収穫したニンニクが渋くて美味しくない!えぐみが強くなった理由とは?
当サイト読者様よりニンニク栽培についての質問がございましたので回答します。
もくじ(タッチすると移動します)
質問概要
渋み、えぐみが強かった。
・水やり、肥料もできるだけ切らさなかった。
・2階ベランダでのプランター栽培
・害虫被害なし。
・収穫後の乾燥が足りなかったのか?現在乾燥中。
質問の回答
栽培過程を見ているわけでないため様々な原因が考えられるのですが
一応挙げてみます。あくまで経験に基づく推測ですので参考程度に。
・とう立ちさせてしまった
・ホワイト六片を関東以西で栽培している
・貰った球根がタネ球ではなかった
・球根があまりよくなかった
・肥料のやり過ぎ(肥料過多
・収穫後の乾燥方法
・畑栽培VSプランター栽培
1つだけが原因かもしれませんし、複数かもしれません。
一応、ニンニク栽培のコツを紹介しながら解説していきます。
ニンニク栽培のコツ
- 栽培地域に合った品種選び
- タネ球(栽培用ニンニク球根)を植える
- とう立ちさせない
栽培地域に適した品種選び
ニンニクには品種によって寒地系と暖地系・兼用(寒地・暖地どちらでもOK)があります。
- 寒地系 ホワイト六片、
- 暖地系 紫々丸、紫ニンニク、平戸、島ニンニク、改良早生
- 兼用 ニューホワイト六片、無臭ニンニク、ジャンボにんにく
ホームセンター等にんにくの品種としてメジャーなホワイト六片が販売されています。
ホワイト六片は寒地系品種ですが、関東や関西で栽培が不可能か?というとそうではありません。
ただ、適した品種か?と言われれば違います。
ニューホワイト六片はホワイト六片の改良品種なので関東以西でも栽培できます。
タネ球(栽培用ニンニク球根)を植える
家庭菜園、プランター菜園では必ず栽培用のタネ球を使ってください!
質問者様はおそらく、栽培用の球根を他の方から貰い栽培されたのだと思いますが、
もし、その球根が昨年他の方が家庭菜園で栽培されたニンニクであったり、
もしくはスーパー等で売られている食用のものだとうまく栽培できないことがあります。
特に食用のものは発芽抑制処理がされているため芽が出にくいです。
とう立ちさせない
タマネギなど味がまずくなる原因として「とう立ち」という現象があります。
とう立ちとは花茎(かけい)といっていわゆる中華料理で使う“ニンニクの芽”と呼ばれる部分なのですが、
5~6月にその部分を切らず伸ばしっ放しにしたり、花を咲かせると球根に十分に養分がいかず、固くなったり、味がまずくなります。
5月頃に花茎が伸びてきたら花が咲く前に切ることが大切です。
その他気になったこと
- 球根があまりよくなかった
- 肥料のやり過ぎ(肥料過多)
- 収穫後の乾燥方法
- 畑栽培VSプランター栽培
球根があまり良くなかった
これはチューリップなどに球根植物全般に言えるのですが、
栽培用ニンニクの球根=ニンニクそのものが黒くなっている部分があったり
病気にかかっているようなものだと、その後の成長にも影響がでます。
肥料のやり過ぎ(肥料過多)
ちょっと気になったポイントですが、質問内容に「肥料もできるだけ切らさなかった。」とありました、これがどんな肥料をどのくらいの頻度で与えていたのかわかりませんが、
液肥など速効性の窒素(ちっそ)肥料が多いと野菜の味が美味しくなくなると言われています。
窒素肥料で有名なのは油かす、硫安、尿素ですが、これら単肥(1種類ずつの肥料)を意図的に与えないと窒素分だけが増えることはありません。むしろ、プランター栽培では水やりの度に肥料分も一緒に流れ出るからです。
しかし、液体肥料、固形肥料どちらにせよ切らさず与えていたとなると、窒素だけでなくトータルとして肥料過多になって味に影響が出た可能性はあります。
収穫後の乾燥方法
葉っぱが黄色く枯れてきたら晴天が続いている梅雨の合間をぬって掘り上げます。
雨など水に濡れてしまったり湿った土のときに収穫すると保存に向きません。
収穫後の乾燥方法は茎から青みがなくなるまで茎は切らないようにしましょう。ヒヤシンスなどでも言えるのですが茎にある養分が球根に移るからです。ニンニクの場合は感覚的な問題ではありますが、味が美味しくなります。
そして、軒下など雨や強光が当たらない風通しのいい場所に吊るして乾燥
させて下さい。
畑栽培VSプランター栽培
これは、野菜栽培全般にいえるのですが畑とプランターどちらの栽培が
良い野菜が採れるかというと、やはり畑栽培の方が形なども大きく収量も多くなります。
ニンニクの場合は球自体が小さいので大きなプランターで栽培すれば畑と同じくらいの大きさのものが収穫できますが、
タマネギなどで比較するとやはり畑で栽培した方が球が立派です。大玉トマトやナスなんかも顕著ですね。
まとめ
以上、当サイトに質問くださったI様より頂いた「収穫したニンニクが渋くて美味しくない!えぐみが強くなった理由」についてお話してきました。
最後のもう一度ニンニク栽培のコツを掲載して終わりとします。
ニンニク栽培のコツ
- 栽培地域に合った品種選び
- タネ球(栽培用ニンニク球根)を植える
- とう立ちさせない
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