水量」が同じ欄を探してください。
「キャップ」に該当する肥料分量があなたが使う原液になります。
基本的に初心者の方は1000倍にうすめて使ってください。種まき時期や苗の植え付け直後でも使えます。
濃くすると肥料の与え過ぎに繋がるためです。
薄める倍率 | 水量 | キャップ | 肥料分量 | 使用間隔 |
1000倍 | 10ℓ | 1/2杯 | 10㎖ | 1週間に1回 |
5ℓ | 1/4杯 | 5㎖ | ||
2ℓ | 1/8杯 | 2㎖ | ||
1ℓ | 1/16杯 | 1㎖ |
1000倍にうすめる際の原液の量とジョウロの大きさを画像で見るとわかりやすいです。
水量10ℓ分の肥料を作る=キャップ1/2(10㎖)
上から2段目のしっかりとした線(花工場では“ねじ山”と呼んでいます。)ちょうどこのねじ山の上にかぶる場所が1/2にあたります。
水量5ℓ分の肥料を作る=キャップ1/4(5㎖)
下から2段目の線(ねじ山)の上にかぶる場所が1/4にあたります。
このあと説明しますが、多くの人が使っている容量4~6ℓのジョウロでうすめる際の目安になります。
ジョウロ6ℓ→ 6㎖ キャップ1/4より少し多め
水量5ℓ分の肥料を作る=キャップ1/4杯(5㎖)必要なので、容量6ℓのジョウロではキャップ1/4杯より少しだけ多く(6㎖)入れます。
ただ、実際1㎖の違いなどは分かりませんのでだいたいキャップ1/4杯を目安にして貰うと良いです。
ジョウロ4ℓ→ 4㎖ キャップ1/4より少し少なめ
水量5ℓ分の肥料を作る=キャップ1/4杯(5㎖)必要なので、容量4ℓのジョウロではキャップ1/4杯より少しだけ少なく(4㎖)入れます。
こちらも同じようにだいたい1/4杯目安で入れればOKです。
水量2ℓ分の肥料を作る=キャップ1/8(2㎖)
底に丸く縁どられた部分が1/8にあたります。
水量1ℓ分の肥料を作る=キャップ1/16=(1㎖)
底に丸く縁どられた部分のさらに半分の量が1/16にあたります。
容量1ℓのジョウロに対して入れます。
もはや驚異的な極少量の原液ですが、容量1ℓのジョウロには適しています。
さすがにキャップの1/16くらいの量になるとボトルからキャップに直接入れるのも困難なため、下写真のようにソースなどを入れるボトルに移し替えて使うと良いです。
これならごく少量でも溢れずにキャップに入れることができます。
容器はホームセンター等の雑貨コーナーやあるいはプロの資材コーナーなどで販売されています。ハンギングバスケットコンテストなどに出品する園芸上級者の方など1滴、2滴レベルで追肥を与える人が使っています。
■容量1ℓの計量カップで確認
容量1ℓのジョウロの紹介をしましたが、計量カップでうすめてそのまま与えるか、ジョウロに移し替えても良いです。
何も入れていないきれいな1ℓの水です。
これに花工場原液キャップ1/16=(1㎖)を入れます。
はい、そうすると水の色がうすく青みがかったことに気づくでしょうか?
液体肥料は誤って飲んでしまったりしないように色が付けられています。
中には無色透明の液体もあるのですが青く色が付いていた方が安心ですよね。
プランター栽培(500倍)での使い方
1000倍よりも半分ほど濃度を濃くしたいときです。
あなたが持っている「ジョウロの容量」と以下表の「水量」が同じ欄を探してください。
「キャップ」に該当する肥料分量があなたが使う原液になります。
薄める倍率 | 水量 | キャップ | 肥料分量 | 使用間隔 |
500倍 | 10ℓ | 1杯 | 20㎖ | 1週間に1回 |
5ℓ | 1/2杯 | 10㎖ | ||
2ℓ | 1/4杯 | 5㎖ | ||
1ℓ | 1/8杯 | 2㎖ |
種まき時期や苗の植え付け直後、真夏の暑い時期は避けます。
野菜がぐんぐん成長している時期や地植えなど広い場所や雨などによって流出しやすいところで使用し、プランター栽培など限られたスペースに施す場合は、1回あたりの濃度を濃くするのではなく、1000倍など薄い濃度で1週間に1回など定期的に散布した方が良いです。
水量10ℓ分の肥料を作る=キャップ1杯(20㎖)
水量5ℓ分の肥料を作る=キャップ1/2杯(10㎖)
水量2ℓ分の肥料を作る=キャップ1/4杯(5㎖)
水量1ℓ分の肥料を作る=キャップ1/8杯(2㎖)
露地植え(地植え)栽培での使い方
露地植え(ろじうえ)とは畑など地面の土に直接植えて育てる栽培方法を指します。地植え(じうえ)とも言います。
畑やお庭、花壇、菜園などは範囲が広く雨などが降った際に流れ出るため、濃度を250倍のように濃いめにしても良いです。
薄める倍率 | 水量 | キャップ | 肥料分量 | 使用間隔 |
250倍 | 10ℓ | 2杯 | 40㎖ | 1週間に1回 |
5ℓ | 1杯 | 20㎖ | ||
2ℓ | 1/2杯 | 10㎖ | ||
1ℓ | 1/4杯 | 5㎖ |
旧 花工場原液(2019年まで)
■チッ素(N)5:リン酸(P)10:カリ(k)5
2019年まで販売されていた商品で、2020年以降はボトルパッケージと3大肥料成分(チッ素・リン酸・カリ)の配合比率が変わっています。
旧花工場原液は、新たに生産はしていませんがまだ店頭やネット通販で販売されているので、以下の表に記載されている使い方を参考にしてみて下さい。
■旧 花工場原液のキャップと目安
プランター栽培(1000倍)での使い方
※使い方は先に紹介したリニューアル後の新しい「花工場原液」と全く変わっていません。
一応、旧花工場原液の使い方も同じように説明しておきます。
旧花工場原液では野菜をプランター栽培する際のうすめる倍率は1000倍のみで記載されています。
リニューアル後の花工場原液のところでも説明しましたが、基本的には初心者は1000倍にうすめたものを使えば問題ありません。
あなたが持っている「ジョウロの容量」と以下表の「水量」が同じ欄を探してください。
「キャップ」に該当する肥料分量があなたが使う原液になります。
実際にうすめる際の原液の量とジョウロの大きさを画像に関しては、リニューアル後の「花工場原液」と全く同じですので、確かめたい場合は上に戻って確認して下さい。
薄める倍率 | 水量 | キャップ | 肥料分量 | 使用間隔 |
1000倍 | 10ℓ | 1/2杯 | 10㎖ | 1週間に1回 |
5ℓ | 1/4杯 | 5㎖ | ||
2ℓ | 1/8杯 | 2㎖ | ||
1ℓ | 1/16杯 | 1㎖ |
露地植え(地植え)栽培での使い方
畑やお庭の菜園・花壇などで栽培する場合は、500倍にうすめて与えて下さい。
薄める倍率 | 水量 | キャップ | 肥料分量 | 使用間隔 |
500倍 | 10ℓ | 1杯 | 20㎖ | 1週間に1回 |
5ℓ | 1/2杯 | 10㎖ | ||
2ℓ | 1/4杯 | 5㎖ | ||
1ℓ | 1/8杯 | 2㎖ |
有機液肥アミノ酸リッチ
■チッ素(N)6:リン酸(P)6:カリ(k)6
朝日工業株式会社が製造販売している有機質液体肥料。複数のアミノ酸が配合されており、野菜を甘く美味しく、花を鮮やかにすることを目的として使用します。
アミノ酸といっても複数の種類があり、それぞれに花付きを良くしたり、うま味を作るなどの効果があります。
肥料の匂いは黒砂糖のような漢方薬のような独特のにおいがします。
この「有機液肥アミノ酸リッチ」に詳細についてはミニトマトが甘くなる液体肥料?有機液肥アミノ酸リッチの効果を参考にしてください。
■有機液肥アミノ酸リッチのキャップと目安
有機液肥アミノ酸リッチの使い方
ハイポネックス原液や花工場原液と異なり、うすめる倍率を気にする必要がないためあなたが持っている「ジョウロの容量」と以下表の「水量」が同じ欄を探してください。
「キャップの内側目盛」に該当する肥料分量があなたが使う原液になります。
水量 | キャップ内側目盛 | 肥料分量 | 使用間隔 |
3ℓ | 30 | 30㎖ | 1週間に1回 |
2.5ℓ | 25(目盛なし) | 25㎖ | |
2ℓ | 20 | 20㎖ | |
1.5ℓ | 15 | 15㎖ | |
1ℓ | 10 | 10㎖ | |
500㎖ | 5 | 5㎖ |
うすめる際の原液の量とジョウロの大きさを画像で見るとわかりやすいです。
水量6ℓ分の肥料を作る=キャップ2杯分
容量6ℓのジョウロを使うなら、キャップ内側目盛30×2回入れる必要があります。
水量1ℓ分の肥料を作る=キャップ内側目盛10(10㎖)
キャップ内側目盛の10の選まで液体を入れます。
1ℓのジョウロがあればキャップで測った分量をそのまま入れます。
計量カップだとこんな感じ。ジョウロに直接入れた方が水やりは楽ですね。
液体肥料の与え方-実践編
液体肥料を与えるときは株の頭からかけるのではなく、写真のように株の根本に与えます。
プランター栽培では鉢底から水が出るまでたっぷりと与えましょう。
もし、たっぷり与えても鉢底から水が出てないのであれば、出るまでもう1回肥料をうすめた水を与えて下さい。
まとめ
液体肥料の与え方が初心者にとってよくわからないのは、具体的に水にうすめる量がパッとイメージ出来ないからです。
そのため、この記事ではメジャーな液体肥料の商品別に一覧表を使って、具体的な水量に対する原液分量を示しました。
また写真を使ってイメージしやすくしました。
この辺りが曖昧だと、ついつい濃いめにしたり、たくさん与えがちになります。
しかし、適切な分量を与えないと肥料過多(ひりょうかた)といって肥料の与え過ぎによる生育不良が起きます。
根が傷んでしまうと収穫にも大きな影響を与えるため、ぜひ今回ご紹介した肥料の与え方を参考にしてみて下さい。
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