シクラメンを外で育てる！冬越した３つの理由を紹介！

一般的に冬に外で育てられるシクラメンといえば「ガーデンシクラメン」ですが、

11月後半から12月にかけてお歳暮などでも贈られる鉢花としてのシクラメンは屋外で育てるのは無理だと思われています。

しかし、1月には最低気温が0℃近くなる東京、大阪などでも外に置きっぱなしにも関わらず、元気の花を咲かせている光景をみかけます。

そこで、この記事では普通のシクラメンは外で育てることが可能なのか？

実際に私が試してわかったことを写真と共に紹介します。

シクラメンは外で育てられる？

結論から言うと、冬でも外で育てられます（東京）

私が住んでいる東京ではシクラメンを購入した12月以降1回も玄関を含めた室内に入れなくても、冬を越せました。

なぜ可能だったのか？また無理なケースもわかったので１つずつ解説します。

シクラメンの栽培適温

まず、一般的に言われている“シクラメンが元気に育つ栽培に適した温度”をおさらいします。

基本的にシクラメンは暑さに弱いです。夏には大本の球根から腐ることもあります。

シクラメンが元気に育つ場所は室温8~15℃なので玄関などが最適です。

しかし、11月～12月などに流通し多くの人が暖房の効いたリビングなどに置くため、シクラメンにとっては暑すぎて弱ります。

茎がぐたっと倒れてしまうなどするのが特徴です。

初心者の場合、水不足だと勘違いをしてこの状態で水をやり、根が吸収できる量を超えて腐る“根腐れ”を引き起こしたり、カビが生えて病気になるなどによって枯らしてしまう人が多いです。

＞＞シクラメンがしおれる！茎がふにゃふにゃして倒れる原因と復活方法

東京でシクラメンが外で冬越しできた理由

今までお話したように一般的にシクラメンは室内で育てるものなのですが、私が住んでいる東京都では屋外で冬越しできました。

※東京以外の地域でも下表と同じくらいの気温であれば冬越しできます。

まず、2020年12月、2021年1月、2月の東京都の平均気温、最低気温、最高気温をご覧ください。

2020年の12月～2021年の1月、2月の最低気温に注目すると、

12月は－0.6℃、1月は－2.4℃、2月は－0.5℃と0℃を下回っています。

繰り返しますが、シクラメンの栽培適温は8~15℃、20℃以上は×です。

つまり、教科書通りだと東京の冬に外でシクラメンを育てるのは不可能になります。

しかし、以下の条件において冬越しできました。

陶器の鉢カバーに入れていた

まず、シクラメンの鉢を陶器の鉢カバーの中に入れ、二重にしていたシクラメンは葉も青々とし、キュッと締まって元気でした。

写真は2021年2月に撮影したものです。

地面に近い場所に置かない

陶器の鉢カバーに入れて二重にしていたシクラメンは、地面に近い場所に置いていません。

１つは土の上ではなくコンクリートの上に置いていたもの。

ただ、寒さのせいで花色が若干、色あせている気がします。

もう１つはコンクリートからさらに50㎝以上離れていたもの。

おそらく霜が立つような場所に置いていた場合は、ダメージが大きかったと思われます。

株による

最終的には１つ１つの株によると思います。

これはほぼ運に近いのですが、購入した生産者さんの作った株（球根）が丈夫で、かつ自分の栽培環境がその鉢と合っているかどうかによります。

同じシクラメンでも生産者さんによって品質が違います。

また同じ区や市に住んでいる人でも栽培環境って違いますよね？

家の構造上による日当たりの良し悪しなどです。

そのため、シクラメンを冬に外で育てられるかどうかには運的な要素もあります。

ただ、このように白い花は弱いです。

写真は寒さによって茎がぐったりと倒れている様子です。

これはシクラメンに限りませんが、白い花は弱い傾向があります。

例えばゼラニューム。

赤やオレンジ色は花壇など地植えでも冬越ししていますが、白はほぼ見かけません。

まとめ

■シクラメンが冬越しできた理由

今回、東京の屋外でシクラメンが冬越しできるのか？の実験結果を紹介しました。

実は私の家では毎年シクラメンは屋外で育てています。

もちろん、寒さによって色あせたりすることもあるのですが、室内の温かさが原因で枯れてしまうよりは、ましだと考えています。

ご紹介した方法で上手く行くケースと行かないケースもあるため、それを踏まえて試してみてください。