クロトンの葉が落ちる原因は寒さか日照不足!枯らさないコツ
黄色やオレンジなど鮮やかな葉色が美しい観葉植物のクロトンですが、夏に買ったときは綺麗だったのに、秋以降になって葉が落ちてきていませんか?
あるいは、葉色がだんだんと色あせてきて、葉が落ちる!なんてことも。。。
この記事ではクロトンの葉が色あせたり、1枚、2枚と段々落ちたり、全部の葉が落ちて完全にハゲた状態になってしまう原因と対策について紹介します。
ズバリ、結論からいうとほぼ『寒さ』か『日照不足』が原因です。
もくじ(タッチすると移動します)
熱帯樹木だから寒さにとても弱い!
クロトンの原産地はマレー半島から太平洋諸島など赤道付近の国々では自生している非耐寒性常緑小高木です。
国名でいうと、マレーシア、インドネシア~パプアニューギニアやフィジー、ソロモン、バヌアツ、トンガ、クック諸島、パラオなどです。
年間を通して最低気温は20℃~最高気温が30℃くらいの温かい南の地域、島国です。
そのため日本の寒さにはとても弱い観葉植物なんです。
寒さに弱いポインセチアと同じトウダイグサ科
クリスマスに欠かせない赤や黄色、オレンジなどの葉をしたポインセチアはトウダイグサ科です。
ポインセチアの特徴は寒さに弱いので日本では冬に屋外で育てることはできません。
実はクロトンもポインセチアと同じトウダイグサ科なんです。
葉をちぎると白い乳液が出るのも同じです。
ポインセチアもクロトンも原産地の温かい環境では、常緑小高木として屋外に植わっています。
つまり、一見丈夫に見えるクロトンも、実はポインセチアと同じくかなり寒さに弱い植物だということです。
クロトンの生育適温は15℃以上
春~夏までは屋外で育てても全く問題ないのですが、秋10月以降は室内で育てる必要があります。
東京を例にとると9月の平均気温が22℃、10月が17℃、11月になると12℃くらいまで下がってしまうのでもう遅いです。
そして10月以降、室内であっても室温15℃以上あるのが良いです。
冬期は水を控えて最低10℃以上をキープすればOKといわれるのですが、かなり限界に近いです。
というのはクロトンは室内で栽培していても普通に葉を落とします。
なぜか?それは冬の室内と言えども、夜や外出などエアコンやストーブを含む暖房を切るご家庭がほとんどだからです。
おそらく犬や猫などペットを室内で飼われている方は、年間を通して室温24~25℃にエアコン付けっ放しで保っているので、冬場でもクロトンの葉を落とさずに育てられるのですが、そうでない場合は難しいです。
冬場の室内でエアコンを切ると、朝などは東京でも0℃くらいまで下がります。
そうすると、いくら室内で育てていてもクロトンにとっては寒すぎるため、葉を落とします。
冬の水やりが枯らす原因になる
繰り返しますが、クロトンは寒さに弱いわけですが、冬に水やりをするとどうなるか分かりますか?
気温が低い環境下で水やりをするというのは、クロトンが植わっている土の温度を冷やすことになります。
土の温度が下がるということは、根もダメージを受けます。
じゃぁ水やりをしなければ良いのか?というと生き物ですのでそうもいきません。
基本的に多くの南国原産の観葉植物は、冬は休眠期に入っているためほとんど根も成長しません。
もちろん、冬でも温かい環境を再現してやれば根も活発になります。
しかし、低温下で根の成長が止まっているときに頻繁に水を与えると、吸収できる量を上回ったとき根はダメージを受けます。
そしてまた水やりを繰り返されると根が腐り株自体が枯れる結果になります。
ですので、冬の水やりは1ヶ月に1~2回など本当に少なくて良いんです。
日照不足だと色あせて葉を落とす
クロトンの赤や黄色・オレンジ色など鮮やかな葉色を保つためには、強い太陽光と高温が必要です。
なぜ南国の屋外でキレイな葉色を保っていられるのかといえば、年間を通して気温が高く、日差しが強いからです。
ですので、日本で育てる場合は5月~10月くらいまでは屋外か室内であれば日当たりの良い場所で育てましょう。
屋外で育てる場合の注意点
基本的にクロトンは日差しに強いので真夏でも屋外で育てられます。
しかし、日本でも真夏の直射日光に当たると葉が焼ける場合があります。
テーマパークなどでは屋外の花壇などの植栽にも使っているので、それほど葉焼けは気にしなくても良いのですが、白系や薄い色が入っている葉などは注意して観察して下さい。
室内で育てる場合の注意点
年間を通して、日当たりの良い場所で育てて下さい。
太陽光が当たる南側の窓辺でだいたい5000ルクス以上の明るさがあります。
一方、電気の明かりが付いていても太陽光が当たらない場所で栽培すると、葉の色が悪くなり、色あせて葉を落とすようになります。
例えば、全く太陽光が当たらない玄関の中や、お風呂場などです。
だいたい200~300ルクス程度です。
LEDの光も60W相当など人間の目でみれば十分明るいのですが、クロトンなどの植物にとっては全然足りません。
太陽光の明るさは晴天時だと30,000ルクス以上あるので比較すると電光は圧倒的に弱いんです。
葉が落ちてしまった後の対処法
基本的に葉が落ちたとしても、根が腐っていなければまた春以降気温が高くなってから新葉が出ます。
しかし、冬に完全に葉が落ちてしまい、茎がブヨブヨになってしまったり、乾燥してスカスカになったり、倒れてしまった場合は残念ながら枯死しています。
もし、何枚か葉は落ちたけど、茎はしっかりしていて、他の葉はしっかり付いているのであれば生きています。
このような場合は5月に、葉が落ちて無骨になった姿を整えるために「切り戻し作業」をします。
切ったところからまた新たに新芽が芽吹いて葉が出てきます。
切り戻しの他には、挿し木によって株を増やすことも可能です。
まとめ
■クロトンの葉が落ちない枯らさないコツ
- 最低気温は室内でも15℃以上を保つ
- 春夏、屋外栽培なら10月には室内に入れる
- 日当たりの良い場所で育てる
- 冬の水やりは慎重に!
クロトンは初心者にとって難易度の高い観葉植物の部類に入ります。
やはり春~秋までは順調に育てられても、クロトンのような高温を好む種類はどうしても冬期に枯らしてしまうケースが多いです。
上記の葉が落ちない枯らさないコツを参考にして育ててみて下さい。
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