ミニトマトの茎が細い理由と対処法!プランター&畑の違い
家庭菜園やプランターを使ったベランダ菜園などミニトマトを栽培していると、成長しているけれど茎が細くてなんだか頼りないと思うことがあります。
この記事ではミニトマトの茎が細い理由と対処法と、プランター栽培と畑では違うある理由についても紹介します。
もくじ(タッチすると移動します)
プランターと畑に共通するミニトマトの茎が細い3つの理由
まずはプランター栽培と畑栽培の両方に共通するミニトマトの茎が細い理由です。
肥料不足
まず、最も考えられる理由として肥料が不足しているケースです。
畑でもプランターでも苗を植え付ける前に、土に元肥(もとごえ)といって肥料を入れますが、肥料を入れ忘れた、あるいは分量が足らなかったことによる原因と、成長後に追肥(ついひ)を与えていないことによる原因の2つが考えられます。
まず、苗の植え付け前に施す元肥(もとごえ)に関して、プランター栽培の場合は肥料配合済みの培養土を使用していれば、特に別途与えなくても構いません。
しかし、畑栽培では植える面積に対する適正な肥料の種類、適正な分量を守って与える必要があります。
追肥に関していうと、初心者の皆さんは苗を植え始めたときは一生懸命土と肥料などを用意して頑張ってくださるのですが、成長途中に与える肥料に関しては、全く与えていなかったり、与えてもわりとテキトーにやってしまうことが多く、しっかりと根まで届いてないこともあります。
例えば、ミニトマトの追肥として一般的な化成肥料を与える場合、苗を植え付け後2週間~1ヶ月程度経過したら30g程与えるのですが、
これは収穫が終わるまで定期的にやらなければなりません。
作業としては株の周りの土を耕し、根から吸収できるように少し混ぜてあげる必要があります。
しかし、苗の周りにばらまくだけだったり、液体肥料の場合は分量やタイミングがいい加減など適正な方法が守られていないことが多いです。
対策
基本的には植え付け2週間後くらいから1ヶ月あたりで1回追加で肥料を与えます。
固形肥料の場合は、緩効性(かんこうせい)といって効き目がゆっくりな反面、持続性があります。
一方、液体肥料は速効性のため、与えると即効果が出ます。
じっくりミニトマトの面倒が見られないのであれば固形肥料、水やりを兼ねて与えるのを忘れないのであれば液体肥料が良いです。
どちらも適正な量を与えれば同じような効果が出ます。
ついつい忘れがちな肥料ですが、タイミングと適正量を守って与えて下さい。
日照不足
続いて、日当たりの悪い場所で栽培していることが原因で茎が細くなっているケースです。
これはもやしがいい例ですが、植物を光が当たらない場所で育てると光合成が出来ないため養分やエネルギーを作り出せず、弱々しい株に育つということです。
畑栽培の場合は日陰に植えるということはあまりないと思いますが、プランター栽培の場合は置く場所によって日の当たり方が全然違うので日照不足に関しては気を付けなければいけません。
例えば、南向きのベランダに置いているとしても壁によって光が当たっていないことがあります。
また西日しか当たらないなど株が太陽の光に当たる時間が少ない場所で栽培しているケースなどです。
ミニトマトの原種は本来、中南米の日光が当たって土が地割れしているような乾燥地帯に生息している植物です。
そのため生育適温は25℃以上で暑さに強く、少々の乾燥には耐えられ、かつ甘みが増すこともあるのですが、反対に日光に当たる時間が少ないと軟弱になってしまうんです。
対策
畑栽培の場合は、場所を移すという考え方もあるのですが、ある程度茎が成長してしまっているのでできればもういじらず、今年はこのまま栽培するしかありません。
しっかり肥料や水やりを行って病気に成らない株作りを目指しましょう。
一方、プランター栽培の場合は、即なるべく一日中太陽の光が当たる場所に移動させてください。
日照不足に関しては置き場所を変えるしか方法はありません。
土の状態が悪い・痩せた土質
元肥、追肥とも肥料はしっかり与えている、また日照も当たる場所で栽培しているにもかかわらず、茎が細いのであれば、それはもともと苗が植わっている土の質や状態が悪いことが考えられます。
例えば、古い土を使い続けていたり、土が常に湿っている、病気に感染している、土が硬いなどミニトマト栽培に適していない土を使っていれば当然、茎もしっかり成長しません。
茎の役割は茎の中にある導管を使って根から水を吸収し株全体に回すこと、師管を使って根から養分を吸収し株全体に回すことです。
茎が細くて弱々しければ株全体を支えることができす、折れてしまうこともあります。
対策
使っている土が悪い場合は、株の周りの土を新しい土に入れ替える必要があります。
連作してしまっている場合は今年はそのまま栽培し、収穫し終えたら、土にたい肥を入れ土を休ませましょう。土壌改良ですね。
プランター栽培の場合は、新しい培養土を足して少し入れ替えるなど、土質を変えてみて下さい。
特に水のやり過ぎによって乾くのが遅く、常に湿っぽい土質の場合、そのまま栽培し続けると根が腐り枯れてしまう可能性が高いです。
プランター栽培に特有の茎が細いワケ
以下の写真は肥料不足&プランター栽培のミニトマトです。
肥料不足や日照不足などは畑栽培とプランター栽培どちらにも共通する茎が細くなる原因ですが、プランター栽培のミニトマトに特有の茎が細くなる理由があります。
それはプランターは畑栽培と異なり栽培できる容積が限られているため、水やりの度に肥料が流れ出るのも早く、また畑栽培と比較して根が広く深く張ることができないからです。
株が成長するスペースが限れているということですね。
肥料成分がプランター内に留まる時間が長ければ、肥料もしっかりと効きます。また根が広く深く張れることができれば、当然茎も適正な太さに成長できます。
ミニトマトに限らないのですが、地植えである畑栽培の野菜と比較すると、どうしても茎も細くなりがちで収穫できる実の量も減ります。
これはプランター栽培の宿命で、ミニトマト栽培に適したサイズのプランターを選びいかに肥料切れさせないように追肥を与えるかが大切になってきます。
まとめ
ミニトマトの茎が細い理由について、畑栽培とプランター栽培で共通するのは
- 肥料不足
- 日照不足
そしてプランター栽培特有の茎が細くなりがちな理由はプランターの容積の問題=苗が育つスペースが限れているからです。
今年すでに細くなって成長している茎を今から太らせることは難しいですが、しっかりと日に当たる場所で育て、肥料が切れないようにしっかりと管理をし続けることが大切です。
そうすれば最低限の果実は収穫することができます。
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