シシトウの育て方!プランター栽培のコツを初心者に伝授

天ぷらなどピリ辛感がたまらないシシトウ。辛いのが好きな人にはぜひ栽培してほしい野菜です。シシトウは次から次へと実を付け、夏から秋と非常に長い期間たくさん収穫することができます。
今回はシシトウを初心者がプランターで栽培するコツを紹介します。
もくじ(タッチすると移動します)
シシトウの栽培のコツ
- 基本的にピーマン栽培と同じ
- 暖かい時期から栽培スタートする
- 追肥をして株を疲れさせない
- 実が成ったら早めに収穫(若取り)
まず押さえておきたいのは、シシトウはトウガラシの仲間ということ。
トウガラシの仲間のうち辛みが少ないものを「ピーマン」、辛みのあるものを「トウガラシ」と呼び、シシトウはピーマン寄りになります。
なのでピーマンの育て方と同じになります。
シシトウ栽培データ
- 科名:ナス科
- 原産地:中南米
- 栽培時期:4月中旬~10月
- 生育適温:25~30℃
- 生育サイズ:高さ60㎝~80㎝・幅60㎝
シシトウの原産地は中南米なので年間を通して暖かい気温を好む野菜です。
つまり日本で育てるときも気温が25~30℃になる5月~9月が栽培に適した時期になります。
用意するもの
- シシトウ苗
- プランター 直径30㎝×深さ30㎝・容量15ℓ
- 鉢底石(軽石)
- 支柱 太さ8㎜~16㎜・長さ0.9m~1.2m×3本
- 培養土(肥料配合済み)
- 肥料(主に追肥のため)
- 殺虫剤&殺菌剤
- スコップ&ジョーロ
- 軍手
苗選びのポイント
- 接ぎ木苗(つぎきなえ)
- 本葉が7~8枚付いている
- 蕾がついているOR花が咲いている
シシトウはナス科の野菜です。ナス科の野菜には連作障害(れんさくしょうがい)という病気になりやすい現象が発生することがあるため初心者は必ず接ぎ木苗を購入しましょう。
しっかりした葉っぱ(本葉)が7~8枚付いていて、既に蕾が付いていたり、白い小さな花が咲いている苗があればそちらを購入します。
ちなみにホームセンター等4月~5月初旬に販売されている苗にはまだ蕾や花は咲いていません。
だいたい6月以降に販売されていれば蕾や花が咲いている苗がちらほらあるのでこの時期から栽培スタートしても良いですね。
プランター選び
シシトウに適したプランターサイズは直径30㎝×深さ30㎝・容量15ℓです。
同じナス科のトマトやナスと違って土の容量が少なくても栽培することができます。ちなみにトマトやナスの培養土容量は25ℓ~30ℓです。
鉢底石(軽石)
鉢底石(軽石)を入れないと排水が上手く行かず生育不良になります。そのため排水システムのない鉢で栽培するなら必ず鉢底石(軽石)をを別途購入しなければなりません。
なので以下のような鉢底石(軽石)を入れなくても済む排水システムのあるプランターがおすすめです。
培養土選び
培養土は必ず「肥料入り」が明記されている商品を購入して下さい。
培養土には予め肥料が配合されているため植え付け時に肥料を別途買って自分で配合する必要がありません。
ほとんどの培養土には肥料が配合されているのですが、安い商品にはパッケージに明記されていなかったり、どんな肥料が配合されているのかまでは書いていない商品もあります。
初心者はちゃんと肥料効果期間が明記されている培養土を購入した方がシシトウの成長も良いので後々楽です。
植え付け
プランターの上から2~3㎝まで培養土を入れて下さい。
満杯にしてしまうと水をあげたときに土が溢れてしまうからです。
鉢の中心に手で穴を掘りますが、苗の土の高さと鉢の土の高さが同じになるようにして下さい。
仮支柱
次に苗の根元から10㎝ほど離れたところに仮の支柱を立てます。
こうすることでまだ弱々しい赤ちゃん苗が風などによって折れるのを防げます。
水やり
シシトウの水やりで注意したいのは、あまりに乾燥をさせると激辛シシトウが出来上がってしまうこと。
もちろん、激辛なシシトウが好きな人はあえて乾燥気味にして育てても良いのですが、洒落にならない辛さになるのでまずは基本的な水やり方法を覚えておきましょう。
シシトウは中南米原産の野菜なので比較的乾燥に強いです。これは生育環境が同じトマトの水やりの方法を参考にして下さい。
詳しい水やりのタイミングはこちらで紹介しています。
⇒プランター菜園で育てるミニトマトにやってはいけない水のやり方
開花と整枝「3本仕立て」
植え付け後1か月程度経つと白い小さな花が咲きます。はじめて花が咲いたときにやる作業が整枝(せいし)です。
支柱1本で育てても良いのですが枝を3本に整枝して実をならせる方法を紹介します。
やり方はナスの3本仕立ての全く同じ方法なのでこちらをご覧下さい。
収穫
一番最初になったシシトウは長さ3~4㎝で収穫して下さい。
初めて成った実を大きく育てたい気持ちはわかりますが、それをやると株が疲れてしまいその後の成長・収穫に悪い影響を及ぼします。
なので一番最初に咲いた花が成長し実に成ったらすぐ収穫しましょう。これを一番果の若取りといいます。
その後の収穫は長さ5~6㎝になったらハサミで切って収穫していきましょう。
追肥
シシトウは実は小さいですが、夏は次から次へと実がなります。なので
追肥(ついひ)と言って肥料を追加してあげないと株が疲れて収量が減ってしまいます。マラソン選手に栄養ドリンクを補給して走らせるのと同じです。
最初の実が成ったら2週間に1回のペースで液体肥料を与え、追肥をします。
追肥をしてあげることで10月~11月くらいまで収穫できますよ。
シシトウにつく病害虫対策
- アブラムシ
- ハダニ
- タバコガ
- モザイク病
- うどんこ病
- 青枯れ病
- 疫病など
アブラムシやハダニ・うどんこ病などは他の野菜にも被害を及ぼします。病害虫対策の基本は予防!なってから対処するのではなく被害に遭う前に対策を打っておくことです。
しかしそうは言っても避けきれないもの。その時は住友化学園芸から出ている「ベニカベジフルスプレー」や「ベニカベジフルVスプレー」の殺虫・殺菌剤をおすすめします。
まとめ
最後にもう一度シシトウ栽培のコツを紹介します。
シシトウの栽培のコツ
- 基本的にピーマン栽培と同じ
- 暖かい時期から栽培スタートする
- 追肥をして株を疲れさせない
- 実が成ったら早めに収穫(若取り)
家庭菜園でできる野菜にはミニトマトやナスなどまろやかな野菜が多いなか、シシトウは唯一食べられる辛い野菜です。
鷹の爪やハバネロなどのトウガラシもありますが、これらの野菜は単独で食べることは少ないです。
ぜひ自宅のプランターで天ぷらでサクッと食べられるおいしいシシトウを作ってみて下さい。
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