秋植え球根-初心者におすすめ8種類と植え付けの深さ目安の覚え方
秋に植えて春に花が咲く球根を「秋植え球根」と言います。
基本的に私たちが良く知っている球根の多くの秋植え球根です。
この記事では初めて球根を育てる方を対象に、初心者向けの球根8種類と植え付ける深さの目安を紹介します。
なぜ初心者向けなのか?植え付け深さは球根別に覚える必要はない理由も説明したいと思います。
もくじ(タッチすると移動します)
初心者向けの秋植え球根一覧表
以下は、初心者向けの秋植え球根です。
正しい植え付けの深さと水やりを忘れなければ春に花が咲きます。
まずは育てたいと思う球根を選んでください。
種類 | 植え付け時期 | 開花時期 | 植え付け深さ |
チューリップ | 9~11月 | 3~5月 | 10㎝ |
ヒヤシンス | 9~11月 | 3~4月 | 5㎝ |
クロッカス | 9~11月 | 2~4月 | 5㎝ |
ムスカリ | 9~11月 | 3~4月 | 5㎝ |
スイセン | 9~11月 | 1~4月 | 5㎝ |
ラナンキュラス | 9~11月 | 3~4月 | 5㎝ |
ユリ | 10~12月 | 5~7月 | 20㎝ |
アリウム・コワニー | 9~11月 | 4~5月 | 5㎝ |
球根は基本的に栽培がカンタン!
野菜や草花と違い、基本的に球根は栽培がカンタンな植物です。
なぜ栽培がカンタンなのかというと、球根自体に花を咲かせるための養分や水分が入っているからです。
イメージとしては人間に土に植えてもらえばあとは自分のことは自分でやります!という自給自足的な植物なんですね。
ただ、プランター栽培の場合は水やりもしてもらわないといけないので、完全に自分のチカラだけでは生きていけません。
なので、私たち人間が球根に対してやってあげることは最低限、植え付けと水やりだけでOKです。
そして、できれば肥料も与えてあげた方が丈夫に育ちますし、きれいな花を咲かせてくれます。
球根に与える肥料のイメージは車のガソリンタンクにガソリンを補給してあげるイメージです。
ガソリンが減ってくると車の動きも鈍くなってきます。完全に切れるとガス欠になって止まりますよね。
それと同じく球根内にある養分や水分が減ってくると茎葉を成長させ花を咲かせるパワー弱まります。
だからこそ、肥料は栽培期間中に水やりをかねて液体肥料を1回~2回与えて下さい。
もし来年も同じ球根で花を咲かせたいのであれば花が終わった後、掘り上げるまで1週間に1回程度液体肥料を与え球根を太らせます。
栽培が難しい球根ってあるの?その理由
基本的に球根は育てやすい植物なのですが、初心者にとって栽培が難しい球根もあります。
例えば以下のような球根植物は育てるのにコツが要ります。
- アネモネ
- フリージア
- ヤマユリ
- アネモネ
アネモネ
お花屋さんなど切花でも売られているアネモネですが、球根として植え付けるとき尖った方を下向きにして植えます。
チューリップでもヒヤシンスでも多くの球根は尖った方を植え向きに植えるのですが、このアネモネに関しては尖った方を下向きにして植えなければいけません。
また、チューリップなどの球根は買ってきて袋から出しそのまま植え付ければOKなのですが、アネモネの球根は植える前に一晩水を吸わせてからさらに湿った土に植えます。
そして、植え付ける深さは1~2ミリととても浅く植える、もはや置く感じですね。1~2センチじゃないですよ、1~2“ミリ”です。
発芽したら緩効性肥料(かんこうせいかせいひりょう)といってゆっくり効くタイプの主に粒剤の肥料を与えます。
このように手間ひまかける必要があるので初心者向けではないんですね。
フリージア
爽やかなとてもいい香りのするフリージアですが、この球根植物も初心者向けではありません。
フリージアの球根はチューリップと同じく9月後半くらいから出回りますが、気温や地面の温度が高い時期に植え付けると株は大きく成長するのですが、葉が茂り過ぎて重みによって株が倒れたり、花が咲いている姿が美観的に悪くなります。
なので11月くらいに植えるのが良いです。
植え付けてから発芽までは乾燥させてはいけません。
つまり水やりに関してよく観察していないといけないため、1週間に1回くらいしか様子を見れない忙しい人には難しいといえます。
ヤマユリ
ユリの球根もカサブランカを代表とするオリエンタル系やスカシユリなどのアジアンティック系など様々な種類があります。
そのなかにヤマユリやオニユリといったもともと日本の山などに自生している種類のユリの球根も販売されています。
おそらくキャンプ場など林の中や日陰の斜面、草原などで見たことがある人も多いと思います。
なぜヤマユリなどの栽培が初心者向けではないのか?というと、一般の家庭のお庭やベランダなどでは自生地と同じような環境を再現するのが難しいからです。
木漏れ日が入るような日陰を好むヤマユリにとって太陽の光がさんさんと当たるような場所は苦手です。
林の中の土のように適度に湿り気のある環境を好むので、うっかり水やりを忘れて乾燥させてしまうとうまく球根が育ちません。
だから初心者向けではないんですね。
球根の植え付け深さの考え方
よく、球根の植え付けの深さについてこんな風に球根別に絵で図解されているものがあります。
しかし、わざわざこのような図解を覚えたり確認しなくても、基本的な考え方を理解していれば何度も確かめる必要なありません。
植え付けの深さの目安は球根の大きさに注目すればいいんです。
球根が小さいものは咲く花の高さや大きさも小さいです。
例えば、クロッカスやムスカリなどです。
一方、球根が大きいものは咲く花の高さや大きさが大きいです。
例えばユリです。
球根が小さいクロッカスやムスカリなどは根も深く張りませんし、草丈も短いのであまり深く植えてしまうと芽が土の上に出ることができません。
だから深さ5㎝程度で良いのです。
反対に、球根は大きいユリやアリウム・ギガンチュームなどは根を深く張らないと高さ2メートル近くまで成長する茎を支えることができません。
だから深さ20㎝以上に植えないとダメなんです。
つまり以下のように考えれば良いのです。
まとめ
■球根の植え付け深さの覚え方
- 小さい球根=浅く植える(5㎝程度)例)クロッカス、ムスカリ
- 中くらいの球根=10㎝~15㎝ 例)チューリップ・ヒヤシンス
- 大きい球根=深く植える(20㎝以上) 例)ユリ、アリウム・ギガンチューム
この記事では初心者におすすめしたい8種類と植え付けの深さ目安について紹介しました。
球根植物といってもチューリップやヒヤシンスといってメジャーな種類からアラムやフリチラリアなどマイナーな種類までたくさんあります。
それぞれの球根別に適切な栽培方法や植え付けの深さの目安がありますが、
- 多くの球根植物は栽培がカンタンなこと
- 球根の大きさと深さは比例する
という2点を覚えていれば、整理しやすくなると思います。
栽培が難しい球根なんていくつもありませんからね。
ガーデニングを極めていく上ではまず、細かいことを覚えていくよりも原則を抑えて、実際に栽培していくと上手に育てることができるようになります。
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