母の日ギフトに人気のあじさい【万華鏡】の良い点・悪い点

万華鏡(ブルー)の流通量も増えおり大部手に入りやすくなったと思います。

ただ、同じ鉢の大きさの他のアジサイと比べると万華鏡の仕入れ値は倍なので売値も高くなり花屋さんの店頭だと5号鉢で8000円～10000円くらいだと思われます。

またピンクはブルーに比べ栽培管理（生産レベルの話）に手間がかかるらしく、流通量も少ないです。

ブルーもキラキラとしたきれいな発色なので個人的にはおすすめです。

万華鏡は2014年から流通しているのですが、2020年現在私が市場で見る限り年々、大きさと値段が釣り合ってきている気がします。

以前は小さい株でもメジャーなアジサイ品種の倍以上の価格で販売されていましたが、今年は

5号鉢（直径15㎝）でも花が5~6房付いていたので母の日ギフトとしては十分喜ばれる見栄えになっていると感じます。

今回は今年も母の日ギフトとして大人気のアジサイ「万華鏡（まんげきょう）」について現役花屋の私が個人的に思う「万華鏡」の良い点・悪い点をお話ししようと思います。

あじさい「万華鏡」とは

アジサイ「万華鏡」は島根県アジサイ研究会のアジサイ農家さんたちが作り出した品種で 「ジャパンフラワーセレクション2012-2013」（鉢物部門）で「フラワー・オブ・ザ・イヤー」（最優秀賞）を受賞し

平成24年から流通した従来のハイドランジア（＝西洋アジサイ）にはない形と色が特徴です。

 「万華鏡」の良い点

もともと流通量が少なく希少性があるのですが、さらにブルーよりピンクの方が希少です。これは２０１９年になっても変わっていません。

房状に咲きますが、一輪一輪が小さいためパッと見本当に万華鏡のように見えます。

私もはじめて市場で見たときは「えっこれがアジサイ？」と思うほどあまりの美しさに驚きました。

花形が可憐でとても可愛いです。色も最初はブルーやピンクですが時間が経つにつれて色が白っぽく変化するため優しい印象を受けます

【 私が撮影した実物写真】

このように一つ一つの花萼（ガク）が密集せずに咲いている為空気が通り抜けるような軽やかさが出ています。

このパステル調の軽やかさはまるで西洋のロココ様式を思い起こさせるような雰囲気をもち芸術性の高いアジサイです。

アジサイは毎年のように新品種が作出されていますが「万華鏡」のような花形と色幅を作るのは非常に難しく島根県アジサイ
研究会の皆さんの努力の賜物であると言えます。

そのためお花好きで普通のアジサイにはもう飽きたお母さんへのギフトには最適です。

「万華鏡」の悪い点

私個人が、仕入れ販売し実際に育てた経験からみた「万華鏡」が良くない点は希少がゆえに手に入りにくく価格も高いこと。5号鉢で8000円くらい。

特にピンクはまだまだ希少なのでもっと高い値段で販売されています。

値段に関しては2019年現在もブルー、ピンクとも「ダンスパーティー」や「コンペイトウ」「墨田の花火」等のメジャー品種と比べると高価なままです。

写真では大きく見えますが5号鉢というと鉢の直径は15㎝です。

そしてもう一つ惜しいのは色の発色が悪いこと。キレイなブルー、きれいなピンクに発色している株が少ない印象があります。

発色の悪さに関しては2019年現在、ほぼ解消されている印象です。

かつては

下写真のように白っぽいブルー、ピンクという鉢が結構ありました。

【私が2015年当時撮影した実物写真】

もちろん個体差はあるのですが、今年私が市場で見た限りとてもきれいに発色していました。

しいていうならば、徐々に花が終わってくると1輪１輪の花淵が茶色く目立ってくるので終わりかけの印象があまりよくありません。

「万華鏡」は新しい品種だけにまだまだ、書籍等では詳しい育て方を解説したものがありません。

もし育て方がわからないときは次の【贈る側も貰う側も納得できる万華鏡の育て方】についてご覧ください。

⇒母の日に貰ったあじさい【万華鏡】がしおれた時の水やりと育て方

⇒【万華鏡の生みの親】島根県アジサイ研究会公式サイト

万華鏡を来年も咲かせるためのコツ

プレゼントで送ってもそのままにして枯らしてしまう方も多いです。

ですが、アジサイは花木なので丈夫です！

ちょっとしたコツで何年も花を咲かせる樹木に成長できます。

以下の記事では来年以降も万華鏡を咲かせるコツを紹介しているので、プレゼントされる方に教えてあげて下さい。

＞＞アジサイ剪定位置｜花が咲き終わった後から来年も咲かせる方法【万華鏡の図解画像】

島根県アジサイ研究会オリジナル品種「銀河」

引用：島根県アジサイ研究会

「万華鏡」より後に流通した「銀河」です。

ただ、万華鏡よりは手に入りやすいと思いますのでぜひネットやお花屋さんで探してみて下さい。