ニチニチソウの花びらが食べられる原因|穴をあける害虫の正体と対策
虫が見当たらないのになぜか一晩にしてニチニチソウの花に穴が空いている!
オルトランなどの殺虫剤ををまいたけど、なぜか花が咲くとまた食べられている!
何かの害虫によって食べられてしまったけど原因がわからず、どうすればいいのか困っている方も多いのではないでしょうか?
この記事ではニチニチソウの花びらが食べられてしまう主な原因と対策について紹介しています。
※記事の中盤にモザイクをかけたナメクジの写真があります。
ナメクジを形がわからないようにモザイクをかけてありますが、虫を見るのも苦手な方は事前に出てくる場所をお知らせしますのでゆっくりと読み進めて下さい。
害虫の正体はほぼナメクジ
ニチニチソウの花が食害されるほとんどの原因はナメクジによるものです。
ナメクジというと、日陰のジメジメしたようなところでただ這って歩いている虫のようなイメージがありますが、柔らかい花びらや葉を食べる害虫です。
一口に害虫と言ってもアブラムシのような葉の汁を吸う吸汁性害虫(きゅうじゅうせいがいちゅう)やケムシのような食害性害虫(しょくがいせいがいちゅう)もいます。
ナメクジは不快害虫(ふかいがいちゅう)といって見た目が悪い害虫であり柔らかい花や葉を食べる食害性害虫でもあります。
梅雨時期に活発化するためだいたい6月くらいから被害に遭うことが多いと思います。
夜間、雨天時、雨後、夜露や水やりによって土が湿っているとき、などに被害が多くなります。
ニチニチソウの葉に光沢のある白い粘液(ねんえき)の這った後があれば間違いなくナメクジの仕業です。
なぜ日中見ないのか?というとナメクジは夜間に食べる習性があるからです。
ちなみに日中はどこにいるのか?というとプランターの裏やそばにある石の裏、葉のなど陰に隠れていることが多いです。
ナメクジは暗くて湿っているところを好みます。
もし、確認したいのであれば夜の22時くらいに懐中電灯を持って照らしてみて下さい。
※以下、モザイクのかかったナメクジの写真があります。
苦手な方はささっと飛ばしてください!
ニチニチソウの害虫対策!ナメクジを退治する方法
まず、プランター栽培であればナメクジが昇ってくるような場所に置かず、台の上に乗せて栽培する方法があります。
花壇など地植えで栽培している場合やプランターを移動させても被害に遭うのであればナメクジ専用の殺虫剤をおすすめします。
よく、塩をかけたり熱湯かけると良いと言われますが、ニチニチソウを栽培している場所でそれをやると株が傷むので止めましょう。
たしかにナメクジは塩や熱湯をかけることで体内の水分が減り駆除できます。
ですが、花壇やプランター栽培しているニチニチソウを守るためにはやはり、ナメクジ退治用の殺虫剤を使用しましょう。
製品によっては天然由来成分を使用しているので安心です。
代表的なのはホームセンター等で売られている住友化学園芸やハイポネックスジャパンから発売されている不快害虫剤というもので以下の商品があります。
ナメクジ退治用殺虫剤
■住友化学園芸の商品【ナメクジに直接かけて退治する液体タイプ】
- ナメ退治シャワー
- ナメ退治スプレー
【おびき寄せて退治する粒剤タイプ】
- ナメ退治ベイト
- ナメ退治ハウス
どの商品も雨に強いのが特徴です。
ナメクジは雨などジメジメした環境に強いため、そのような環境下でもしっかり退治できるように工夫されています。
直接かけるナメ退治シャワーやナメ退治スプレーは天然系成分と黒酢が使用されているためニチニチソウの場合は花を食べることはありませんが、野菜などに散布することも可能です。
■ハイポネックスジャパンの商品
- ナメトール(粒剤)
ナメトールはナメクジだけではなくカタツムリも退治できる粒剤タイプの商品です。
ニチニチソウなどの草花や野菜などナメクジ被害に遭うすべての植物に使用することができ、また有機農産物栽培に使用できるJAS規格に対応しているため野菜へ散布しても安全です。
殺虫剤散布で気を付けること
ナメクジ退治に使う専用殺虫剤の使い方の注意点として、直接かけて退治するタイプとおびきよせて退治する誘引タイプでは使い方が少し異なります。
直接かけるタイプはナメクジが弱るのを確認できるため、捕獲して処分すれば良いのですが、おびき寄せる誘引タイプは正しい分量をまいて下さい。
目分量で大量にまいてしまうと植物の根にダメージを与えてしまい成長が悪くなってしまうことがあります。
そのためプランター周りなど根に触れない場所に巻く分には構いませんが、プランター内や花壇内の株元に近い場所にまく場合は、必ず殺虫剤のパッケージに記載されている分量を守って与えて下さい。
まとめ
この記事ではニチニチソウの花びらが食べられる原因|穴をあける害虫の正体と対策についてお話してきました。
ニチニチソウは春から秋まで大変長く花を咲かせ、花壇やプランターを賑わせてくれる丈夫な花です。
しかし、梅雨時期など地面に近い場所に置いておくとナメクジが昇ってきて花や葉を食害されることが多々あります。
花びらや新葉はみて分かる通り、柔らかいためナメクジにとっては美味しいものです。
そのため、放置しておくとせっかく花が咲いてもすべて食害されてしまうこともあり、美観的にも良くないためしっかり対策を取ることをおすすめします。
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