一人暮らしのミニトマト栽培!ベランダ収穫最強マニュアル
国民的アイドルの嵐のメンバーなど超多忙な芸能人の皆さんから、老若男女日々仕事や学業などに追われている皆さんまで今現在、
「一人暮らし」をしている方のために、どうすれば手間なく簡単にベランダでミニトマトを栽培~収穫できるか考え抜きました。
この記事では初心者のためのミニトマト栽培よりも「一人暮らし」の方々に特化したミニトマト完璧栽培マニュアルを紹介します!
もくじ(タッチすると移動します)
栽培の流れ
- 必要なものをネットで揃える
- 4月末~5月 苗を植える
- 日々の管理(水やり)
- 病気と虫に注意する
- 収穫
ネットで届く!ミニトマト栽培で準備するもの
※以下の各キーワードをそのままコピペして検索してもらうと色々な商品が出てきます。
・ミニトマト 接ぎ木苗
・ミニトマト専用土
・支柱(直径11㎜~、高さ150㎝~)ORあんどん支柱高さ90㎝
・スコップ
・園芸用ハサミ
・ジョーロ
・軍手
※ちなみにどれもお店に行って探す手間はありますが、ホームセンターで買った方が安いです!
苗の選び方
ネットではなく実際にホームセンター等で苗を購入する場合についての注意点です。
ミニトマトには「アイコ」「CF千果」等々たくさんの品種がありますが、必ず「接ぎ木苗(つぎきなえ)」かどうかを確認して下さい。
ミニトマトの苗には「接ぎ木苗(つぎきなえ)」と「実生苗(みしょうなえ)」の2種類があり、値段が高い方が接ぎ木苗です。
接ぎ木苗は病気に強い品種に美味しい品種が茎の途中でくっつけてあり、たくさん収穫できます。
作るのに手間がかかっているので値段も1個300円前後と高いですが、品種名が書かれたラベルもちゃんと付いているので見分け方は簡単です。
一方、実生苗(みしょうなえ)はタネから育てた苗で病気にかかるリスクも高く、どちらかというと大量生産する人向けです。
値段も100円くらいと安いのが特徴です。ラベルも付いていないことが多いです。
初めてミニトマト栽培する方は絶対にラベルが付いている300円前後の「接ぎ木苗(つぎきなえ)」を選んで下さい。
苗の選び方についてもっとこだわりたい方は
かんたん袋栽培!苗の植え付けから収穫まで
苗の植え付け
4月末~5月末まで(大型連休GWくらいがベスト)に苗を植えましょう。
今回はピンク色の実が成る品種ミニトマト「ピンキー」を育てます。
苗を購入したのが以下写真5月12日です。
5月であればこの大きさの苗を植えても大丈夫ですが、超初心者の方はビニールポットに入っている状態で蕾がついている、あるいは花が咲いてから植えると安心です。
花が咲いている=実が付くことを表します。
次は実際に袋に苗を植えていきます。
袋の底にある水抜き穴の目印をハサミやキリのようなもので空けます。
厳密に丸く開けなくても構いません。
私はハサミで十字型に開けました。
トマトの袋栽培専用土にやり方は書かれていますが、ここでも紹介します。
まず封を開けて少しめくります。
ビニールポットから取り出した苗を仮置きします。
次に土をスコップあるいは手でかき分けて、苗の高さ分の穴を掘ります。
そして植えます。
このときに、こんな感じで土と苗が平らになるように軽く土を被せる程度に植えて下さい。
あまり土を山盛りにして植えてはいけません。
なぜかというと、水やりのときに均等に行きわたらないからです。
袋に開けた穴から水が出るまでたっぷり水やりをして、苗の植え付け完了です。
苗を植えたらミニトマトの茎が折れないように、支柱(しちゅう)を立てます。
支柱は苗を植えるときと同時に立てると良いです。
茎の根本から5~10㎝くらい離してとりあえず1本立てます。
とりあえずこの状態で育てていきます。
私のように真っすぐの支柱でも良いですし、
行灯支柱(あんどんしちゅう)といって小学生の頃、アサガオ栽培で使った形の支柱を使っても良いです。
本来ミニトマト栽培では高さ200㎝くらいの長い支柱を1~3本使うのですが、一人暮らしの方がベランダで栽培するときちょっと準備の段階から大変ですよね。
取れる実の数は減りますが、行灯支柱であれば低く仕立てることができます。
置く場所
日当たりと風通しが良い場所、そして袋が倒れないようにベランダの壁にもたれるようにするか、あるいはレンガやブロックなどを置いて倒れないようにしましょう。
日々やること
茎が伸びてきたら支柱に茎を留めます。
麻ひもなどでも良いですし、便利なグッズもあります。
行灯支柱を使っている場合は、巻き付けると言って方がわかりやすいでしょうか。
支柱の1段目の輪っか、2段目の輪っかというようにグルグルと茎をはわせていきます。
あとは次に説明するわき芽と水やり、害虫&病気に気を付けて収穫まで栽培します。
わき芽をつむ
ミニトマト栽培で日々やることは「わき芽かき」という作業です。
どんどん茎の節のわきから伸びる芽が出てくるので、これを手で摘み取ります。
なぜわき芽を取らなければならないのか?といえば、花を咲かせるため、実を付けさせるためです。
茎の脇から伸びた芽はやがて太い茎に成長します。
そうすると、養分がそこにも分散してしまうんですね。
なるべく土の中に入っている肥料=養分を無駄に使わないためにわき芽かきは必須の作業になります。
>>ミニトマトのわき芽はどこ?トマト栽培に必要なわき芽かきとは
水やり
ミニトマトは元々、ペルーやエクアドルといった中南米の高冷地の乾燥した場所に生息している植物です。
そのため今現在私たちが食べている品種改良された品種も、暑くて乾燥に強いです。
乾燥に強いということは、水が少々切れても大丈夫ということ。
反対に、毎日日課の用ようにじゃぶじゃぶ水を与えると枯れます。※真夏のみ1日2回
ですので、土が乾いたら与える感じでOKです。
ついつい可哀想な気がして頻繁に水を与える人が多いですが、初心者がミニトマト栽培を失敗する原因は、ほぼ水のやり過ぎですので注意しましょう。
>>プランター菜園で育てるミニトマトにやってはいけない水のやり方
害虫と病気に気を付ける
ミニトマトを栽培していると、どこかで害虫や病気の被害に遭うことがあります。
よく被害に遭う害虫と病気は以下です。
- アブラムシ
- うどんこ病
普通に育てていれば病気にはかからなくてもアブラムシは来ます。
超高層マンションなど虫が来ない場所だとあまり被害に遭わないようですが。
ミニトマト栽培でかかる害虫のほとんどはアブラムシです。
アブラムシは数が多く色が黒、白、茶色などいますが、初心者の方は白い虫がたくさん飛んでいることで気付くことが多いと思います。
もし、限りなく害虫を見たくないのであれば害虫被害に遭う前、株や葉がきれいな状態のときに先に殺虫剤を散布して下さい。
殺虫剤と言っても家庭菜園で使うもの安全なもので、スーパーやレストランで出てくる野菜をふつうに買ったり食べたりしている方は、気にする必要はないです。
ただ、完全無農薬で栽培したい!という方は天然由来成分で出来た殺虫剤を使うと良いです。
これはデンプンとかヤシ油が原料になっていて、要はそれらの粘着性を利用して害虫を駆除するしくみです。
ちなみに一切殺虫剤を散布しなくてもミニトマトは栽培できますが、虫食いやそれによる収穫量の減少は仕方のないことだと思ってください。
花が咲く
5月に植えてだいたい1ヶ月くらいすると黄色い花が房になってたくさん咲きます。
実が成る
その小さい花1つ1つがだんだんとしぼみ、枯れたあと実に変わっていきます。
ミニトマトの場合は人工授精をしなくても大丈夫です!
青い実(緑色)ですが、まだつやが無く硬そうです。
6月の状態です。
小さい緑色の実が段々と膨らみ、硬い緑色のミニトマトができます。
7月の状態です。
茎が方々に伸び始めました。
つやの無かった緑色の実もつやのあるプルンとした実に変わってきました。
摘芯(てきしん)
摘芯(てきしん)とは成長している茎の先端をハサミで切り、それ以上伸びないように成長を止めるために行う作業です。
「わき芽かき」のところでも説明した通り、養分を分散させないためや通常はミニトマトの茎は高さ2mくらいまで育てるため、それ以上の高さになると単純に作業がしにくいです。
以下写真は摘芯をしていません。
このくらいなら平気ということであれば摘芯しなくても良いです。
高さ90㎝の行灯支柱(あんどんしちゅう)を使った場合は、高さが2mまで行くことはありませんので摘心作業はやらなくても良いです。
下葉取り
ミニトマトを育てていくと、茎の根本周辺の葉が茂ります。
下写真は葉が黄色くなってきました。
葉が黄色くなる原因は病気の他に、実を成らせる役目を終えた生理現象の場合があります。
どちらにしても、根本に茂った葉は取り除きます。
そうすることで通気性が良くなり、病気の発生も防げます。
葉を取ってスッキリさせましょう!
収穫
7~8月にかけて収穫できます。
房状に成っている実は一斉に赤くなるわけではなく、1つずつ色付くため、赤く(品種によって違う)なった順に収穫してきます。
今回育てたピンキーは、こんな風に実がピンク色になれば収穫です。
もう少し熟すと赤みが増しますが。
茎とミニトマトが繋がっているヘタの部分をハサミで切り取りましょう。
手で取っても構わないのですが、勢い余ってまだ青い実まで落ちてしまうこともあるので優しく収穫して下さい。
だいたい、8月くらいまでがピークです。
頑張れば9月まで収穫できます。
さすがに10月くらいになると花が咲いても実が小さかったり、量がダントツに減りますので、そろそろ栽培終了になります。
後片付けする
多くの自治体では土はゴミとして捨てられません。
ですが「キッチンガーデン すてられる土 ミニトマト用 7L」などミニトマトを袋のまま栽培できる土(袋栽培専用土)であれば基本的にそのまま燃やすゴミとして処分できます。
ただ、お住まいの地域の分別をよく確認してから購入して下さいね。
自治体によっては分別が細かく土自体を引き受けないところもあり、捨てる場所がないとじゃないとずっとベランダに放置することになりますので。。。
まとめ
この記事では一人暮らしの方が初めてミニトマトをベランダで栽培する場合、何をどうしたらいいのか?というお悩みに対して最も簡単な育て方について花と野菜のプロである私が考えて考え抜いた方法を紹介しました。
本来であれば、ミニトマト栽培をはじめるにあたりプランターを購入したり、肥料を別に購入して、成長途中に追加で与えるなどするのですが、正直お金と時間と手間がかかります。
家庭菜園といえども、こだわればきりがなく、甘いミニトマトを収穫するために色々な肥料を自分で配合してみたり、水やりを調整するなどやり方が色々あります。
しかし、お仕事や学業等で毎日忙しい一人暮らしの皆さんが同じようなことをするのはめちゃくちゃ大変です。
ですので、この記事では最低限苗から育てて収穫できる方法をお伝えしました。
もし、もうちょっとこだわって育ててみたい方は、プランターで栽培する方法をご覧ください。
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