ペチュニアの花が咲かない原因と対策

ホームセンターで買ったときはきれいな花が咲いていたのに、植えてからもう1ヶ月以上経過するのに、葉っぱばかりで一向に花が咲かない!なぜ?と困っている人も多いのではないでしょうか。
この記事ではペチュニアの花がなぜか咲かない原因について解説したいと思います。
もくじ(タッチすると移動します)
ペチュニアの花が咲かない原因
- 肥料過多(ひりょうかた=肥料のやり過ぎ)
- 肥料を与える時期が早すぎる
- 土質が悪い
- 摘芯(てきしん)したことによる成長の遅れ
- 花芽も切ってしまった
- まだ咲き始めるには気温が低い
- 日陰で栽培している
肥料過多(ひりょうかた=肥料のやり過ぎ)
まず、考えられるのは肥料のやり過ぎです。
特に葉が元気よく青々と茂っているのであれば、肥料に含まれているチッ素成分の効きすぎが原因です。
例えば週1回肥料を欠かさず与えていたり、量を正確に計らず与えている場合が該当します。
肥料に含まれている3大成分はチッ素(N)・リン酸(P)・カリ(K)です。
それぞれの成分には植物の成長に対する役割があります。
- チッ素(N)・・・葉の成長を助ける
- リン酸(P)・・・花や実の成長を助ける
- カリ(K)・・・根の成長を助ける
よく、チッ素肥料を多くやらないでください!と書かれていることがありますが、おそらく多くの人は敢えて、チッ素成分の多い観葉植物用の肥料などは使っておらず、「ハイポネックス」や「花工場」「マグアンプK」など花と野菜に広く使えるタイプを利用されていると思います。
バランス良く与えているのになぜ葉ばかり茂るの?という疑問がわくでしょう。
それは植物はまず茎や葉を成長させ、次に花を咲かせるという順番があるからです。
肥料過多によってこのバランスが崩れると葉ばかりが茂ってしまう現象が起きます。
対策として頻繁に肥料を与えるのやめ、固形の肥料を置き肥をしているのであれば取り除きましょう。
液体肥料も与えません。
肥料を与える時期が早すぎる
本などのペチュニアの育て方では肥料切れに注意!肥料が切れると花付きが悪くなるから最低1週間に1回肥料を与えましょう!という内容を見かけます。
しかし、これは株がしっかりして花がどんどん咲き始めてからの話で、苗を植え付けたばかりの頃や花が咲いていないときに行うと、先ほどと同じように葉ばかりが茂って花が咲かないことがあります。
追肥(ついひ)は栽培の途中でやる肥料のこと。植え付け時に適切な量を与えれば、次に与える肥料は植え付け後最低1ヶ月は空けましょう。
土質が悪い
次に考えられるのは植えている土質が悪いケース。
花壇の場合
長年、花壇として使っておらず放置していた場合や苗を植え付ける前に苦土石灰やたい肥、元肥をまくなど「土壌改良」をしなかった場合、土質が原因で苗がうまく成長しないことがあります。
本来の土壌改良の手順は以下です。
■土壌改良の手順
- 土壌酸度調整
- 土壌改良 苦土石灰をまくなど
- たい肥と元肥を入れる
- 苗の植え付け
まずは花壇の土がアルカリ性なのか?中性なのか?それとも酸性なのか?を調べてる必要があります。
日本の多くの場所では酸性に寄っている場合が多いです。
そのため苦土石灰をまき、酸度調整をします。
次に牛ふんたい肥などを入れ耕します。同時に元肥(もとごえ)といって植え付ける前に与える肥料を入れます。
これらの手順を踏み、花を育てるのに適した土壌にしてから苗を植えて下さい。
具体的な土作りは家庭菜園の土作りの順番を初心者に解説!庭の空き地を畑にする方法をご覧ください。
今、植えてしまっている場合は一旦、土壌改良してから植えなおす、あるいは来年やり直すかです。
プランター栽培の場合
昨年も使った古い土をそのまま使い回したりなどした場合、すでにその土には栄養分が無くなっていたり、病気によって細菌感染していることがあります。
>プランター土の太陽熱消毒|家庭菜園で使った古い土を殺菌する方法
そのため、プランター栽培では新しい培養土を使うことで苗は元気に育つはずです。
対策として、根を傷めないように注意して新しく購入した培養土に使え直します。
摘芯(てきしん)したことによる成長の遅れ
ペチュニアは花数を多くするために5月頃、植え付けて葉が10枚程度になったらその時に咲いている花は切り落とし、茎の脇から芽を出させる摘芯(てきしん)という作業をすることがあります。
摘芯(てきしん)をすること株全体をこんもりとなり花数が増えた状態に作ることが出来ます。
しかし、摘心をすると次にわき芽が出て、花芽が付くまで少し時間がかかります。
摘芯をしてから1ヶ月も経てばわき芽も出てまた花芽(蕾)が付いてきますので地道に待ちましょう。
花芽も切ってしまった
摘芯の時期が遅れ、間違えて花芽ごとざっくり切ってしまった場合も、当然花は咲きません。
そのまま枯れてしまうことはありませんが、茎が成長し蕾が付くまで時間がかかるのでそれまで待ちましょう。
まだ咲き始めるには気温が低い
これは花が咲いていない幼苗を購入したり、種から苗を育てている場合の話です。
そのため苗自体がまだ茎や葉を成長させる段階であり、花芽をつけ蕾が付き、はなを咲かせる段階まで言っていません。
しかし、株自体がまだ小さく幼いため、葉が一杯茂って大きいのに花が咲かないのであれば気温が低いことによる理由ではありません。
日陰で栽培している
ペチュニアの原産地は南米です。
ペチュニア属の原種はブラジルやアルゼンチンなどに自生しています。
現在、私たちがホームセンターや園芸店で見るペチュニアは祖先をたどると、1830年代にPetunia violaceaとPetunia axillarisを交配して作った親株が元になっていると言われています。
それから品種改良が重ねられ、今私たちが栽培しているペチュニアの苗は日本で園芸品種として売られているわけです。
そのためもちろん、日本で生産されている苗なので高温多湿の環境下でも育つのですが、やはり遺伝子は覚えていて原産地の南米のような高い気温を好む植物です。
30℃を超える暑い真夏でも元気で花を咲かせるのはこのためです。
つまり、日当たりの良い場所で育てないと花は咲きません。
ほとんどの方は多少なりとも日が当たる場所で育てていると思いますが、もしシダ植物が育つような薄暗くてじめじめした場所いプランターを置いていたり苗を植えている場合は、株が育たたないことがあります。
ペチュニアは日当たりの高温下でよく育つことを覚えておきましょう。
まとめ
■ペチュニアの花が咲かない原因
- 肥料過多(ひりょうかた=肥料のやり過ぎ)
- 肥料を与える時期が早すぎる
- 土質が悪い
- 摘芯(てきしん)したことによる成長の遅れ
- 花芽も切ってしまった
- まだ咲き始めるには気温が低い
- 日陰で栽培している
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