シクラメンの葉が黄色くなる8つの原因【保存版】
お歳暮などで頂いたシクラメンの葉が黄色くなってしおれてしまうことは結構あります。
でも、なぜ葉が1枚だけでなく徐々に他の葉まで黄色くなってしまうのか・・・悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
そこで、今回はシクラメンの葉が黄色くなってしおれる8つの原因について解説したいと思います。
もくじ(タッチすると移動します)
置いている場所の温度が高い
シクラメンの葉が黄色くなる原因には光不足などいくつかあるのですが
お歳暮で頂いたり、花屋さんで買ってきたシクラメン鉢の葉が黄色くなってしまう最大の原因は温度が高い場所にシクラメン鉢を置いているからです。
現在、お店に流通しているシクラメンには原種と園芸種があり、私たちがよく知っているシクラメンは“園芸種”の方です。
シクラメンの原産地は北アフリカや中近東地中海沿岸で気候的には最も寒い月の平均気温が-3℃~18℃未満、一番暑い月の平均気温が10℃~20℃くらいです。
そのためシクラメンの生育適温は10℃~20℃なのですが、12月に入ったらほとんどのご家庭が暖房を入れていますよね?
そうすると室内の温度はおそらく20℃以上設定しているでしょうからシクラメンにとっては暑すぎるんです。
エアコン・暖房の風が当たるなどは厳禁です。
環境の変化
買ってきたばかりなのに下の方から葉が黄色くなってくることがあります。
シクラメンに限らず、例えばゼラニュームや観葉植物ウンベラータなどでも黄色くなって葉を落とすことがあります。
これは
生産ハウス→市場→店頭→家庭
のように環境が変化することで起こるストレスのようなもので、新しい環境に適応するために葉を落とします。
生理現象であり徐々に環境に慣れてきますので心配ありません。
黄色くなってしまった葉は元に戻らないので、取り除きましょう。
水のやり過ぎ、根腐れ
水を与え過ぎて根が腐ってしまい、葉が黄色くなっていずれ株ごと枯死してしまうケースです。
ギフト用などのシクラメン鉢は底面吸水鉢といって鉢皿に水が溜められるようなしくみになっており、水切れを防ぐことができます。
しかし、常に水を溜めていると鉢土が乾く暇もなくなり水分過多な状態になります。
根が弱ると株全体が弱るため葉も弱り色も黄色、茶色くなってしまいます。
日照不足
日当たりが悪いと葉色が悪くなります。
また販売されているシクラメンの鉢は葉数が多く、中心の中の方や下葉まで日光が届かないケースがよくあります。
そのため室内でも日中、日光が当たる場所に置いたり、中心の密集している葉を下の方に組みなおす「葉組み」という作業をして株全体に日光があたるような工夫をしましょう。
肥料のやり過ぎ
ガーデンシクラメンを除き、一般的なシクラメンは鉢植えで栽培します。
そのため肥料分も水やりと同時に流れ出てしまうため、定期的に追肥をする必要があります。
しかし、その際に分量を適当に測って与えたり、あるいは毎日肥料を与えるなどすると鉢土の肥料濃度も濃くなり、肥料過多の状態になってしまいます。
“肥料焼け”などという言い方もありますが、肥料成分が多すぎることにより根に負担がかかりかえって成長に悪影響を及ぼすことがあります。
必ず規定容量に従って与えて下さい。
肥料を全くやっていない
肥料を全く与えないケースでも葉色が悪くなります。
ただし、買ったりもらったばかりのシクラメンが肥料不足になることはまずありません。
基本的に固形肥料が与えられていたり、肥料成分が配合された土に植わっている為です。
水切れ・過乾燥
水切れを起こし、土が過乾燥になっているケースでも葉色が黄色くなります。
これはシクラメンに限らず多くの植物でも起こることです。
もっともこの記事を読んでいる方はシクラメンの育て方に興味のある方であり、おそらく該当しないでしょう。
水切れによって葉が黄色くなる状態というのはまったく栽培に興味がなく水やりをせずに放置しているようなケースです。
置いている場所の温度が低すぎる
ガーデンシクラメンが屋外でも越冬できるように、鉢植えのシクラメンも比較的寒さに強いです。
むしろ暖房の効いた部屋に飾るより、玄関や屋外など寒い場所で育てた方が上手く栽培できます。
ただし、室内栽培が前提とされて鉢植えシクラメンは、温室栽培により生産されたものなので冬期に氷点下になる環境では葉が傷むこともあります
なぜ葉が黄色くなるの?
では、なぜ葉が黄色くなってしまうのでしょうか?それは植物の生理現象と関係しています。
シクラメンに限らず植物は自分の生育環境に合わないと葉っぱを落したり、生長を止めたりするなど余分なエネルギーを使わないように防衛本能を働かせます。
さらにシクラメンというのは葉っぱの数だけ花を咲かせる性質があり、花を咲かせるというのはものすごくエネルギーがいるため葉の数だけ花を咲かせるシクラメンにとっては大変です。
なので、今の環境が生育適温に合わない場合は、少しでも株自体が枯死しないように自ら葉を黄色くしてしおれさせるのです。
株自体が消耗しているから黄色くなるともいえます。
ちなみに植物にとって花を咲かせる行為というのは別に人間を楽しませるためではなく子孫を残すためなんです。
花を咲かせタネを作り、新芽が出て子株が育つ・・・その繰り返しなんですね。
黄色くなった葉は復活する?
まず、一度黄色くなってしまった葉がまた緑色に戻るということはありません。
ですので、いつまでも黄色い葉やしおれて枯れてしまった葉は残しておかず茎の根元を持ち軽くねじって真っ直ぐ引っ張って黄色くなった葉は必ず取り除きましょう。
そうでないとカビなどが生えて病気の原因になる可能性があるので注意です。
まとめ
いかがでしたか?
今回はシクラメンの葉が黄色くなる原因の1つである生育温度についてお話ししました。
頂いたお花であればなおさらリビングなど暖房などが効いた温かいお部屋で観賞したいと思いますが、できれば日の当たる室温10~20℃の部屋、もしくは玄関がおすすめです!
シクラメン栽培に最適な置き場所についてはまた次回お話ししたいと思います。
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