南国風の観葉植物を使ってトロピカルガーデニング装飾をするコツ
35℃以上の猛暑やゲリラ豪雨が続く真夏のガーデニングには南国風の観葉植物を使って、プランターに植わった鉢植えのもの寄せ集めて行う園芸装飾がおすすめです。
園芸装飾技能士という資格があるほどメジャーな手法ですが、今回は実際に私が作ったトロピカルガーデニング装飾を参考に、初心者でも簡単に自宅の玄関周りや室内でできる方法を教えます。
どんな種類の植物をどうやって使うと効果的なのか?など詳細に説明しますのでぜひ参考にしてみて下さい。
もくじ(タッチすると移動します)
【実例】南国風観葉植物を使ったトロピカルガーデニング装飾
即席で作ったため少々荒っぽいところもありますが、だいたいのイメージはこんな感じです。
構図や原色の色使い、形が特徴的な観葉植物を使い、最後に鳥の置物を入れて完成させます。
では、実際にどういう手順で作っていくのか解説します。
南国風を演出する装飾のコツ
- 画像検索で南国イメージを把握する
- 構図を逆三角形にする
- 原色を使用
- メインで見せたい花の咲く植物を選ぶ
- 形が特徴的な種類を入れる
- 色や模様が特徴的な種類を入れる
- 緑色を濃淡で使い分ける
- つる性(這性)の種類を入れる
- インコ・オウムの置物を添える
- 砂や貝など海をイメージするものを使う
画像検索で南国イメージを把握する
画像検索で以下のキーワードを検索してみて下さい。
- 「南国」
- 「リゾート」
- 「熱帯」
- 「ジャングル」
そうするとこれから作る南国風のイメージを掴むことができます。
できるだけ自分の理想のイメージ写真を探すと良いです。
構図を逆三角形にする
では実際に作っていくわけですが、植物を揃えたらまず構図を決めます。
順序が前後しますが、以下で説明する植物選びを参考にして下さい。
一番簡単なのは逆三角形になるように配置をします。
背の高いものを最後方に置き、段々と前に向かってくるに従って背の低いものを配置します。
ヤシ類を後方に1鉢使う
南国風観葉植物の中で一番背が高くて手に入りやすいものはヤシ類です。
よくサーフショップ等の店頭に飾られている幹と葉がいかにも常夏島を思い起こさせるフェニックス・ロベレニーやアレカヤシなど高さのあるものを一番後ろに配置して下さい。
大きな実から葉が出ているココヤシは最後方に置くには背丈が足りないため、中段くらいに使うといいかもしれません。
主なヤシ類
- アレカヤシ
- フェニックス・ロベレニー
- ココヤシ
- ウチワヤシ
- クジャクヤシ
- ケンチャヤシ
- ヒメショウジョウヤシ
- ヒメヤシ
- チャメドレア(テーブルヤシ)
- トックリヤシ
- シンガポールヤシ
原色を使用
南国風を演出するには色使いが重要で、原色を使ってください。
原色とは他の色を出す元の色のことですが、南国風を演出するには濃い鮮やかな色の組み合わせを選ぶことです。
例えば赤・濃ピンク・黄色・オレンジ・青・緑など派手な色の組み合わせです。
メインで見せたい花の咲く植物を選ぶ
まず、メインで見せたい花の咲く植物を選びましょう。
例えば王道のハイビスカス。花の色や形がはっきりしていてわかりやすく、植物に詳しくない人が見ても夏を想像できる花です。
他にはハワイのレイに使われるプルメリアやちょっとお値段が高いですがコチョウランなどがあります。
花がメインの南国風植物
- アデニウム
- アラマンダ
- クロサンドラ
- サンタンカ
- ストレプトカーパス
- ハイビスカス
- パキスタキス
- ペンタス
- ベロペロネ
- マンデビラ
- プルメリア
- ラン類
形が特徴的な種類を入れる
花が決まったら次は形が特徴的な観葉植物を取り入れます。
まず、植物学的には“花”ではないけど花に見えるもの(仏炎苞)が咲くアンスリウムやスパティフィラム、オレンジや黄色の花と一体になった萼が特徴のストレリチア(極楽鳥花)などがあります。
花に見える特徴的な観葉植物
- アンスリウム
- アフェランドラ
- アカリファ(キャットテール)
- アブチロン
- ストレリチア
- スパティフィラム
- ブーゲンビリア
- ヘリコニア
次に葉や幹が特徴的な種類の観葉植物を選びます。
例えば葉に穴が空いているモンステラや直線的に伸びるコルジリネ、黒くて太い幹と針葉が特徴のソテツなど好みの種類を選んでください。
葉や幹が特徴的な観葉植物
- アロカシア
- セロウム
- ソテツ
- ガジュマル
- クッカバラ
- コルジリネ
- ディフェンバキア
- バナナ
- パンダヌス
- モンステラ
- ユッカ
- アロエ
- アガベ
パイナップル類を使うと効果的
形が特徴的な観葉植物選びに苦労したら、パイナップル類を選ぶと良いです。
例えば赤や黄色の花に見える苞(ほう)を出すグズマニアやフリーセアなどは南国風を演出するにはピッタリの観葉植物です。
- アナナス
- エクメア
- グズマニア
- ネオレゲリア
- フリーセア
色や模様が特徴的な種類を入れる
原色であったり形が特徴的な種類の観葉植物を選んだら、複色と呼ばれる模様が派手なものも取り入れるといいです。
例えばサトイモ科のカラジウムには様々な色や模様がありますし、クロトン、レックスベゴニアなど質感も含めて賑やかな観葉植物もあります。
南国風を演出するなら派手すぎるくらいの組み合わせでちょうどいいです。
葉色や模様が特徴的な観葉植物
- カラジウム
- カラテア
- クテナンテ
- クロトン
- サンスベリア
- シンゴニウム
- ゼブリナ
- セトクレアセア
- ドラセナ
- レックスベゴニア
緑色を濃淡で使い分ける
赤や黄色など原色を引き立たせるためには、ベースとなる緑色が必要です。
ただ、緑色といっても深緑から黄緑までグラデーションがあり、濃淡の種類をそれぞれ最低1つずつは取り入れることをおすすめします。
観葉植物が自生している熱帯雨林のジャングルでも単一の緑色だけということはなく、様々な緑色をした植物が入り混じっています。
再現するにはそうした原産地の風景をマネるとやりやすいです。
つる性(這性)の種類を入れる
観葉植物の原産地の話をしましたが、ポトスやネペンテスなど垂れ下がる観葉植物は自生地では樹木などに寄生しています。
それを再現するためにつる性や這性(はう性質)の種類を取り入れることでより南国風のリアリティが増します。
単純にツル性の植物を配置しても良いですが、敢えてほかの植物に巻き付けたりなどバリエーションはたくさんあります。
つる性(這性)の観葉植物
- エスキナンサス
- ネマタンツス
- コルムネア
- ポトス
- シッサス(グレープアイビー/カンガルーアイビー)
- オリヅルラン
- デュランタ
- ネペンテス(食虫植物)
シダ植物を使う
これは南国風のイメージにもよりますが、シダ植物を入れることで熱帯のジメジメした雰囲気を演出することができます。
またアジアンタムやネフロレピスなどは涼しげな印象も出ます。
少々値段は張りますが、ビカクシダ(コウモリラン)のように存在感もあるシダ植物を幹の太いヤシ類に固定してぶら下げる等、ジャングル感を出すこともできますね。
- アスプレニウム
- アジアンタム
- ビカクシダ(コウモリラン)
- プテリス
- ブレクナム
- ネフロレピス(タマシダなど)
インコ・オウムの置物を添える
観葉植物だけでまとめるのも良いのですが、南国風の演出に欠かせないのがインコやオウムなどの置物です。
大きいものから小さいものまでネットやホームセンター等で販売されています。
トロピカルガーデンですから熱帯のお庭に鳥がいる情景はごく自然です。
配置の問題として目線が止まる中心(フォーカルエリア)に置くといいでしょう。
写真では2羽配置していますが、大きいインコを右側の高い位置に、小さいインコをやや下げて左側に置くことでまとまりを作っています。
砂や貝、バークなど海や土をイメージするもの敷く
今回、私は使用していませんが、前面に砂や貝を敷いて海をイメージさせるものがあっても良いです。
別にバークなど海とは関係のない土をイメージさせるものを敷いても構いません。
観葉植物の周りをヤシのシートなどで囲み、その中に砂や貝、バーク敷くことで箱庭の雰囲気も出せます。
実際に園芸装飾技能士3級の試験ではそのように区切って装飾をします。
まとめ
■南国風を演出する装飾のコツ
- 画像検索で南国イメージを把握する
- 構図を逆三角形にする
- 原色を使用
- メインで見せたい花の咲く植物を選ぶ
- 形が特徴的な種類を入れる
- 色や模様が特徴的な種類を入れる
- 緑色を濃淡で使い分ける
- つる性(這性)の種類を入れる
- インコ・オウムの置物を添える
- 砂や貝など海をイメージするものを使う
今回、暑い夏を乗り切り園芸装飾の1つとして、鉢植えの南国風観葉植物を使ったトロピカルガーデニングを紹介しました。
地植えと違い季節限定で簡単にできる方法なので、植物さえ揃えれば明日からでも作ることができます。
管理方法も水やりだけ気を付けておき、秋口はそれぞれ室内に取り入れて冬越しさせれば、また来年も夏も再現できますね。
南国風と言われてもピンと来ないのであれば、「南国」で画像検索すると世界の色々な南国の画像が出てきます。
画像を参考に作りたい風景をイメージしてから、構成、植物選びの順にやっていくとスムーズにできると思います。
真夏のときに楽しめるガーデニングなのでぜひチャレンジしてみて下さいネ!
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