【画像あり】鉢植え地植えのヒヤシンスの育て方
冬の終わりから春にかけて街の花壇やお庭花屋さんなどで見かけるヒヤシンス。
赤、黄色、紫などたくさんの色と独特の甘い香りが春の訪れを私たちに感じさせてくれます。
今回はそんなヒヤシンスを鉢植えとお庭などに植えて育てる地植えの栽培方法を写真を使って基礎からご紹介したいと思います。
もくじ(タッチすると移動します)
ヒヤシンスとは
ヒヤシンスは地中海沿岸地域が原産のユリ科の球根植物で東京での開花時期は2月下旬から4月一杯です。(写真は3月下旬)
草丈は20cm~30㎝ほどになり地植えの場合は毎年花後に掘り上げなくても翌年も花を咲かせる暑さ寒さに強い球根植物です。
水栽培もできますが初心者であれば鉢植えか地植えで育てた方が手も掛からず簡単です。
色も豊富にあるので以下を参考に自分の育てたい色と品種を見つけましょう。品種によって栽培の難易度はありません。
色と主な品種
- ヤンボス(赤)
- ウッドストック(ワインレッド)
- カーネギー(白)
- ピンクパール(濃ピンク)
- フォンダンテ(ピンク)
- チャイナピンク(桜色)
- ブルージャケット(青)
- ブルータンゴ(青八重咲き)
- デルフトブルー(薄青)
- ダークディメンション(濃紫)
- シティーオブハーレム(黄)
- オデッセイ(オレンジ)
※植え付け前の注意
ヒヤシンスにはヒヤシンスの球根や花・葉・汁液には「蓚酸(しゅうさん)カルシウム」という毒成分が含まれており、触ると痒くなる
などのアレルギー反応をしめしてしまう人がいます。
ですので、ヒヤシンスの球根を触るときは念のため軍手などをして作業しましょう。子どもと一緒に作業する際にも口に入れたり素手で触らないように注意して下さい。
鉢植えの栽培方法
球根から育てる場合
ヒヤシンスを球根から育てる場合は球根が出回る10月~11月に植え付ける必要があります。
球根は底の発根部分の輪が小さく、傷のない大きな球根を選ぶのがコツです。
球根は5号鉢(直径15㎝)に3球ほどが目安なので1球だけ植えるのであれば3号鉢(直径9㎝)のような小さな鉢でも育てることが可能です。
用土は草花用の培養土でOKです。草花用の培養土は最初から肥料成分が配合されているため初心者にとってはこれ1つあれば植え付けることができます。
鉢に土を入れたら球根を植え付けます。ヒヤシンスの球根を植え付ける深さは球根の頭が隠れる程度に浅く植えましょう。
逆にあまり深く植えてしまうと十分に根が張れず芽がでないので注意しましょう。
ヒヤシンスは球根に栄養分を蓄えているのであまり肥料は必要ないのですが花が伸びて花が咲くまで1週間に1回程度「ハイポネックス」
「花工場」などの速効性の液体肥料を与えても良いです。
ですが、無くても咲きますのでこの辺はご心配なく。
鉢植えされた花鉢を育てる場合
ヒヤシンスは球根だけでなく上写真のような「芽出し球根」といって花芽が付いた状態で鉢に植わっているものが12月~3月にかけてホームセンターや花屋さんで販売されています。
このタイプの栽培方法は日当たりのいい屋外か日の当たる室内の窓辺に置き、鉢土が乾いたら水をあげるだけで咲きます。
ヒヤシンスは温かい部屋に置くとすぐ咲いてしまうので長く楽しみたい場合は寒い場所の方が良いでしょう。
また買ってきた鉢を違う鉢に植え替えたい場合は根をほぐしたりして傷めなければ移植することができます。
鉢を逆さにし、底を軽くたたくなどして根鉢(土と根が固まって鉢の形になっている状態)ごと新しい土に入れ替え、上から土を足して下さい。
庭・花壇など地植えで育てる
お庭や花壇でヒヤシンスを育てる場合は日当たりの良い場所を選び10月~11月に球根を植え付けましょう。
たくさん植え付ける場合は球根2個分くらいの間隔をあけて植え付けると葉と葉がぶつかって窮屈になりません。深さは球根の頭が隠れる程度に浅く植えます。
地植えの場合は庭土に堆肥や「マイガーデン」などの緩効性化成肥料を混ぜ込み栄養分のある状態にしておくと良いです。
水のやり方
基本的にヒヤシンスは球根なので栄養分と水分を蓄えているため少々水をあげなくても大丈夫ですが、植え付け後から花が枯れるまで鉢植えの場合は鉢土が乾いたらたっぷりと水をあげて下さい。
庭や花壇など地植えの場合はカラカラに乾燥していなければ雨に任せてOKです。
気をつけてほしいのは花が咲いているときは水をあげる人は多いのですが、
植え付け直後は芽が出ていない土だけ状態なので水やりを忘れてしまうことがあります。この時期に水やりをちゃんとしないと
芽が出ませんの注意しましょう。
花後の管理方法
地植えのヒヤシンスの花が咲き終わるのが4月くらいです。一輪ずつ枯れてくるので一輪ずつ花だけを摘み取りましょう。
花が咲き終わった状態のものを“花がら”といい花を摘み取る作業を「花がら摘み」と言います。
ヒヤシンスは花が終わると葉はだんだん黄色くなり茎だけになります。見た目が非常に汚いのでチョキンと茎ごと根元から
切りたくなってしまいますが切ってはいけません。
その状態でも光合成によって自ら来年に備えて球根に養分を溜めているからです。
したがって「お礼肥」といって栄養分を補給してあげるために「マイガーデン」などの緩効性肥料を与え花後の5月~6月くらいまで管理し続けます。
来年咲かせるための球根の掘り上げ
ヒヤシンスの球根は2~3年に1回くらいの割合で掘り上げてあげればよく毎年掘り上げる必要はありません。
掘り上げる適期は花後の5月~6月頃で葉が黄色く変色してきたら葉ごと掘り上げて下さい。
キッチンの三角コーナーや排水溝に使うネットなどに入れて風通しのいい日陰で吊るして乾燥させます。
乾燥したら枯れた葉を取り除き、涼しくて暗い場所で保存しましょう。そして、10月~11月に植え付ける流れになります。詳しくはこちら
⇒ヒヤシンスの球根の保存方法と二年目以降もきれいに咲かせる方法
ヒヤシンスは誰でも簡単に育てられる秋植え球根です。今回ご紹介した内容や以下の記事を参考にしてキレイなヒヤシンスの花を咲かせて下さいね。
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