バラ‘フィスタ+‘の切り花を挿し木して趣味で苗を作る方法
今回はピンクと黄色の絞りが美しいバラ‘フィスタ’の挿し木方法について解説したいと思います。
もくじ(タッチすると移動します)
【注意】挿し木は自分で楽しむためだけに利用すること!
私たちが花屋さんや園芸店で見かけるバラのほぼ全ては品種登録されており、許可なく増やして販売や譲渡してはいけません。
種苗法(しょびょうほう)では育成者権が切れた品種であれば増やして販売することも出来るのですが、どの品種の育成権が切れているかどうかは素人では判断することはまず無理です。
なので、ポイントとしては趣味の範囲で自分で保存用に挿し木をすることはOKですが、販売はもちろんのこと無料であっても人にあげるのもNG(育成権の侵害)なので一応認識しておいて欲しいと思います。
バラ‘フィスタ’とは
フィスタ(Fiesta)とはスペイン語で❝パーティー❞を意味し、淡いピンクとイエローの絞りが美しい剣弁高芯咲きの品種です。
バラ‘フィスタ’は正式には‘フィスタ+’(フィスタプラス)と表記されます。
なぜ+が付いているのかというと、このフィスタという品種はオランダのLEX+という育種開発会社の育種バラで社名の❝+❞から来ています。
しかし、現在LEX+社はデュメン オレンジ社に社名変更されているため今後+が残るのかは未定だそうです。
このバラが栽培できる日本の代理店には滋賀県の國枝バラ園さんがあります。
その他、群馬県 前橋バラ組合・山形県 アキバナーセリー・静岡県・コロンビアからも生産されています。同じ品種なのですが各生産地で色の乗り具合や質が異なります。
失敗しない!成功できるバラ‘フィスタ’の挿し木方法
挿し木の時期は冬でも可能!
まず、私がフィスタの挿し木を始めた時期が2017年1月16日~、根が出てビニールポットに植え替えたのが3月9日です。
挿し木した枝(=挿し穂)が発根するにはだいたい1.5ヶ月~2ヶ月かかります。
挿し木の手順と管理
まず、バラの挿し木の基礎がわからない方はこちらの記事をご覧ください!
初心者でもフィスタに関わらずどんなバラでも簡単に挿し木をして苗を作ることができるように詳しく手順を書いています。
⇒【バラの挿し木と育て方のコツ】初心者でも成功確率を上げる方法
フィスタの鉢上げ
鉢上げとは培養土に植え替えることを言います。
だいたい1.5ヶ月~2ヶ月で根が出てきますので、挿し穂よりも一回りくらい大きなビニールポットに植えてあげます。
※ビニールポットは園芸店で買った苗が植わっていた使い回しやホームセンターでも販売されていますが、なければ小さめの鉢なら何でも大丈夫ですよ!
葉っぱ枯れていても根はちゃんと出ています。春になれば新芽がぐんぐん出てきます。
ほらこの通り、白い根がしっかり出ていました!!
鉢上げ後の管理
挿し木をした時点で葉がなくても多数の根が出ていれば鉢上げ後も順調に葉が伸びて、ぐんぐん育ちます。
しかし、ここで毎日水を与えるなどしていると根腐れしてしまうので注意が必要です。
まとめ
いかがでしょうか。
今回は切り花バラ‘フィスタ’を挿し木して増やす方法について紹介してきました。
似たような品種に‘ポール・セザンヌ’(下写真)というカップ咲きの品種がありますね。ご存知のように19世紀のポスト印象派の画家ポール・セザンヌ(Paul Cézanne)から名前を取ったバラです。
これは私が2015年国際バラとガーデニングショウに行ったときに撮影したポールセザンヌです。
⇒ポール・セザンヌ (大苗)7号鉢植え デルバール(Delbard) フレンチローズ 四季咲き バラ苗
こちらはデルバール社から苗としてネットや展示会等で販売されていますが、フィスタは苗として市販されていません。もし販売されていたらそれは違法に増やされたものです。
冒頭でも説明しましたが、保存用として個人が挿し木をすることは種苗法には触れないので(厳密にいうとダメなのですがそれを言いだしたら挿し木行為自体が禁止行為になってしまう)今回の記事を参考に趣味の範囲で試してみて下さい。
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