コマツナの育て方!プランター栽培で簡単に収穫できる方法
畑やお庭の家庭菜園やプランターのベランダ菜園で初心者が最も短期間で簡単に栽培できる葉物野菜はコマツナです。
タネまきから約30日で収穫でき、また真冬の極寒気を除く、春夏秋冬一年中栽培できます。1日4~5時間日光に当たれば良いので多少日当たりが悪い場所でもOKです。
今回はプランター栽培で簡単に収穫できるコツを紹介します。
もくじ(タッチすると移動します)
コマツナの栽培時期と収穫までの流れ
地域 | タネまき | 収穫 |
中間地(関東甲信・東海・近畿・中国・九州北部) | 3~10月 | 5~12月 |
北海道・東北 | 4~10月 | 6~11月 |
四国・沖縄・九州南部 | 3~10月 | 4~12月 |
寒冷地・中間地・暖地の区分
中間地・・・関東甲信、東海、近畿、福井県、中国、九州北部
暖地・・・・四国、九州南部、沖縄県
コマツナのプランター栽培のコツ
- 春まき、秋まきが簡単
- 季節に合った品種を選ぶ
- 間引きをする
- 防虫対策
コマツナはほぼ年間栽培することが可能なのですが、初心者の場合は春や秋にタネを播いて栽培する方法がカンタンです。
理由はコマツナの生育適温は15~20℃のためちょうど春と秋の気温を重なるからです。
用意するもの
- タネ
- 培養土(肥料配合済み)
- 鉢底石(排水システムがあれば不要)
- プランター 幅65㎝×奥行20㎝×深さ20㎝ 容量15~20ℓ
初心者におすすめのコマツナ品種
コマツナ栽培のコツとして季節に合った品種を選ぶことが重要です。
基本的年間を通して播くことが出来ますが、より暑さに強い品種や寒さに強い品種があります。
初心者は以下一覧表にある品種から育てると失敗は少ないです。
品種名 | 特徴 | 栽培適期 | 種苗会社 |
暑さに強い小松菜「きよすみ」 | 萎凋病や白さび病に強く、暑さにも強い。折れにくい。 | 春秋 | サカタのタネ |
ぐんぐん小松菜「黒みすぎ」 | 寒さに強く、年間を通して作れる。丸葉の大葉 | 秋冬 | サカタのタネ |
極楽天 | 萎凋病に強く、暑さに強い。大葉 | 春秋 | タキイ種苗 |
楽天 | 寒さに強く大葉で折れにくい | 秋冬 | タキイ種苗 |
はやどり小松菜 | 25日で収穫可能。周年栽培できる | 春秋 | アタリヤ農園 |
早生小松菜 | 収穫日数30~60日、日本産のタネ | 春秋 | アタリヤ農園 |
今回、栽培してみるのはアタリヤ農園さんから出ている早生小松菜の「はかた小松菜」です。
プランターの準備
用意したプランターは幅65㎝×奥行20㎝×深さ20㎝ 容量15~20ℓ。
排水システムが一体化したタイプなので鉢底石は入れません。
培養土を鉢の上から3㎝くらいまで入れます。
目一杯入れてしまうと水をあげたときに溢れ出てしまうので、水をやっても溢れないようにするための部分(ウォータースペース)を作ります。
タネまき
プランターに肥料配合済みの培養土を入れたら、深さ1㎝くらいのまき溝を作って下さい。支柱などの棒を押し当てるかもしくは線を引くようにすればできると思います。
コマツナであれば溝は2列作れます。
そうすると、こんなふうに溝ができます。
コマツナのタネを約1㎝間隔ですじ状に播いていきます。
見えにくいですが、黒いタネが並んでいますよね。
タネは小さい粒なので1つずつ播くのは難しいのですが、頑張りましょう!私は雑なタイプなので2~3粒落っことしてしまうのですが、芽が出た時に間引けばいいので、そこまで細かく気にしなくても大丈夫!
タネを播き終わったら土を摘まむようにかけていきます。
軽く土を被せ手で押してください。
たっぷりと水やりをして完了です。
この時に勢いよくホースなどで水やりをしないようにしましょう。タネが流れてしまうためシャワーヘッドなどを使って優しくかけて下さい。
私はもみ殻をまいたりします。そうすると水やりの際にタネが流れて動いてしまうこともありませんし、保湿効果もあるので発芽に向いています。
ただ、もみ殻はニンジン栽培では必須ですが、コマツナの場合は無くても発芽しますので無理して購入する必要はありませんよ!
防虫対策
コマツナに限りませんが葉物野菜は害虫(アオムシ・ヨトウムシ・コナガ)に食べられやすく、また食害に遭うと成長にダメージを受けます。そのため防虫ネットをかけて下さい。
プランター栽培では以下のようなプランターごと被せられるタイプが簡単で便利です。
間引き
タネをまくと3日程度で芽が出てきます。
そうしたら必ず間引いてください。
間引くことでしっかりと日光を受け葉が成長します。また風通しが悪いと株と株との間に湿気がこもり白さび病などが発生する原因にもなるので忘れずに作業しましょう。
間引く感覚は以下の通りです。
- 春まき・秋まき:3㎝間隔
- 夏まき:5~6㎝間隔
夏は春・秋に比べて葉が大きく成するのでやや広めに間隔を取って下さい。
コマツナは収穫までの期間が短いので間引きはこの1回だけでOKです。
水やり
水やりに関してはそんなに難しくありません。
基本はプランター内の土が乾いたら鉢底から水が出るまでたっぷり与えます。逆にやってはいけないのは真夏を除き、毎日水をやることです。
プランター内の鉢が乾かないうちに次の水やりをしてしまうと、過湿になってしまい成長できなくなるので注意です。
追肥
コマツナは収穫までの期間がとても短いので追肥も本葉が4枚くらい出たとこ(だいたいタネまきから2週間後)で化成肥料10gくらい与えるか、
もしくは1週間に1回水やりを合わせて液体肥料を与えればOKです。
収穫
だいたい草丈が25㎝程度になったら根元から葉を切り取るか、もしくは株ごと抜いてしまった方が良いです。
株ごと抜くメリットはプランターにゴミを残さなくて済むことです。
1点だけ注意してほしいことは収穫タイミングを逃さないようにして下さい。
コマツナは草丈25㎝以上になると葉が固くなり味も落ちます。
ちょっと花芽が付き始めてしまったので少し収穫が遅いくらいですが、まぁ良しとしましょう。
春まきで栽培すると「とう立ち」といって花が咲いてしまう現象が起こり、味もグッとまずくなるので必ず草丈25㎝あたりになったら収穫作業をして下さい。
でも、茎もしっかりしていて美味しそうです!
調理
今回は無難にコマツナのおひたしを作ります。
といっても茹でて切って盛り付けるだけですが。。
自宅で収穫したコマツナで一杯いかがでしょうか。シャキシャキとして美味しかったです!
まとめ
- 春まき、秋まきが簡単
- 季節に合った品種を選ぶ
- 間引きをする
- 防虫対策
コマツナは初心者でも簡単にオールシーズン、プランター栽培することができます。
なぜ簡単なのか?といえば、タネまきから収穫までの期間が短いため病気や害虫被害に遭う確率も減るからです。
手間が掛からないということですね。
ですが、今回ご紹介したポイントを抑えることでより簡単にきれいでしっかりしたコマツナの収穫が可能になります。
ぜひ参考にしてチャレンジしてみて下さい。
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