アンスリウムの葉が黄色くなる理由と対策・対処方法

アンスリウムを育てているけど、葉の淵や先端が黄色くなっている、

あるいは、だんだんと広がり葉だけでなく花まで黄色く色あせてきたなど、アンスリウムの葉が黄色くなって困っていると思います。

この記事ではアンスリウムの葉が黄色くなる事象について、

• 葉が黄色くなる根本的な理由や
• 葉が黄色くなる具体的な要因
• 葉が黄色くならないための事前対策
• 葉が黄色くなってしまった後の対処方法

まで細かく解説しています。

葉が黄色くなる根本的な理由

まず、アンスリウムの葉が黄色くなる根本的な理由は“根になんらかの障害が起こっているから”です。

葉が黄色くなるのは根に異常があるサインだと思ってください。

では根に異常をきたした具体的な要因についてみていきます。

葉が黄色くなる具体的な要因

水不足

土がカラカラになるまで水をやっていないなど、極度な乾燥状態に陥ると根から株全体に水分を吸い上げることができません。

植物は光合成によって成長するわけですが、光と水と二酸化炭素が無ければ光合成ができないため枯れます。

根がダメージを受けているわけです。

室内でも真っ暗な場所でなければ光は得られますし、二酸化炭素は空気中にあるので問題ありません。

しかし、水に関しては室内で育てている場合、私たち人間が与えてやらない限り得ることはできません。

アンスリウムが原生する自然界では雨や霧によって、気根と呼ばれる空気中に出ている根からも水分を吸収できますが、私たちが鑑賞している鉢植えのアンスリウムは、直接土に水をやる必要があります。

冒頭で葉が黄色くなるのは根に異常があるサインだと言いました。

ただ、これは人間に“水ちょーだい！枯れちゃうよ！”と気付いてもらうために出しているわけではありません。

水不足が続くと、植物は生き延びるためになるべくエネルギーを使わないようになります。

使えないと言った方が正しいですね。

そのため1枚1枚段々と葉が黄色くなり、落としていくわけです。

そして最終的に枯死します。

温度

初心者がアンスリウム栽培でうっかりしがちなのが、冬の栽培温度です。

春から秋までは屋外でも元気に育ちます。

夏など直射日光に葉が当たると“葉焼け”といって火傷状態になってしまいますが、置く場所さえ気を付ければ防ぐことができます。

しかし、冬に向けて気温が低くなってくるとアンスリウム栽培は急に難しくなります。

おそらく初心者のほとんどは冬期に枯らします。

湿度

アンスリウム栽培で重要なのは温度だけではありません。湿度も重要です。

観葉植物の多くは乾燥地帯を好むサボテン・多肉植物系を除き、熱帯雨林などのジャングルに生息しているものが多いです。

熱帯雨林は単純に気温が高いだけでなく、湿度も高いです。

そのため、家の室内で育てている場合、湿度不足によって栽培環境が乾燥状態になります。

水不足と似た状態です。

ただ、湿度不足が直接的な原因によって葉が黄色くなることはほとんどありません。

水不足+湿度不足のように乾燥する要因が重なって起こることが多いです。

黄色くなった葉は元に戻る？対処方法

この記事を読んでいる方はすでにアンスリウムの葉が黄色くなってしまって困っている方なので、まずは対処方法から説明します。

一旦、黄色くなってしまった葉は元に戻りません！

黄色くなるとやがて茶色になって枯れます。

そのため、黄色くなってしまったらハサミで葉を切って取り除きましょう。

いつまでも放置しておくとカビが生えるなど病気発生の原因になるからです。

具体的な方法は＞＞アンスリウムの花や葉が枯れる原因と対処法を参考にしてみてください。

葉が黄色くなるのを防ぐには？対策方法

では、今後葉が黄色くなるのを未然に防ぐにはどうしたらいいのでしょうか？

対策方法はアンスリウムの原生地の環境を再現することです。

アンスリウムの原生地は東南アジアなどの熱帯雨林です。

大木や岩などに絡まっています。

でも、原生地の環境を再現するってどうすればいいの？と思いますよね。

具体的な方法は＞＞アンスリウムの花が咲かない理由と年中咲かせ続ける育て方のコツをご覧ください。

まとめ

アンスリウムの葉が黄色くなる理由と対策・対処方法について解説してきました。

アンスリウムは一般的に初心者には少し育てるのが難しい観葉植物と言われています。

しかし、それはアンスリウムが本来どんな植物なのか？を知らないからです。

おそらくお花屋さんやホームセンター等でも詳しい店員さんじゃないと、原生地さえもちゃんと答えられません。

ですので、まずはアンスリウムについて基礎の概要＞＞【画像解説】アンスリウムの育て方！初心者が簡単に栽培できるコツを復習することをおすすめします。