ミニトマト葉の茶色い斑点【トマト斑点病】の原因と対処法
ミニトマトを栽培している最中に、気が付いたら下の葉の方から茶褐色のポツポツとした斑点が表れることがあります。
この記事では実際に私が栽培しているときの写真を使ってその正体であるトマト斑点病について記しています。
トマト斑点病(とまとはんてんびょう)の症状
ミニトマトの葉に斑点が出る病気はいくつかあるのですが、トマト斑点病は写真のように初期は下の方の葉の表面に茶褐色の小さい斑点がポツポツと出ます。
実は本当はもっと前に薄ーい緑っぽい斑点が出始めているのですが、初心者だと気が付かないことが多いです。
おそらく気が付くのは黄色っぽいような茶色い斑点や灰色の斑点が混在している状態の時だと思います。
葉の真ん中の方が茶色くかさぶたのようになってきているのがわかります。葉の淵には少し黒くなっているところもありますね。
そして葉の裏面を見ると、かさぶたのような茶色っぽい斑点が出ているはずです。
そして酷くなると葉の表面に斑点が広がります。
さらに酷くなると葉が黄色くなって枯れていきます。
下の写真などはカビが生えているのがはっきりわかりますよね。
葉の裏面です。
下の方の葉だけではなく上の方の葉にも出るようになります。
基本的に葉に被害が出ますが、まれに果実にも被害が発生することがあります。
トマト斑点病の原因
直接的な原因はカビ(糸状菌)です。主に梅雨時など気温が20~25℃の多湿下で発生します。
雨が当たらなくても風通しの悪いベランダや屋根のある玄関前などでも発生することがあります。
一度発生するとかびの胞子が飛んで周りで栽培している野菜などにも伝染します。
ちなみにこのカビは株を処分しても土に残って生きるため、そのまま同じ土を使うとまた感染することがあります。
トマト斑点病の対処方法
対処方法として、まだ早い段階であれば病気にかかった部分のみ取り除く、株全体に薬剤散布をします。
斑点病対策の殺菌剤には「STダニコール1000」「アミスターオプティフロアブル」「サンボルドー」などがあります。
様子を見て上の方の葉や株全体に症状が出始めているようであれば、残念ですが今年は株ごと処分して下さい。
土は翌年再利用するのであれば真夏に太陽熱消毒をして殺菌しましょう。
トマト斑点病の防止策
病気予防の観点からすると、きれいな土を使うことや風通しの良い場所で栽培、葉が混み合っているようであれば、風通しよくしておく、また出来るだけ早めに薬剤散布することをおすすめします。
発生原因が20~25℃の多湿条件下ということは、5月後半~6月の梅雨時期は特に注意し観察しておきましょう。
ミニトマトの葉に出る疑うべき斑点の病気
ミニトマトの葉に斑点が出る病気はトマト斑点病だけではありません。
- 葉カビ病
- すすかび病
のような病気があります。
素人目には区別がつかないことも多いのですが、トマト斑点病も含めどちらも“カビ”が原因とされています。
カビが生えやすい環境は低温の多湿条件下です。
梅雨などは晴れの日数が少ないため特に気をつけてください。
水の与え過ぎによって土の乾きが悪くなってもカビは生えやすいのでこちらもしっかり注意することをお勧めします。
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