クリスマスローズの育て方!葉切りはいつどこを切ればいい?
落葉樹の陰に隠れて楚々と
咲くクリスマスローズ。
クリスマスローズの時期になると
私のお店にもたくさんの種類の鉢が
並びます。まぁ、たくさん仕入れて
無理やりお客さんにオススメしているのは
私なのですが・・・(笑)
さて、今回はクリスマスローズを
育てる上で大切な作業の一つである
葉を切る作業について。
専門用語では「古葉取り(こばとり)」
ともいいます。
クリスマスローズが成長するには葉で
行われる光合成は欠かせませんが
それなのになぜ葉を切る必要があるの
でしょうか?
今回は、冬にキレイな花を咲かせるために
欠かせない葉切り(古葉取り)作業の目的
とコツを解説したいと思います。
葉切り(古葉取り)とは
クリスマスローズには大きく分けて以下
の3つの種類(系統)があります。
- 有茎種(フェチダスなど)
- 中間種(ニゲルなど)
- 無茎種(ガーデン・ハイブリッドなど)
クリスマスローズの葉切り作業は
主に無茎種(むけいしゅ)のみ行います。
クリスマスローズは多年草であるため
花後も葉だけは残っています。
もちろん2月~3月にかけて花が咲く
最盛期と比べると夏などは葉が少なく
なりますが、基本的に前年に出てきた葉も
切らないかぎり残っています。
花屋さんやホームセンターで
よく見かける無茎種のガーデンハイブリッド
など、前年の花後の春に出てきた葉は
大きく堅くなっており、触ってみると
よくわかりますがゴワゴワしていて
とても丈夫です。
しかし、同じ株からは11月の成長期に
出てきた柔らかい新葉も出てきているため
全部の葉を切っても良いのか?それとも
どちらか一方の葉を切れば良いのか
わからないと思います。
どちらだと思いますか?
年末~1月までに前年の古葉を切る
正解は葉切り作業で切る葉は前年に
出てきた堅くてゴワゴワしている葉です。
11月など昨秋に出てきた若くて触っても
柔らかい葉は切らずに残しておきましょう。
下記の写真の通り初心者の人でも触って
みればわかりますので安心して下さい。
左(昨秋の若い葉) 右(前年の堅い古葉)
もし、買ってきたばかりの葉が全て
前年の堅い葉ばかりしかなく、
全部切ってしまったら1枚も葉が
残らない場合でも
以下写真のような株元にふっくらとした
濃紫色の花芽(形はミョウガみたい)
が出て来ていれば葉を全て切って
しまっても問題ありません。
切る位置は切る際に花芽を傷つけないよう
ムリのない程度で良いです。地際まで
はさみが届けば切れば良いですし
難しければ1センチくらい残してカット
しましょう。(以下写真参考)
葉切り(古葉取り)の目的
全ての葉を切ってしまっても問題ない
と言いましたがなぜか?
それは葉切り(古葉取り)作業の目的
でもあります。
古葉を取ることにより株元の風通しを良くし
株元に太陽の光を当てて花芽が成長
しやすいようにするためなんですね。
また古葉があると花芽が伸びる際に
葉に当たり傷ついてしまうのを防ぐ
目的もあります。
なぜ葉が付いた状態で売っているの?
12月の末くらいから店頭では開花株といって
花芽が付いている鉢が販売されていますが
前年の古葉がついたままの状態になって
います。
葉切り(古葉取り)の作業に従えば
おかしいのでは?と思うでしょう。
そう、実はアレ葉が無くても良いんです!
厳密に言えば無い方が良いんですが
クリスマスローズ栽培に詳しい人で
なければいくらこれから花が咲きますよ!
と言われても葉が無い状態を買おうとは
思いませんよね?
つまり、なぜ葉が付いているのかといと
単純に葉があった方が売れやすいから
です。
いかがでしたでしょか。
今回はクリスマスローズの葉切り(古葉取り)
について解説してきました。
作業は年末から1月中までの
花が咲く前にやるのがベストです。
めんどくさい地味な作業ですが
冬にキレイな花を咲かせるためにも
是非ともやっておきたい作業ですね!
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