チューリップを花壇や地植えできれいに咲かせる育て方のコツ

お庭の花壇など地植えでチューリップをきれいに咲かせるためのコツを0から紹介します。
この記事は実際に私が庭の空き地の極小スペースを家庭菜園用と花壇用のために、土壌改良から始め秋にチューリップの球根を植えて4月にきれいな花を咲かせるまでを記録したものです。
その過程でわかったことを記していきますのでぜひ参考にしていただければ幸いです。
もくじ(タッチすると移動します)
チューリップの球根を買う時期はいつが良いのか?
ネットやホームセンターでチューリップの球根が販売され始めるのは9月の中旬以降です。
希少な品種はすぐに売れてしまうのでこの時期に購入しておいても良いのですが、いずれにしろ購入しておくだけで植えるのは早すぎます。
私はだいたい希少品種は9月中に購入し、その他一般的な品種は10月~11月に購入するのですが、植える場所が決まり、土作りが終わっているのであれば正直チューリップの球根販売が終わる11月中ギリギリでも良いと思っています。
その代わり9~10月中に土作りをしておきましょう。
ちなみに球根を買う時期ですが、さすがに12月になってしまうともう販売しておらず、植えるのにも少し遅すぎます。
花壇の場所を決める
花壇を作りたい場所を確保しましょう。
土作り
まず、お庭の土が今まで何も花を植えたことがない場所であったり、春から夏にかけて違う花や野菜を栽培していたときは土の構造と栄養分がなくなっている可能性があるため、
チューリップが育ちやすい土壌環境にしてあげる必要があります。
- 耕してゴミや雑草などを取り除く
- 酸度チェック&酸度調整する
- 苦土石灰(くどせっかい)をまき1~2週間おく
- たい肥と肥料(元肥)をまき1~2週間おく
- 球根を植え付ける
ちなみに、これらの作業をしなくても砂地や湿地などでなければチューリップは球根さえ植えれば花は咲きます。
しかし、やるとやらないではやはり成長の具合が違うので最低限1と4はすることをおすすめします。
たい肥と肥料について
よくたい肥と肥料を同じものだと思われている人がいますが、違います。
たい肥にも肥料分は含まれているのですが微量なので肥料と併用するのが正しい使い方です。
たい肥の役割は土の構造の通気性、排水性、保肥性を良くする土壌改良です。良い土壌は固まっておらず触るとふかふかしています。
おすすめのたい肥は完熟牛ふん堆肥です。牛のウンチといっても臭いや原形はほぼなくワラなども配合されいるので汚いものではないです。
一方、肥料は植物が成長するのに必要な窒素・リン酸・カリなどの栄養分であり、人間でいうところの食事にあたります。
肥料には有機質肥料(ゆうきしつひりょう)と化学肥料(かがくひりょう)の2種類があり、野菜を育てる場合は動物のフンや枯れ葉など有機質肥料が好まれますが、
直接口に入れないチューリップなどの花の栽培には化学肥料の中の「化成肥料(かせいひりょう)」を使用すれば良いでしょう。
たい肥や肥料の量は袋に記載されているのでそちらを参考にして下さい。
ひもを張る OR 線を引く
畑の野菜栽培では植えるスペースを決める際に、間縄(けんなわ)というひもを使うのですが、
チューリップを植える際もできれば麻ひもやビニールひもなどなんでも良いので植える場所にひもを置き、位置を決めます。
ひもが無ければ棒などで線を引くなり、フェンスで囲っておいても良いです。
植え方の手順
チューリップがきれいに見えるように植えるにはコツがいります
それは深さ、間隔、向きを守りそろえることです。
詳しいやり方は以下の記事をご覧ください。
⇒チューリップの植え方!球根の深さと間隔と向きがきれいに見えるコツ
植え付けたらジョーロなどで水をかけて終わりです。
このときにホースなどで勢いよく土に直接まくと泥が跳ねあがったりなど汚れるので、シャワーヘッドを利用するなど丁寧にあげましょう。
色別で分けるチューリップ花壇のレイアウト
まず、黄色なら黄色だけ、ピンクならピンクだけのように1つの花壇内で列ごとに色をそろえて植えるデザインです。
成長時期に分けて見て行きます。
2月初旬
11月に植えた球根が2月初旬になり芽を出しました。
2月下旬
芽が成長し、葉が出てきました。
3月初旬
3月に入ると急に成長が早くなります。
縦横の並びがはっきりわかりようになってきましたね。
3月中旬
葉がさらに成長してきます。
3月下旬
3月下旬になると蕾が色づき始め早いものは開花します。
4月上旬
4月に入ると蕾がきれいにふくらみ、一斉に咲き始めます。
4月中旬
チューリップは開閉運動をする花です。
日中、太陽が出ているときは花を開き、夕方になると閉じます。
花が散ったら球根は掘り上げて片付けましょう。
チューリップはヒヤシンスなどと違い、掘り上げて保存しても2年目以降も前年と同じようにきれいに咲かせるのが難しいです。
水やりのコツ
3~4月になってチューリップがきれいに咲かないことがありますが、ほとんどの原因が植え付け時期が遅かったかもしくは冬期の水やり不足です。
チューリップを植えた場所は芽が出るまで何もない状態なので、ついつい水やりをし忘れます。
地植えなので雨は降りますが、まったく乾燥させた状態にしておくと土中の球根が成長できず花を咲かせられません。
なので、毎日やる必要はありませんが土が乾ききらないように注意しながら水やりをしましょう。
追肥
チューリップに限りませんが球根植物は球根自体に花を咲かせられる養分があるため、野菜のように多くの肥料は必要としません。極端なことをいうと植え付けるときに入れる肥料(元肥)を入れなくても咲きます。
ただし、肥沃な土壌づくりには欠かせないので植え付け時にはちゃんと土作りをしておくことは大事です。
そして、成長に伴ってあげる追肥に関してですが花が終わったら花を切り、1週間に1回液体肥料を与えましょう。
そうすることで球根を太らすことができ、植えっぱなしで咲くことはなく一旦掘り上げる必要はありますが、来年も同じ球根で花を咲かせることが可能です。
※チューリップはヒヤシンスやユリなどと違い植えっぱなしで何年も咲くタイプの球根ではありません。
通常は1回咲いたら栄養分を使い切ってしまうので使い捨てのように毎年新しい球根を購入し植えるのが一般的です。
まとめ
チューリップの地植え栽培はプランター栽培と異なり、たくさん植えることができるためカラフルなミニチューリップ畑を作ることも可能です。
また切り花とは違い根が付いたチューリップは花もちもよく1週間以上元気に咲くので、春の花壇を賑やかにしてくれます。
最初の土作りが少々面倒くさい作業ですが、やるとやらないのとでは雲泥の差なのでぜひチャレンジしてみて下さい。
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