ミニトマトの茎が縦に割れる理由と収穫への影響|めがね茎
トマトの茎の縦割れを専門的には異常茎(いじょうくき)と言いますが、通称「めがね」や「窓あき」と呼ばれています。
なぜメガネというのか?というと茎に線状に穴があく様子がめがねのように見えるからです(実際ちょっと無理がある気がしますが、、、)
この記事では茎が割れる理由と収穫への影響、対処方法について紹介します。
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発生原因はホウ素欠乏状態のときの高夜温
簡単に言うと、植物の成長に必要な微量要素であるホウ素が不足しているときに、夜の気温が高いと茎の縦割れ(めがね)が起こりやすいと言われています。
トマトの成長に必要なチッ素成分が過剰に吸収されるとそれに対抗する作用でホウ素の吸収が悪くなります。
その上で、株の成長の勢いが良い状態で、最低気温が22℃以上の日が3日以上続くと、めがね(茎の縦割れ)が発生しやすいと言われているんですね。
乾燥と多すぎる肥料がめがね(縦割れ)をひどくする
よく、乾燥や肥料のやり過ぎが原因でめがねが起こると言われていますが、それらは直接的な発生原因ではなく、より症状を悪化させる原因です。
要するに、茎の一部に穴が空いている状態というのは水分や栄養分が吸収しにくい状況にあります。
弱っている証です。
ですので過乾燥にすれば水分を吸収できいないため弱っている部分は悪化しますし、必要量以上の肥料が与えられてしまうと吸収しきれないことが症状にあらわれます。
茎が縦に割れるとどうなる?収穫への影響
症状が進むと成長が止まります。
具体的に言うと、茎の芯が止まりそれ以上、上に伸びなくなります。
その代わり、わき芽が伸びるのでまったく成長しなくなるわけではないのですが、また茎が縦に割れるメガネ現象が起こりやすくなります。
結果的に成長が遅くなるため、実がならなかったり、実が落ちたりすることが多くなり全体の収穫量が落ちることになります。
対処方法はホウ素の葉面散布だが素人には難しい
植物の成長に必要な微量要素の1つであるホウ素が不足(専門用語ではホウ素欠乏)がめがね(茎の縦割れ)を引き起こす原因です。
なので、プロのトマト生産者さんなどは、ホウ素を葉っぱに直接散布したりするのですが、家庭菜園で素人がやると今度はホウ素の濃度障害といって逆に成長をきたす場合があるので難しいです。
そのため、今、茎が縦に割れてしまっている場合はそのまま栽培し続けるしかありません。
結果的に今年、収穫量が減ってしまうのは諦めましょう。
とはいっても実が1個2個しか成らないということは無く、家庭菜園で楽しめるだけの収穫はできるので、また違う株や来年に期待しましょう。
素人ができること
ミニトマトの限らず、野菜栽培ではプロでも避けられない病害虫被害があります。
そのため素人が家庭菜園の野菜栽培できることは、新しい培養土を使ったり、適切な量の水や肥料を与える、定期的に薬剤を散布するなど基本的なことをちゃんと守ることです。
古い土でも真夏に太陽熱消毒をし、その後たい肥や肥料を入れれば再利用できますが、何もせず毎年同じ土を使い回していると病気が発生しやすくなったりします。
毎日水を与え続ければ加湿によってカビが生えたり、根腐れを起こします。
肥料が多すぎると肥料焼けといって根に障害がでたりします。
また薬剤を散布しなければ病気や害虫被害に遭いやすいです。完全無農薬栽培ではある程度病害虫被害に遭うことは仕方ありませんが、天然成分由来の薬剤であれば安心して使うことができ、収穫量も減ることはありません。
まずは基本的な栽培方法を実践することが大切です。
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