キュウリ栽培で苗から黄緑色のカボチャが出来たのはなぜ?食べられるの?
今年の夏に当サイト読者様のK様より以下のご質問を頂きました。
昨年、畑にズッキーニを植えていたところに今年はきゅうりを植えました。そしたら、きゅうりもなるのですが、一部からズッキーニに似た花が咲き、黄緑色のぼっちゃんかぼちゃみたいなものが出来ました。これはなんですか?食べられますか?
実際に送って頂いた写真が以下です。(ご本人様の了解の元、ご提供して頂き掲載しました。)
今回は、なぜキュウリを栽培していたのにキュウリだけでなくカボチャまで収穫できてしまったのか?この謎について紹介します。
もくじ(タッチすると移動します)
答え カボチャのブルームレス台木が使われているから
以下私の回答です。
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これはキュウリの接ぎ木苗(つぎきなえ)に使われている台木に、ブルームレス台木というカボチャの台木が使われているためです。
なので普通は伸びてきたらカボチャの芽は切ってしまうのですが、伸ばしていた為、実が成ったということですね。
食べても問題ありません。品種によっては食味の良いものもありますので。
ご存知かもしれませんが、接ぎ木苗は連作障害防止や病気に強い、収穫量を増やすなどの目的によって、丈夫な品種に違う品種を接いで作られています。
トマトやナスなどの接ぎ木苗は根元にクリップが付いているので接いでいるのがわかりやすいです。
キュウリの場合今でもスーパー等で見かけることがあるかもしれませんが、表面に白っぽい粉がふいているものがあります。
あの白っぽい粉のようなものを「ブルーム」というのですが、見栄えや味を良くするためにブルームレスキュウリが作られるようになりました。
ブルームレスキュウリは果皮が堅く、果肉が柔らかいため生食に向きます。
ブルームレスキュウリを作るためには専用のカボチャ苗を台木にする必要があります。
以下は専用の品種です。
以上になります。
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ココまで
実生苗と接ぎ木苗について
市販されているキュウリ苗には実生苗(みしょうなえ)と接ぎ木苗(つぎきなえ)の2種類があります。
- 実生苗(みしょうなえ)・・・タネから育った苗
- 接ぎ木苗(つぎきなえ)・・・2種類の異なった種類を接合してできた苗
実生苗(みしょうなえ)とはキュウリのタネをまいてそのまま育った苗のことです。小学校でやったアサガオ栽培を思い出してもらえるとわかりやすいですが、朝顔のタネをまいて→双葉が開いて→本葉が開いて→ツルが伸びて→花が咲き→またタネができる。
あの双葉や本葉の苗は実生苗(みしょうなえ)です。
一方、接ぎ木苗(つぎきなえ)とは根本は病気や害虫に強い丈夫な原種系のキュウリの品種苗を使い、ある部分からは食味のいい実がなるキュウリの品種をくっつけた苗のことです。
で、今回K様が栽培されていたのはキュウリの接ぎ木苗です。
キュウリの接ぎ木苗にも色々あるのですが、根元に使う苗(台木=だいぎ)にカボチャが使われることがあります。
まとめ
今回はキュウリ栽培をしてるのになぜかキュウリだけではなく、黄緑色のカボチャも収穫できてしまったというご質問を多くの読者の皆様に共有させていただきました。
家庭菜園をしていると、本などには載っていないトラブルや成長の様子が見られることがあります。
栽培経験が多ければ多いほど、様々な問題に遭遇し、また勉強になるのも家庭菜園の面白いところです。
きれいでおいしい野菜はスーパーに行けばいくらでも売っています。しかし、自分の手でタネや苗から栽培し、収穫して食べる野菜はあなただけのもの。どんな土作りや肥料を与え、どのように栽培したか全てわかります。
家庭菜園、やめられませんね!
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