ミカンの実が落ちる!6月黄色くなる原因【ジューンドロップ】

5月に入り白い蕾のミカンの花が次らか次へと房になって咲き、良い香りを漂わせくれます。
花が終わると小さな緑色の実が着き、だんだんと大きくなりますが、なぜかたくさん成っていた小さな実が落ちてしまい、初めて温州みかんなどを栽培してガッカリしている人も多いのではないでしょうか?
この記事では6月にミカンの実が黄色くなって大量に落ちる原因について解説します。
もくじ(タッチすると移動します)
ジューンドロップ(生理落果)とは?
ミカンの小さな実が黄色く変色して落果する原因は、ジューンドロップという自然現象によるものです。
6月に入って7月くらいまで続きま、だいたい成っている実の8割くらいは落ちてしまいます。
ミカンを初めて栽培していると一番最初に驚いてガッカリしてしまいます。
しかし、これは生理落果(せいりらっか)といって成長する中で自然に起こる現象で、何か水やりが悪かったとか肥料の与え過ぎだとかそういう栽培の失敗によって起こることではありません。
実が黄色くなって落ちる理由
せっかくなった実がなぜ黄色くなって落ちてしまうのでしょうか?
また何か対策を取れば落ちないようにすることは出来るのでしょうか?
まず、実が黄色くなって落ちるのは実同士や実と新しい葉や根との養分の奪い合いによることが原因です。
ミカンの実はそれぞれ1つずつ離れて成るのではなく、隣り合うように房状に実を付けます。
そのため1つ1つの実は自分は大きくなろう!と養分を多く吸収しようと競合します。
実同士だけでなく、新葉や根とも競うんですね。
植物にとって花を咲かせたり、実を付けるためにはたくさんの養分とエネルギーを必要とします。
全ての実を大きくできれば良いのですが、それだと木全体が体力不足になってしまうためミカンの木自身が、選別してるんですね。
ミカンが木に実を付ける目的は私たち人間に果実を食べてもらうことが目的ではなく、子孫繁栄ですから少しでも丈夫で生き残れる実だけを残そうとします。
対処方法はある?
残念ながらジューンドロップはミカンの木が順調に成長するための自然現象の1つなので、肥料を大量に与えたからといって落果を防ぐことは出来ません。
木が大きくなれば花が咲き実になる量も増えるため、生理落果をしてもその後秋に十分な量の実を収穫することが出来ます。
しかし、まだ木自体が幼い場合は咲かせる花の量も実も少ないため、生理落果も含めると秋に全く収穫できなかったり、あるいは2個だけしか残らなかったということもあります。
6月にできること
- 枯れ枝切り
- 肥料(夏肥)
枯れ枝切り・・・養分の奪い合いの結果、日陰になっている部分の枝が枯れてくることがあります。放っておくと黒点病などの原因になるため取り除きます。
肥料(夏肥)・・・実が大きくなる時期のためその分、養分をたくさん必要とします。ミカンの根は木の元をぐるっと囲むように伸びているため、木の元だけに与えるのではなく、周縁にまんべんなく与えて下さい。
まとめ
この記事では6月に起こるミカンの実が黄色くなって落ちる原因について紹介しました。
ジューンドロップ(生理落果)はミカン栽培初心者が初めに出会う悩みの1つです。
特にまだ木が小さい場合は、花自体があまり咲かずやっと1個、2個と実が着く状態なので、落ちてしまったときのショックは計り知れません。
ですが、成長するためには仕方のないことなので、来年、再来年と木が大きく成長するのを待ちましょう。
5年も経てばジューンドロップがあっても、秋にたくさんの実を収穫できるようになります。
トマト栽培特集!
イチゴの月別!栽培方法
![]() | 10月のイチゴの育て方! 栽培管理と作業 |
![]() | 11月のイチゴの育て方! 栽培管理と作業 |
![]() | 12月1月のイチゴの育て方! 栽培管理と作業 |
![]() | 冬のイチゴの育て方! 2月の時期の作業と栽培方法 |
![]() | 3月のイチゴの育て方! 栽培管理と作業 |
![]() | 4月のイチゴの育て方! 栽培管理と作業 |
![]() | 5月のイチゴの育て方! 栽培管理と作業 |
![]() | 6月のイチゴの育て方! 栽培管理と作業 |
![]() | 7月8月のイチゴの育て方! 栽培管理と作業 |
![]() | 9月のイチゴの育て方! 栽培管理と作業 |