アンスリウムが赤くならない理由|緑や薄ピンク・白いまま
園芸初心者の方からよく聞かれる質問の1つに「アンスリウムの花がいつまで経っても赤くならない」というものがあります。
この記事ではアンスリウムが赤くならない理由を説明します。
もくじ(タッチすると移動します)
赤い品種ではないから
ズバリ、あなたの栽培しているアンスリウムは元々から赤い“花”が咲く品種ではないからです。
アンスリウムは赤色というイメージがありますが、後ほど紹介しますが黄色を除いた色々な色があります。
例えば、うすいピンクと緑が混ざったような「ミスティーク」という品種がありますが、それはそういう色をした品種になります。
下写真は鉢植えで流通している“花”が真っ赤なアンスリウムの品種「ダコタ」です。
以下は「ダコタ」の株元から新しい花芽が出ている様子です。
このように赤い品種は途中から赤くなるのではなく、最初から赤い花芽が出ます。
このまま成長して赤い花が咲きます。
白い品種は緑から白に変色する
白花品種に関しては新芽の頃は緑色っぽく、そのまま緑色の花が咲きますが、次第に白く変色していきます。
写真のように1鉢の中で緑色の“花”と白い“花”が混在していますが、緑色の方が若く、成熟したのが白ということになります。
肥料不足や日照不足は関係あるのか?
アンスリウムに限っては肥料不足や日照不足と赤くなるならないは全く関係ないです。
確かに、肥料不足や日照不足、あるいは直射日光が当たり過ぎて“花”の色があせることはあるのですが、緑が赤になるとかそういう話ではないです。
赤い“花”が咲く品種ならばどんなに肥料不足や日照不足でも赤い花芽が出ますので。
アンスリウムは原種だけで600種類以上ある
私たちが「アンスリウム」と呼んでいる観葉植物は600種類以上ある原種のうち「アンスリウム・アンドレアナム」という種です。
さらに「アンスリウム・アンドレアナム」を改良した園芸品種を私たちは楽しんでいます。
つまり、アンスリウムという植物はとてもつもなく種類が多く、色もたくさんあるわけです。
以下はアンドレアナムを元に品種改良された鉢で流通するアンスリウムの園芸品種の一部です。
※アンスリウムは花束などで使う根の付いていない切花にもたくさんの品種があるのですが、切花用として流通していても根が付いた鉢物用としては流通していない品種もあります。
色 | 鉢物用園芸品種名 |
緑 | グリーンキング |
白 | シエラホワイト |
ピンク | ピンクチャンピオン |
花に見えるのは仏炎苞(ぶつえんほう)
今までずっと赤い部分をアンスリウムの“花”と呼んできましたが、植物学的にいうと花ではなく仏炎苞(ぶつえんほう)と呼ばれる、葉が進化したものです。
では花はどこか?というと仏炎苞の真ん中からぴょっと出ている黄色などの鼻のような部分(肉穂花序(にくすいかじょ))の表面に見えるつぶつぶの1つずつが「花」です。
まとめ
アンスリウム=赤というイメージが強く、また最も多く流通している色だからこそ、園芸初心者の方にとって栽培しているアンスリウムの色が赤くならないと疑問に思うのは無理ありません。
アンスリウムは高温多湿を好み、年間を通して15℃以上を保たないと、株自体が寒さで弱ってきます。
ですので、冬期室内でエアコンを切ってしまうとダメージを受けることが多く枯らしてしまう人がほとんどです。
そのため育てるのが難しい観葉植物とされています。
しかし、置き場所と冬期の室温さえクリアできれば年間を通して“花”(仏炎苞)を咲かせることは可能です。
ぜひ以下の記事を参考にして栽培にチャレンジしてみて下さい。
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