パンジー種まき栽培|初心者が種から育てる方法【画像あり】
パンジーを苗から栽培する方法は超初心者向けですが、タネから栽培する方法はちょっとだけ難易度が上がります。
そのためこの記事では、初めてパンジーを種から育ててみたいという方向けに、実際に私が種から育て花を咲かせるまでの過程をオリジナル写真を使って丁寧に解説していきたいと思います。
種から育てる場合、ちょっとしたコツがありますのでそちらも合わせて紹介します。
もくじ(タッチすると移動します)
パンジーの種まき時期
まず、パンジーのタネはいつ播くのが適切か?について。
パンジーの発芽適温は15~25℃です。
一般的に8月下旬~9月下旬と言われています。
しかし、初心者がこの時期に種をまくとほぼ失敗します。
なぜかというと9月下旬より前ではまだ暑すぎるからです。
以下をご覧ください。
東京や大阪など中間地と呼ばれてる地域の8月の最低気温は23℃、最高気温は30.8℃と平均値でもこのように高いです。平均値ですから実際には年によって35℃以上続く日もありますよね。
そして9月の最低気温は19.7℃、最高気温は26.9℃、10月の最低気温14.2℃、最高気温は21.5℃です。
このことからも分かるように、初心者がパンジーのタネをまく最適な時期は9月下旬~10月上旬あたりになります。
用意するもの
- パンジーのタネ
- ゴールデンピートバン
- ピンセット
- ビニールポット
- 新聞紙
- 霧吹き
- 挿し木・種まきの土
パンジーの種まき手順
ゴールデンピートバンを用意して下さい。ホームセンターやネットで手に入ります。
一般的にパンジーの種まきをするときプランターに直播きする場合や種苗箱(しゅびょうばこ)専用セルケースなどを使います。
しかし、タネまき用の土を用意したり、赤玉を用意したりなど準備するものが増えるのと上手にやらないと発芽しないことがあるため、初心者がパンジーの種まきをするならぜひ、栽培管理がカンタンなピートバンを使ってください。
使い方は簡単です。
ゴールデンピートバンに水をかける
ゴールデンピートバンに水をかけると固まっていた土が膨らみすぐに種まきできる状態になります。
まず、付属している専用トレーにゴールデンピートバンを入れ、水をそそぎ十分に吸水させます。(水やりの目安約400㎖前後)
十分に吸水したら底に残った水分を土が流れないように注意しながら流します。
今回播くのはサカタのタネさんから出ている「パシオシリーズ ブロッチミックス」です。
9月22日にタネを播きました。
パンジーのタネです。めちゃくちゃ小さく、息を吹きかけてただけで飛んで行ってしまうので注意してください。
ピンセットの先端に1粒ずつタネを付けて、1㎝間隔で少し押し込むように種をゴールデンピートバンに播いていきます。
きれいに整列するようにまけたら、新聞紙を被せて霧吹きで全体が濡れるまで水をかけて、雨が当たらない日陰において管理して下さい。
日頃の管理方法は芽が出るまでは新聞紙を乾かさないように毎日霧吹きをかけて下さい。
種まき後1ヶ月半
10月30日です。前回、種を播いたのが9月22日です。
双葉が出てきました。
10日後の11月9日
本葉が出始めました。
種まき後2ヶ月
11月23日
本葉が大きくなり始めています。
種まき後3ヶ月
12月25日
本葉も大きくなりいよいよ移植の時期です。
ビニールポットへ移植する
本葉が2~3枚になったらビニールポットに移植します。
まず土を用意します。
土は培養土でも大丈夫ですが、まだ幼苗のため念のため今まで育てていたゴールデンピートバンと同じ原料が使われている土を使ってみました。
ビニールポットを用意します。
ビニールポットに挿し木・種まきの土を半分ほど入れておきましょう。
そして次に苗を取ります。
このようにしっかりと根が回っているためそっとやさいく一つずつ苗をほぐし、取り出してください。
さっき用意したビニールポットに苗を入れ双葉が土に埋もれない程度に培養土を足して完了です。
植えたら上からジョーロなどのシャワーで水やりをしてください。
苗の管理
移植したばかりの苗は2~3日、そのまま日陰で管理します。
そして移植後4日以降は日当たりのいい場所に移動させて下さい。
水やりに関しては、まだ苗が幼いため水切れをさせないよう、ジョーロなどのシャワーを使って上からたっぷり水を与えて下さい。
このときに一緒にエードボールなどの固形肥料を入れて下さい。
移植後1ヶ月
1月24日
移植して一ヶ月が経ちました。
こちらはまだ蕾は付いていませんね。
おや、こちらは小さな蕾が2つ付いています。
移植後2ヶ月
2月23日
ついに花が開きました。
移植後2ヶ月半
3月9日
色々なカラーのパンジーが咲き始めました。
種を播いたのが9月下旬、花が咲いたのが2月下旬ですから種まき~開花まで約5ヶ月はかかることになります。
ですので9月~2月くらいまでは苗を購入して楽しみ、3月以降に種から育てたパンジーが楽しめる計算になります。
こちらはバイカラー
赤でも明るい赤
こちらは以前タネから育てたフリル系パンジーです。
大人っぽい色合いもあります。
水やり
水やりに関しては過乾燥にさせないことです。
極端に乾燥させた状態が続いてしまうと、苗が弱ってしまいその後の成長が鈍ります。
そのため土が乾いてきたらやるようにしましょう。
毎日与えるとそれはやり過ぎになります。
まだ根がビニールポット内に回っていないため必要料の水を与えてしまうと吸収力がないことから、根腐れによりすぐ枯れてしまいます。
肥料
1週間から10日1回のペースで水やりの際に「花工場」「ハイポネックス」などの液体肥料を混ぜ、追加で肥料を与えましょう(追肥)
固形肥料だけでも育ちますが、液体肥料を与えるとなお生育が良くなります。
液体肥料は速効性があるためすぐに肥料が効きます。
さらにメネデールや万田酵素などの活力剤を与えてあげるといいです。
よく、肥料と活力剤を一緒のものだと考えている方がいらっしゃいますが実は違います。
活力剤は肥料とは違って、根の発根を促したりする栄養剤です。
人間の場合に例えると、肥料が飲む薬だとすると活力剤はリポビタンAのような栄養ドリンクです。
まとめ
最後にパンジーを種から育てるコツを紹介しておきます。
■パンジーを種から育てるコツ
- 種まき時期は9月下旬~
- ゴールデンピートバンを使う
- 発芽するまで土を乾かさない
- 種まき後、発芽するまで日陰で管理
- 移植後4日目以降~日当たりで育てる
- 肥料と活力剤を与えるとこんもりした苗になる
成功のコツは第一に種まきの時期です。
教科書では8月下旬~から播くと言われていますが、実際に栽培した感覚として秋の風を感じる時期からでないと、暑さで上手く発芽できません。
なので9月下旬以降が最も適切な種まき時期だと感じます。
次に「ゴールデンピートバン」を使ったことです。
タネを深く植えすぎることもなく、また水のやり過ぎになることもないため、発芽~苗を作るまでの工程がカンタンになります。
また種まきから発芽までは土を乾かさないこともポイントです。
過乾燥にしてしまうと発芽率もよくありません。
そして、移植直後の固形肥料と定期的な液体肥料の追肥によって苗を丈夫に育てていくことが大切です。
正直パンジーは苗を買った方が安くて栽培も簡単です。
大量に苗を植えたい場合でも、今はホームセンターでも格安で販売されているため準備する手間や管理する時間を比較すると、買った方がはるかに楽で費用も安く済みます。
しかし、種から栽培して育てた時の感動はやってみた人にしか味わえません。
ぜひこの記事を参考にして準備、実践してみて欲しいと思います。
合わせて>>ビオラ種まき栽培|初心者が種から育てる方法もご覧ください。
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