コンパクトで背の低いミニトマト品種を初心者がベランダ栽培する方法
“テーブルトマト”などと言われるように、元々から背が低くコンパクトサイズの品種があります。
コンパクトサイズのミニトマトは成長しても場所を取らないため、小さなベランダでも栽培、収穫することができます。
そして、何より見た目が可愛い!
本格的な野菜栽培をするとなると、それなりの覚悟がいりますが、コンパクトサイズのミニトマトであれば初心者でも手軽に楽しむことができます。
この記事では実際に私が育てた過程を記録した写真をふんだんに使って、育て方のコツを解説しています。
もくじ(タッチすると移動します)
背が低いミニトマトの主な品種
品種名 | 草丈(㎝) | 種苗会社 |
レジナ | 15~20 | サカタのタネ |
あまたん | 60~80 | KAGOME |
ミニトマト ピンクレッド | 30~50 | ハルディン |
プリティーベル | 40前後 | 日光種苗 |
準備するもの
- 苗
- 培養土(肥料配合済み)
- 鉢底石(排水システム構造のあるプランターなら不要)
- プランター 6~7号鉢(直径18~21㎝)
- リング支柱 or 園芸用支柱(直径11㎜、長さ750㎜)1本
背が低いミニトマト品種の苗選びのコツ
- 茎が太くて真っ直ぐしている
- 葉が青々としてシャキッとしている
- 病気・害虫被害が無い
背が低い品種の苗が流通するのは一般的な品種と同じく、3~5月くらいです。
通常、3月くらいに流通する一般的な品種の苗はサイズも小さいですが、5月くらいになれば背丈が15㎝~20㎝くらいのものが並んでいます。
しかし、背が低いコンパクトサイズの品種は、成長後も草丈が低いため、5月流通のものでも高さが10㎝程度しかありませんし、花芽が付いていることもほぼありません。
そのため、一般的な品種苗の選び方とはちょっとだけ異なる点があります。
一般的なミニトマト苗を選び方は>>【画像あり】保存版!初心者のためのミニトマト苗の選び方
コンパクト品種の苗を選ぶときは、小さくても葉が青々としてシャキッとしている、茎の太い苗を選びましょう!
私が準備したのはハルディンさんの、ちいさなやさい畑シリーズ「ミニトマト ピンクレッド」とKAGOMEさんの「あまたん」です。
ミニトマト ピンクレッド
あまたん
■購入時期に関して
3~5月くらいに流通していますが、初心者の方は5月一択です。
ミニトマトは寒さに弱いため、3月、4月に苗を購入してもその後の管理次第で簡単に枯れてしまうことがあります。
そのため、気温が上がる5月のGW前後に購入、植え付けることをおすすめします。
植え方
6~7号鉢(直径18~21㎝)のプランターと野菜栽培用の培養土を準備します。
水はけを良くするためにネット入り鉢底石を入れると良いのですが、最近の野菜栽培用のプランターは排水システム構造になっているものが多く、鉢底石不要でも栽培できます。
今回は5月20日頃に購入したため、寒さの問題はクリアしています。
なので、すぐに植えても良いのですが、私の場合は10日程苗の状態で管理し、花が咲いてから植えました。
なぜかというと、花が咲けば実は確実に成るからです。
ここまで丈夫に育っていれば、植え付け後も順調に育ちます。
5月30日
プランターの淵から3㎝くらい下まで培養土を入れます。
ビニールポットに入った苗をそのままプランターに中心におきます。
位置を確認したら、株元の高さがプランターの淵から3㎝の高さになるように調整して穴を掘ります。
これで植え付け完了です。
少しずつ成長していきます。
■植え付けから約20日後
■植え付けから30日後
支柱(リング支柱)を立てる
リング支柱は朝顔などを育てるときに使う特有の支柱です。
苗の植え付けと同時にプランターの土に刺して使います。
この支柱があると、全方向から株を支えることができるため栽培過程の手間が無くなります。
ただ、正直言うと茎が支えられる棒があれば何でもOKです!
私は園芸用に使う支柱(直径11㎜、長さ750㎜)1本で足りました。
わき芽かきは不要!但し品種による
一般的にミニトマト栽培でわき芽かきは必須作業です。
わき芽かきについて知りたい方は>>ミニトマトのわき芽はどこ?トマト栽培に必要なわき芽かきとは
しかし、背が低いコンパクト品種の「ミニトマト ピンクレッド(ハルディン)」はわき芽かきが不要です。
一方、「あまたん(KAGOME)」はわき芽かきが必要です。
品種によって異なるので注意しましょう。
開花(かいか)
所々で蕾が付き始めます。
そしてミニトマトの黄色い花が咲き始めます。
着果(ちゃっか)
花が終わり、しぼんだ後、そこが実に変わります。
初めは小さい青い実。
だんだんと大きく膨らんでいきます。
水やり
一般的にミニトマトは暑さと乾燥に強い野菜なのですが、背の低いコンパクト品種を小さいプランターで育てる場合、どうしても直ぐに土が乾きがちです。
プランターの容量が小さければ水をやっても乾くのが早いですよね。
そのため、夏場などは過乾燥に注意して1日2~3回ほど水やりをしましょう。
但し、常に土が湿り過ぎているのはNGです。
追肥(ついひ)
肥料配合済み培養土を使用していれば、最初に実がなる房(第一果房)に青い小さな実が確認できるまでは、肥料を与える必要はありません。
反対に、実が確認できたら2週間に1回程度のペースで水やりをかねて液体肥料をあげましょう。
プランター栽培では追肥(追加で肥料を与えること)をしないと、水やりの度にどんどん鉢底から流れ出てしまいます。
肥料は植物にとって食事と同じです。
栄養分を肥料から吸収することで、成長します。
実をたくさんつけるためにはパワーがいるため、追肥を忘れないように行って下さい。
害虫対策
ミニトマト栽培では必ず害虫はやってきます。
特にアブラムシやハモグリバエはつきものです。
天然素材成分など野菜栽培用の殺虫剤がありますので、それらを散布して下さい。
病気対策
ミニトマト栽培ではうどんこ病や疫病など様々な病気が発生します。
ただ、病害虫に関してはかかってから対処するのではなく、できるだけかからないように予防することが大切です。
日当たりの良い場所、風通しの良い場所、土がジメジメしてカビなどが生えないように気を付けながら予防栽培を心掛けましょう。
収穫(しゅうかく)
開花の後、花の中心が膨らみ青い実が成ります。
青い実が成長してきます。
次第に緑色からオレンジ色に変色します。
オレンジ色から赤くなります。
赤くなった実からどんどん収穫していきましょう。
■植え付けから約60日弱
5月30日に苗を植えて7月26日に収穫できました。
但し、実際は赤くなったものから収穫していくので、写真のように全ての実が赤くなるまで待つ必要はありません!
ですのでもう少し短い期間で収穫することができます。
あまり長く成りっぱなしにしておくと、腐ったり、虫に食害されます。
背の低いコンパクトミニトマトのプランター栽培のコツ
- わき芽を取らない(品種による)
- リング支柱 or 園芸用支柱を使う
- 水切れに注意
コンパクトで背の低いミニトマト品種を初心者がベランダ栽培する方法について紹介しました。
一般的なミニトマトと違い、より小さなプランターで栽培する機会が多いと思います。
そこで、注意したいのが水やりの頻度でした。
プランターの容量が小さければすぐに乾いてしまいます。
コンパクト品種であっても暑さと乾燥に強いミニトマトですが、乾燥させ過ぎにも気を付けて栽培して下さい。
ミニトマトのプランター栽培について基本をしっかり確認しておきましょう。
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